2011/6/16 Sing2You、見田村千晴、斉藤利菜@四谷天窓 | 音楽偏遊

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ちょっと仕事を抜け出して、高田馬場は四谷天窓へ。色々あって面倒なことになっているが、息抜きへ。(にしては長過ぎるが、笑)

この日の目当ては、もちろん一昨日に続いてThe Sing2Youだ。さらに見田村千晴も斉藤利菜も対バンという、とてもおいしいブッキング。Gibara Attack Vol.12→代々木原さん、ナイスです。

1番手は見田村千晴。ここのところ、彼女が急速に階段を昇りつつあることは繰り返し書いているが、ますますその勢いは加速している模様。先日からWeathernewsのサイトで、梅雨の歌として彼女の新曲「青」の視聴・ダウンロードができるようになった。これにより、かなり幅広い層が彼女を知ることになったようで、You Tubeなどで彼女関連のPVの閲覧回数が急増中だ。

またタワレコは、渋谷店のフリーライブや、川崎チッタデラライブ、音霊、TBSラジオでのパワープレイなどなど、メジャーな媒体での露出が急増し大きな箱やイベントへも相次ぎ出演が決まってきた。もはや、見田村千晴は彼女個人でどうこうなるレベルを超え、大きなプロジェクトとなりつつあるようだ。マネージャーさんも付いたようだし。ウッヒョーだね。

そんな彼女が変わらず、四谷天窓でこうしてライブをやってくれる事も今後、徐々に貴重になってしまうかもしれない。取りあえず、6月22日のアルバム発売が目先の最大のイベント。発売元はタワレコなので、当然全国に流通するし、タワレコが全面プッシュするので、今後どんなことになっていくのかな。

セットリスト
1)いつも何か足りないんだ
2)だからあなたに恋をする
3)青
4)明日がバスに乗って
5)始まり

「青」はそのウェザーニュースサイトでダウンロード提供中の1曲。ライブでは初めて聴いたかも。いい曲だで。これまでの見田村千晴の曲と比べると、より大衆路線かもしれないけど、分かりやすくドラマが頭に浮かんでくる。かつて青春=彼とともにあった広い青い空は、今、それぞれの道を歩む自分の上にも同じように広がっている。通俗的だが親しみやすく、ファンを広げそうな1曲だ。

2番手の安部たかのりが小田和正のようなきれいな高音としみじみとしたメロディと演奏で心をつかむと、3番手の大阪から来たキタムラリョウが河島英吾のような朴訥で男っぽい歌や笑いで会場をわかせる。そして4番手が斉藤利菜。彼女も6月1日に新アルバム「サマータイム」を全国流通に乗せて、メジャーデビューしたばかりだ。

今はライブに、インストアに、全国ツアーにと大忙し。「いつでも心はサマータイム」という売り文句も似合う音楽とファッション。チューブトップに短パン、ビーサンでサーフミュージックを歌う彼女の姿は今後着実に、ファンを増やしていくことだろう。

セットリストは、その新アルバム収録曲が中心。
1)ハッピーデイズ
2)サマータイム
3)輪になって
4)君に会える
5)くじらぐも

ハッピーデイズの面白さはこないだ書いたが、僕が密かに気に入っているのが「君に会える」。バラードなんだけど、どこかZONEのSecret Baseに雰囲気が似たメロディーで、歌詞の切なさがとても心に響いてくる。心の中でいつでも君に会えるよ、という失くしたものへの追憶。歌詞のラグビーボールがツボ。何かそんな体験があったのか、と推測してしまうようなリアルさ。


そしてオオトリはThe Sing2Youだ。はい、今夜も彼らは限りなく心を自由にしてくれたよ。なんてハッピーになれるアーティストなんだ。

とにかくくるみさんとかとう君が、気持ちよさそうに、楽しげに、全身で歌うのだ。パッションが歌から溢れ、力強い波紋が広がる。楽曲の完成度も高く、その波紋の中に心が躍ってしまう。

今夜の第一のポイントは、最初に「森」をもってきたところ。現在、絶賛発売中?のライブアルバム「ふたりだけ」を聞くとわかるけど、お客さんを一気に深い森に連れ去るこの曲が絶品。2人のかけ合う声と、鳥の鳴き声や木々のざわめきを模した声が、効果的に入り乱れ、ライブハウスが森の中のように感じてきた。それだけで引き込まれた。前も書いたがDEEP FORRESTを連想せずにいられない。

そして、第2のポイントが見田村千晴の影(笑) 決して「悪の影」という意味ではありませんが、この夜も見田村千晴宅にお泊まりになったThe Sing2You。MCで、こうして東京ツアーをつつがなく成功できるようになった陰には、沢山の出会いがあり、そうして「出会った全ての人に感謝」と語っていた。彼女への感謝の気持ちも当然ある。

そこで、2曲目の「駐車場」だ。見田村千晴が大好きな曲とかねてから話していた曲。Sing2Youは今回、東京で4回ライブをするのだが、見田村千晴と対バンする今夜の四谷天窓にあえて「駐車場」を取っておいたのかなあ、なんて。

さらにラストの「サイダー」で、大いに盛り上がるなか、テンション高く演奏していた加藤君のギターの絃がブツと切れた。ラストの曲のクライマックスだったので、そのまま最後まで演奏したが、アンコールは必然。曲が終わるやいなや、会場で楽しげにSing2Youを聞いていた見田村千晴が楽屋に駆け込み、自分のギターをアンコールで使うよう手渡した。

その時、「アンコールはセンチメンタリズム歌ってくれなきゃギター貸さないもん」と言ったとか、言わなかったとか(笑)出てきたSing2Youは、「静かに終わろうと思ってたけど、出演アーティストリクエストに応えて賑やかにいきますか」とセンチメンタリズム。僕も大好きな1曲だったので、嬉しかった。最も何を当初、アンコールに用意していたのかが気になりますが。

そのセットリストはこちら。
1)森
2)駐車場
3)ハシノシタ
4)七色サンドイッチ
5)サイダー
en. センチメンタリズム

やはり、ハシノシタ→七色サンドイッチ→サイダーは、今のSing2youでは外せないよね。たまにしか東京こないから、初めてのお客さんでもすぐ感銘受けるこの3曲はパワフル。特に、やっぱり今夜も、一緒に歌った七色サンドイッチが大好きだあ。もう頭の中で音譜赤、青、黄色、緑、水色、紫、オレンジ!音譜とサビがエンドレスに今でも流れています。この歌は名曲だぜ。

今夜もいろいろなライブがあちこちであったけど、やっぱりここで正解でしょうニコニコ