でも、ヒグチアイを2日続けて聞けるのは幸せ。ほかにも面白い出演者が多く、かなり楽しい一夜となった。
出演は順に北海道から来た元気印のRhiwa、島貫舞、ヒグチアイ、百瀬あざみ、扇愛奈の5人。ヒグチアイと百瀬あざみ以外は聞いたことがなかったが、Rhiwaと扇愛奈にぐっときた。みんなパワフル!前夜の「激しい女子」編に負けてない。
まずは1番手のRhiwa。ポップなギター弾き語りで、明るく元気で好感度高い女の子。89年、つまり平成元年生まれって若いねえ。鉄平さんの言う黄金世代の一人で、最近売り出し中のmiwaに似ているかな。
ブルージーなテイストたっぷりに、のびやかで明るい声がよく響き、キレのよい英語の発音は素晴らしい。その歌いっぷりはアラニス・モリセットのようだ。
それもそのはず。彼女、カナダで高校3年間を過ごしたという。きっと、向こうで洋楽に染まり、聞きまくり、歌ってたのだろう。付け焼き刃じゃない英語での歌唱力を感じた。
また、伸び伸びと大きく歌う姿勢がいい。スーパーフライを可愛くした感じで、大きなステージにも通用しそう。かなり楽しみな存在だ。
曲名は解らないものがあったが、セットリストはこんな感じかな。
1)My Way?
2)キリン
3)かわいいお願い
4)Deep Sleep?
5)Don't Be Afraid
個人的には1)と5)が特に気に入った。もっともっと聞きたくなった。是非また聞きに行くぞ。
さあそして本命、ヒグチアイの登場は3番手。迫力のココロジェリーフィッシュで一気にお客さんを掴んだ後は、昨日とは違う歌をやります、と選曲を変えてきた。色々聞けて嬉しい。
1)ココロジェリーフィッシュ
2)本物と正直
3)?
4)ボタン
5)百瀬あざみとコラボ 百瀬の曲「あなたに」をヒグチアイがハンドマイクで歌う
6)マッチ
この後に志津サウンドストリームのライブを挟み、NESCAFEのライブがあった。この期間だけ取れば、ライブ参加率4分の3でかなり高いぜ(笑)
この天窓のセットは、ネスカフェに近い。ここもアコースティックなライブハウスだから、熱唱系はやや抑えた構成。それでも迫力十分。一気に空気を変えた。
その力技は、本当に見ていて気持ちよい。もっともっと攻めて欲しいアーティストだ。
続いて百瀬あざみが登場。ギター弾き語りのフォークシンガーだ。
こういうジメッとした正統派フォークも結構好きだなあ。歌も上手いし、じわじわっと攻めてくる。覚悟を決めて歌っている。その覚悟が小気味よい。
彼女の曲名は、よくわからないが、また何れ彼女のライブは聞くだろうな。
そしてこの夜のトリ、扇愛奈だ。とにかくすごい
キーボード弾き語りというのに、その音楽はパンクであり、ゴスな超ド級迫力ロックだ。1)つまらない人
2)輪廻
3)ひねくれ藤沢
4)過去つむり
5)再起動スイッチ
6)かたづけられない女
en. こんにゃく人間
ガンガン鍵盤を打楽器のように叩きながら、すごい疾走感と音の厚みがある。見事にやさぐれている。まるで東京事変のバンドで、椎名林檎を聞いているよう。最大の武器は、そねボーカルだ。
シャウトし、声帯への負担お構い無しに声を絞り上げ、攻めまくる。すごい声帯の強さだ。バンドで鍛え上げているのがよく分かる。たった1人のキー弾き語りでここまでできるのか。これまで僕が抱いていた弾き語りアーティストの常識が、いかに狭いか、思い知らされた。
凄いよ。激しいのをお好きな方には、扇愛奈は断然オススメ。普段、バンドしか聞かない人も、彼女なら十分楽しめまっせ。