今夜は一人でギター弾き語り。洋楽のオープニング曲をバックに登場し元気に「アラマキリョウでーす」と大きな声で会場に名乗りあげると、もう月見るは彼女の空間。直前に出ていたハルヤマシンタロウののんびりしたギター弾き語りで弛緩していた空気が、活き活きとした活気に満ちた。思わず眠気も吹っ飛ぶ。
しょっぱな「輝いて」は、結してアッパーな曲という訳ではなかったが、熱烈なファンが多かったのか、いきなり大きな手拍子が湧き上がる。彼女がまた楽しそうに、グルーヴたっぷりに歌うものだから、ファンのノリが様子を見ていたお客さんにも伝染。会場全体が彼女のステージに引っ張られていく。
2曲目には彼女の持ち味のアゲアゲの1曲「1,2,3,4」。新アルバムのセルフライナーノーツによれば「自分の弟がフットサル選手ということもあり、スポーツ選手の方たちへの応援歌になればいいなと思って作った曲です。ディスコ調なのでみんなで振り付けて踊ってもらえたらと思ってます」って書いてある。ディスコ調って……(笑)アルバムではバンドで、Earth Wind Fireを意識したようなテンションだけど、今夜はアコギ一本で弾き語りです(笑)
それでも、リズム感と疾走感あるたたきつけるような歌で、ぐいぐいとテンション上げていく。何より、彼女が根っから陽性なのがいい!みんなが、彼女の歌を聞いたら明るい気持ちになってしまいそう。楽しい

セットリスト
1)輝いて
2)1,2,3,4
3)tears in the earth
4)カミサマ
5)What is my life?
6)I just say
tears in the earth から感じられる空間の広がりは、彼女が凡百のミュージシャンとは違う力を持つと十分に思わせてくれる。この曲は「カミサマ」のミドルバラードなラブソングも、彼女のかわいらしさが出ていてチャーミング。とっても男前なんだけど(笑)そんな所は、あずままどかに似ているな。そして、「What is my life?」がまた格好よいロックナンバーで、彼女は返しのスピーカーに足をかけて、会場を煽り、がんがんと引き付けていく。ステージパフォーマンスが、すごくいい。光るよなあ。
そしてラストは「I just say」。心の中をぶちまけるように、この曲のメロディに思いをのせていく。ロックなんだけど、すごく歌詞が響いてきて、切なくさえある。歌詞が………、あ、歌ってなかったか(笑)一部というか大分飛んでしまったようでしたが

サビの


プロフによると、3歳からクラシックピアノ、8歳からクラシックバレエを習い始めたとか。結して彼女の楽曲がクラシックという訳ではないが、音感はしっかりしているし、立ち姿がすっとしているところとか、ステージに立つミュージシャンとしての素養があることに納得できる。基本というか、源流というか、そこがしっかりしている人の音楽は安定感があって、やはり良いのだよ。
現在は新アルバムを引っ提げて全国ツアー中。先月は6日連続で秋葉原→稲毛→名古屋→名古屋→つくば→宇都宮というとんでもない日程を含め11回、今月もそれ位ライブを入れているというからすごい。次は6月30日に吉祥寺・曼荼羅だ。この日はちょっと行けないけど、うーん、またすぐに見たいなあ。