2011/3/4 Tiny Sun ワンマン@navi cafe | 音楽偏遊

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最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

久し振りのTiny Sun ワンマンライブ。早めに会社を出ようとした矢先に急な仕事が発生。やられた。見事に出遅れ、差し入れようと思ってた梅酒も日本酒も調達できず。ごめん、残念でした、さえこちゃん(笑)

なのでライブ序盤は聞けず、多分5曲目から。うーん、残念。まあ、でも西新宿のnavi cafeで彼女たちが定期的に開いているワンマンはいつも内容盛りだくさん。最初聞けなかくても、たっぷり楽しませて頂きました。彼女たちの歌を聞くと、いつも陽だまりのような暖かさに包まれて、幸せになるのです。

navi cafeは定員20人ほどの小さいカフェ。毎日、女性アーティストがワンマンやツーマンをやってるけど、それはそれはアットホームで暖かい空間。アーティストの家に招かれたような感覚で、家族や内輪のようなつながりを感じられる。そこが、ファンにはたまらないよね。彼女たちも、その感覚をとても大切にしているのだと思う。

この日の3人は、とても春らしい明るい衣装。本日は途中で衣替えもなく(笑)、こんな感じで最後まで温かい音楽と素敵な笑顔で癒してくれました。

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念のため書いておきますが、TINY SUNは現在、正式にはキーボード&ボーカルの姉あゆこちゃんと、バンジョー(ギター)&ボーカルの妹さえこちゃんの姉妹DUO。なんだけど、この1年弱は、ほぼ常にフィドル(バイオリン)のまいちゃんを加えた3人構成でカントリーとPOPなテイストの音楽を楽しげに演奏している。もはや美人!?3人組といっても間違いではないね。

その3人がまた仲が良く、必ずMCでは酒を飲んだときの失敗話やどじっぷりなどで大爆笑の連続。

僕が着いてからのセットリスト
5)冷たい秘密
6)ただ好きだった
7)ひこうき雲
8)戦いの日々
9)なんてことない2人
10)目の前の夢?(絵本作家の松谷和恵さんの作品をプロジェクターで映しながら)
11)みんなのうた
12)Drifter
13)卒業写真 (ユーミンカバー)
14)?
15)さよなら、ありがとう
16)真夜中の思い
17)Tiny Train
en.1)悲しい月
en.2)?

最後の曲、よく聞いてたJohn Denverが歌うカントリーっぽい曲なんだけど、タイトル何だったかなあ。あと、聞けなかったけど、多分1曲目は「Music Life」だったと思う。いつもの名刺代わりの1曲だからね。あと「Colorful Avenue」とか「精いっぱい」とかお馴染みの曲を歌ったんだろうなあ。ああ、聞きたかった最初の4,5曲。残念。

それは置いておいて、今日は初めて聞く曲も何曲か。とくに今日の目玉の一つは、彼女たちが出会った松谷和恵さんという絵本作家の作品をプロジェクターに移しながら歌った場面。その絵に惹かれ、触発されて、あゆこちゃんが書き上げたというその曲は、とても暖かく優しく、本人いわく「NHKのみんなのうたにどう?」な出来栄え。(ちょっと題名は定かでなく申し訳ないです)

またどの曲も姉妹のコーラスと舞ちゃんのバイオリンの掛け合いが見事で、本当に耳に幸せ。

この日のMCでは、貴重なお酒だよといってもらった竹酒がいかに不味かったかで大いに盛り上がった。また、「いまだに!」と舞ちゃんが強調しながら、あゆこ姉が電車乗るとき切符を必ず買うという話題で大爆笑。その前には、3人が温泉に行ったときにスキーをやったのだが、あゆこ姉がずば抜けて上手かったという逸話(笑)も。ただ、最も速かったのは直滑降しかできない怖いものなしのさえこ妹だったとか。また、ヘルメット話も盛り上がったなあ(笑)詳しくはぜひ、彼女たちのライブへ。

そんなこんなのトークで、お客さんも心から楽しいひと時に。そして、最後は彼女たちの分身のような「Tiny Train」を、さえこちゃんのバンジョーで盛り上がり、盛大な拍手が。逃げ場もないカフェのこと、退場することなくその場でアンコールに応えて、やはりこの曲、「悲しい月」。サビのハーモニーの不思議な響きが、頭の中にこだまして、いつまでも忘れられない。

リクエストがあるとすれば、少し路線は違ってシリアスなDixie Chicksの「Not Ready to Make Nice」とかMartina McBrideの「Concrete Angel」とかをTiny Sunバージョンで聞いてみたいなあ。あとFairground Attractionとか。雰囲気違いすぎるけど(笑)

やっぱり彼女たちは優しく暖かいのがいいかな。この日は僕もとても疲れていたのだが、彼女たちに癒され元気が出た。それが持ち味か。これからも暖かく時に切ない音楽を期待してます。