なんか物足りない。
今夜のヒグチアイは、小さい箱に合わせて、出力70%程度の抑えた演奏。それでも出演者の中では飛び抜けていて、彼女が演奏始めた途端、眠気も吹き飛んだ。
キーボード伴奏の激しさと緻密さ、凝縮されて密度の濃いボーカル、スケール大きく独創的な楽曲。何れをとっても水準が高く、アクビも出ない。
だが、だ。彼女がこの何倍も興奮させてくれる演奏をできると知ってるだけにね。バンドライブを聞いてから、期待値がかなり高くなっているのだ。
例え弾き語りソロでも、もっと迫力満点の演奏する。引き出す箱の大きさ、あるいは火花が散るような対バンとかが、今の彼女には欲しい。ハイ4クラスだよね。
違う言い方すれば、今日はリラックスして聞けた。さすがにラストの巡るキオクは力入ってたしね。
それに彼女の今夜の課題は、月刊ノマドの新曲発表。そちらが気になるのも仕方ない。
セットリスト
1 Journey
2 ココロジェリーフィッシュ
3 夏が来る前に(新曲)
4 合鍵
5 巡るキオク
En. 青い春
ということで、今月の新曲は梅雨が終わり、夏が来る前というピンポイントを狙ったシーズンソング。上手いなあ、とその技巧的な歌詞とメロディラインの作りに感心。なかなかいい曲。
別れの曲で雨雲と共に彼への想いも飛んでいったという構成が、上手くドラマになっている。ヒグチアイって、その迫力の演奏と声にまず気をとられるが、こうしたドラマを作り出す詞の才能もすごい。選ばれる言葉のセンスが高いのだ。
ただ冒険やドキドキがもう少し欲しい。ちょっと上手く作ってしまいすぎか。もう、二練りも三練りも加えて、劇的にして欲しいな。合鍵は、その点でかなり好きな新曲。また聞きたい。
最後、巡るキオクで魅せてくれ、当然のようにアンコールの手拍子が広がる。再登場。で、青い春を歌うつもりのトークを始めながら、どんな曲がいいかたずねる。
何か物足りなさを自分でも感じ、最後にもう少し力の入った曲を歌おうか気になったのだろうな。証はないだろうから、永遠のウォーカーか。
ただ、お客さんも色々だし、この曲お願いとか声出しずらく、勿論そんなこと本人も承知しており、予定通りやや重い青い春を熱唱して終演。
で、やはり物足りない(笑)
今夜は他にARISA、コウサカリサ、麻友、りおんが出演。ヒグチアイに言わせると、「かわいい、豪華女性陣4組と、イモ一組」と卑下。最近、自分をイモと呼ぶのが彼女の中で流行ってるみたいだが、どうしてどうして、イモが一番輝いてたよ。ファッションについては、かわいい彼女達見習ったらと思わなくもないが(笑)
あ、イモというのも、一応否定しておきます(笑)
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