Mint Julep、鈴木ふき子、Mami @池袋・鈴ん小屋 | 音楽偏遊

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最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

いろいろあって、この日はライブ無理だと思ってたら、一番理想的な形で問題が決着。イヤー、運が巡ってきたか?で、急きょ、時間ができたので、パッと頭に浮かんだMamiちゃんに会いに池袋・鈴ん小屋へ。

今夜はしかも対バンが、美しい実力派の鈴木ふき子さんに、格好良いMintJulepで、かなり楽しみ。勇んで駆けつけると、他の出演者が出られなくなり、開演が30分遅れに。Mamiちゃんやサポートのさやちゃんらと空腹話で爆笑してたら、あっという間に開演に。

1番手はMint Julep。

今日はサポートにパーカッションの山下ゆき子さんを迎え、3人で作り出す音にさらに奥行きとシャッフル感が。メジャーっぽい音に体も揺れる。

〈セットリスト〉
1)アシタノメロディ
2)ラストソング
3)River
4)LISA
5)Colorful Days

前回、Mint Julepを見たのが、ボーカルの慧さんが喉の故障から復帰した後の「真昼の月 夜の太陽」。その時は、やはり声帯が本調子ではないようだった。いつもは、颯爽と肩で風を斬る(笑)ようなボーカル慧さんと、アコギ担当のノッポな祐介君とピアノの麻子さんの間で通い合う視線と演奏の呼吸がぴったりで、すごく盛り上がる。それが戸惑い気味だったのを覚えてる。

この夜は、その時より勢いがあった。慧さんの声も掠れてたが、ノリは良かった。完全復調までもう少しだなあ。ピアニストや声楽家に聞くと1日練習を休むと取り戻すのに3日かかるという。指も声帯も筋肉だからね。

慧さんの完全復調が待ちどおしいなあ。いい時の「River」や「アシタノメロディ」は涙が出るほど、素敵だからなあ。

それでも、この日初公開したアッパーな「Colorful Days」は、今後、ミントの代表曲になりそうなご機嫌なナンバー。3月3日には川崎クラブ チッタという大箱のワンマンライブも予定されている。会場を沸かすには、もってこいの1曲だ。この日もノリノリだった。

今後のミントの活躍が楽しみだね。


続いて登場したのが、鈴木ふき子。多分、ガッキー並みに高い(笑)スラッとした長身で、大人っぽく美しいアイコンだ。それでいて、シャンソン歌手の母親のもとで育まれた歌唱力は本物だ。

実は若干24歳なのだが、大物の風格と素晴らしい表現力を備えてる。ムーディな雰囲気でしっとり歌われたら、もうイチコロだ(笑)ピアノ伴奏で、ハンドマイクで歌う姿に、足が長いな~と感嘆してしまう。

〈セットリスト〉
1)春咲小紅
2)静かな雨の降る頃に
3)Only My Own (ミュージカル『レ・ミゼラブル』から)
4)雨風
5)いつか、きっと

でも、話すと本人は実はかなり気さくな印象。もしかしたら男っぽくさえあるかも。

歌に関しては、とても器用なようで矢野顕子の「春咲小紅」では見事にコケティッシュさを出してみせ、オリジナルの「静かな雨の~」では冷たい雨の質感さえ感じさせてくれた。

そして、レ・ミゼラブルではドラマティックな切迫感があり、視線で空間に歌世界を幻出したように見えた。もう、このままミュージカルに出て下さい(笑)日本では大き過ぎるから、是非NYで!まあ、そうなるとガーンとレベル高くなるけど。

また、サポートピアニストの健太郎氏が渋い!ラテンな雰囲気で優しい鍵盤の音を紡ぐ。セクシーだ。ああ、いい歌を聞かせてくれて、ありがとう。


さあ、そして今夜はトリでの出演となったMami with Shuujiの出番だ。なんか、彼らを見るとほっとする(笑)

「ミントジュレップが格好よく、鈴木ふき子さんがきれい系で、私達は何系ですかね?」とマミちゃんがふると、すかさず客席から「お笑い系?」とのツッコミ。出てきただけで、空気をほんわかするマミちゃんのキャラが立っている。

〈セットリスト〉
1)心の声
2)いつまでも by Shuuji
3)青空音楽
4)星空の下で
5)ママさんFightビックリマーク
6)よろこびの桜(はな)

そんなお笑い系!?なマミちゃんだが、ライブ歴がそれ程長くないにも関わらず、歌が無茶苦茶うまい!!

ちゃんと歌のレッスンもやっているのだけど、それ以前から何かを持っていたのだろうなあ。とにかく、ラップやったり、R&Bやったり、バンドでも歌うし、ソロでバラードもやるが、ツボを心得ているというか歌心がある。

今日の「ママさんFightビックリマーク」という新曲では、NHKで放送していた「ママさんバレーでつかまえて」を彷彿とさせるママを羨ましがるという面白い歌。楽しい気分になる明るい曲で、これを実に楽しげに歌っていて思わずこちらもニヤケテしまう。

友人が結婚し、子供が一人、子供が二人…自分はどうなるのだろう、みたいな歌詞がリアル。いや、笑いを誘ってるのではなく、本音なんだろうな。鈴木ふき子さんよりはウン歳年上らしいとのことだから。あ、ここは突っ込んではいけない所だった(笑)

でも、本当にまっすぐで、人生を楽しんでいて、色々落ち込むこともあるだろうけど、前向き。Mamiちゃんは実に魅力的な女性なのです(とフォローしておこうw)

今日は、ピアニカのさやちゃんが途中からサポートに。いつもは、ARCOちゃんのサポートをやっていて、こないだのmona recordsでの餅つきライブで今度やろう、という話になったとか。今日はARCOちゃんも来ていました。そのさやちゃんが面白い!とにかくお腹がいつも空いてるそうなので、お菓子とビールを差し上げました(笑)カレーの方がよかったかな。

そのさやちゃんと、いつもの中年ギタリストのShuujiさんを交えた3人のステージは笑いあり、笑いあり、笑いあり……あれっ?の楽しさたっぷり、聞かせどころたっぷりのライブでした。

今日は3組とも良い音楽で、たっぷり堪能しました