土日のライブに行けなかった渋谷めぐみを聞きに、新横浜ベルズへ。
オープニングアクトの千佐都を含め全4組が出演したが、出足が遅くトリ前のバンドの途中からしか聞けず。男性ばかりの4ピースバンドだったが、軽く芯の足りない演奏とボーカルでいまいち。
続いてトリの渋谷めぐみの登場だったが、こっちの演奏も、言いたくないがイマイチ。シブメグのライブのなかでも最低クラスではないか。
ボーカルはまあ、普通の出来だったが、サポートの音のクオリティが……。あまりのテンションの低さ、音の薄っぺらさ、そもそものアレンジやキーボードの音の選択などなど、ケチを着け始めたら止まらなくなりそうで止めとく。みな始めてのメンバーではなかったのに、どうしちゃったの?
これまでも、彼女のライブでは出来の良し悪しの振幅が大きいことを憂慮してたが、それはサポートメンバーが固定できず、毎回入れ替わる事による統一感の無さや、彼女の音楽への理解度の低さが主な原因だった。
ところが今夜はギターにずっと彼女をサポートしてる高田さんがいて、最近度々合わせているサックス白坂さん、よく弾いてくれているキーボードの阿部さんという3人が揃っていたのだが…。
致命的なのは、推測だが、ちゃんとしたリハーサルができてなかったのだ。そこも含め、アウトプットを聞くに耐えるレベルにすることは、ソロでやってる以上、渋谷めぐみに責任がある。彼女以外に誰がサポートのモチベーションを上げるというのか。
1)スカイ
2)amanogawa
3)壊れた夢
4)ユメオチ
5)東京
まあ、盛り上がらない演奏に手拍子が広がるわけもなく、アンコールが起きることもなく、しらーっと終了。
バックの演奏以外で、盛り上がらない理由をあげるとすれば、選曲だ。どうも「スカイ」がよくない。ドラマチックでもなく、情緒的でもなく、ミドルバラードでくくるべきなのか分からない中途半端さ。
そしてカバーで歌った「amanogawa」が、彼女の声質や雰囲気に合ってないための違和感。そもそも、この曲も平板で中途半端。この曲で、客に感動を与えようとしたら、かなり効果的な歌い回しなどを随所に練り込み、さらに歌以外も含めた世界観を作り込む必要がある。
そして、暗い「壊れた夢」だ。上がらない曲を冒頭から3連発されたら、客がしらけるのは勿論、演奏者もテンション下がるよな。そんなこと、何百とライブしてきて分かりきっていたのに。演奏次第で魅せる事ができると考えたと思うが、その演奏が冴えないのだから、こけるよなあ。
最後はユメオチ、東京と彼女の曲の中ではパワフルな2曲を持ってきたが、ここで最大の致命傷は、リズム隊なしのサポートなのだから頑張って貰わなければいけないキーボードが、ピャラピャラした笛のような音を選んで演奏したことだ。通常、バスドラをガンガン効かせて迫力ある演奏も魅力な2曲なのにだ。なんか唖然とした。
もう止めとく。ねがわくば二度とこんな演奏は聞かせてくれるな。