加えて、天気はあいにくのどしゃ降りだったが、ライブ前に嬉しい出会いがあり、すでにハッピーな気分だったのだ。
出会ったのは「古箕輪」。立ち寄った伊勢丹の日本酒売り場が、我が愛する福島県二本松市の大七酒造を特集中で、特設棚を展開。大七の社員も売り場に立っており、蔵元も社員もみな無事で、堅牢で美しいあの蔵も問題なかったと聞きひと安心。目を10種類以上の大七の酒が品揃えされた特設棚に向けると、そこに彼がおりました

僕が家飲み用に常々買っている日本酒が大七の「箕輪門」。純米の吟醸生もとで、高精白ながらどっしりとした米の旨味があり、燗にもできるが、切れ味もよく飲み飽きない蔵元渾身の作品。これを飲み始めたら、どこかのフレッシュさを売り物にした薄っぺらい水みたいな吟醸や、香りに騙されそうになる大吟醸はもう飲めない。
その箕輪門の古酒が古箕輪だ。箕輪門も1年は寝かしており、それでもだれたり、ひねたりしないどころか旨味が増すという、造りの堅牢さを誇る酒。
古箕輪はその上へゆく。醸造年は2005年!高いんだけど320本限定で商品化しており、これを逃すと入手困難。最早、抗うことはできず購入してしまった(笑)後でこれを飲めると思ったら、にたつきが止まらん♪
一緒に日本で一番美味な大七の梅酒をさえちゃん達への差し入れに調達。隣にあった食べ始めたら止まらない豆源のおかきも、酒のつまみに追加して、いざnavicafeへ。気分は宴会モードだw。TinySunを好きなのは、彼女たちのトークが酒の失敗話や宴会のネタばかり(ばかりって事はないか)な所もあるんだよな。
で、漸く本題のライブへ(笑)もはや何を主に書いてるのか解らんね。実はこのブログ、古箕輪飲みながら書いていて、そのあまりの美味さに涙

さて、今夜のnavi cafeも超満員。ここ狭いからね。だからこそ間近で彼女たちの演奏を聞ける箱ライブと違った楽しみがある。
なんせ、マスターがコードに足を引っ掛け、舞ちゃんのバイオリン用のピンマイクを跳ばし、ピンが無くなる騒ぎが発生。皆でコンタクト捜索するように床上を探し回る一幕があったほど(笑)「あ、ごめん、バイオリンに着いてた」という舞ちゃんの冷静な一言に一同ガクッとなり決着した次第でしたが(爆)
この日は、さえちゃんのギター音をアンプが拾わず、所々で生音になるハプニングもあるなど(シールドの接触不良が原因のよう)、トラブル相次ぐ展開。でも誰も深刻に捕らえず、そんな事態さえも楽しんでしまう彼女たちの楽観的な明るさに、会場もほんわかな空気。これも彼女たちのライブの愉しさなんだよね。
navi cafeワンマンはいつもこれでもかと歌うが、今夜もたっぷり20曲。もっと聞きたかったけどね。セットリストはこんな感じ。
第1部
1)Music Life
2)陽だまりの夢
3)精一杯
4)ドリフター
5)東京タワー(CHAGEカバー)
6)ただ好きだった
7)弱気な僕の日々
8)あの頃
9)Hard Traveling
第2部
10)終われない夏
11)魚だった
12)Colorful Avenue
13)?絵本コラボ曲
14)翼
15)さよなら ありがとう
16)真夜中の想い
17)なんてことない2人
18)悲しい月
アンコール
19)Tiny Train
20)This Little Light (Kingston Trioカバー?というか、もはや古典だね)
この日の衣装は1部が、左右のさえちゃん、舞ちゃんが白のレース地のシャツ?に下はデニム。中央、キーボードのあゆちゃんも白いシャツに黒のパンツスタイルと、TinySunにしてはシックなカジュアル。選曲もバラード系中心で、ややアップテンポな曲も、ゆったりしたアレンジ。
例えば、久し振りに歌った「弱気な僕の日々」や「あの頃」を情感たっぷりに聞かせてくれた。舞ちゃんのバイオリンも哀愁漂う。
2部では一転、夏モード全開。花柄やオレンジのワンピースで彼女たちが現れると、途端に会場も華やかに。曲もノリノリ。華やかなコーラスに、響きわたるフィドル。楽しい!
お客さんも加わって大合唱となった「なんてことない~」を含め、「さよなら ありがとう」辺りからラストへかけては大盛り上がり。矢島が聞けなかったのは残念だったが(笑)
アンコールの最後は定番の「This Little Light」。このカントリー調はアメリカの演歌だね。それを、これだけ格好よく楽しげに歌えるバンドな日本では珍しい。その持ち味を生かして、もっとこういう曲をワンマンで聞きたい。1部をカントリー中心で構成するとかしても絶対面白いよ。
そんなこんなで、あっという間の2時間半。彼女たちの楽しい音楽、もっともっと聞いていたい、そんな余韻が嬉しいひとときでした。
ライブ後、マスターが画策しているという7月のツーマン話で大いに盛り上がる。TinySunの相手についてはまだ言えないが、実現すれば一部のファン(=我々か?w)には堪らないイベントになりそう。楽しみだなあ。