11/1/27 ヒグチアイ 扇愛奈 Rhiwa 百瀬@四谷天窓 | 音楽偏遊

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最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

またまた少し前のライブ参戦記。この夜は心の故郷、高田馬場へ。仕事が早く終われば新横浜ベルズへ神山みさちゃんとはるのまい見に行こうかとも考えていたが、そう都合よくいかないもの。結局、みさちゃんの出番には間に合いそうにないので新横浜は断念。ぐっと近くの馬場は四谷天窓へ。

でも、ヒグチアイを2日続けて聞けるのは幸せ。ほかにも面白い出演者が多く、かなり楽しい一夜となった。

出演は順に北海道から来た元気印のRhiwa、島貫舞、ヒグチアイ、百瀬あざみ、扇愛奈の5人。ヒグチアイと百瀬あざみ以外は聞いたことがなかったが、Rhiwaと扇愛奈にぐっときた。みんなパワフル!前夜の「激しい女子」編に負けてない。

まずは1番手のRhiwa。ポップなギター弾き語りで、明るく元気で好感度高い女の子。89年、つまり平成元年生まれって若いねえ。鉄平さんの言う黄金世代の一人で、最近売り出し中のmiwaに似ているかな。

ブルージーなテイストたっぷりに、のびやかで明るい声がよく響き、キレのよい英語の発音は素晴らしい。その歌いっぷりはアラニス・モリセットのようだ。

それもそのはず。彼女、カナダで高校3年間を過ごしたという。きっと、向こうで洋楽に染まり、聞きまくり、歌ってたのだろう。付け焼き刃じゃない英語での歌唱力を感じた。

また、伸び伸びと大きく歌う姿勢がいい。スーパーフライを可愛くした感じで、大きなステージにも通用しそう。かなり楽しみな存在だ。

曲名は解らないものがあったが、セットリストはこんな感じかな。
1)My Way?
2)キリン
3)かわいいお願い
4)Deep Sleep?
5)Don't Be Afraid

個人的には1)と5)が特に気に入った。もっともっと聞きたくなった。是非また聞きに行くぞ。


さあそして本命、ヒグチアイの登場は3番手。迫力のココロジェリーフィッシュで一気にお客さんを掴んだ後は、昨日とは違う歌をやります、と選曲を変えてきた。色々聞けて嬉しい。

1)ココロジェリーフィッシュ
2)本物と正直
3)?
4)ボタン
5)百瀬あざみとコラボ 百瀬の曲「あなたに」をヒグチアイがハンドマイクで歌う
6)マッチ

この後に志津サウンドストリームのライブを挟み、NESCAFEのライブがあった。この期間だけ取れば、ライブ参加率4分の3でかなり高いぜ(笑)

この天窓のセットは、ネスカフェに近い。ここもアコースティックなライブハウスだから、熱唱系はやや抑えた構成。それでも迫力十分。一気に空気を変えた。

その力技は、本当に見ていて気持ちよい。もっともっと攻めて欲しいアーティストだ。


続いて百瀬あざみが登場。ギター弾き語りのフォークシンガーだ。

こういうジメッとした正統派フォークも結構好きだなあ。歌も上手いし、じわじわっと攻めてくる。覚悟を決めて歌っている。その覚悟が小気味よい。

彼女の曲名は、よくわからないが、また何れ彼女のライブは聞くだろうな。


そしてこの夜のトリ、扇愛奈だ。とにかくすごい!!キーボード弾き語りというのに、その音楽はパンクであり、ゴスな超ド級迫力ロックだ。

1)つまらない人
2)輪廻
3)ひねくれ藤沢
4)過去つむり
5)再起動スイッチ
6)かたづけられない女
en. こんにゃく人間

ガンガン鍵盤を打楽器のように叩きながら、すごい疾走感と音の厚みがある。見事にやさぐれている。まるで東京事変のバンドで、椎名林檎を聞いているよう。最大の武器は、そねボーカルだ。

シャウトし、声帯への負担お構い無しに声を絞り上げ、攻めまくる。すごい声帯の強さだ。バンドで鍛え上げているのがよく分かる。たった1人のキー弾き語りでここまでできるのか。これまで僕が抱いていた弾き語りアーティストの常識が、いかに狭いか、思い知らされた。

凄いよ。激しいのをお好きな方には、扇愛奈は断然オススメ。普段、バンドしか聞かない人も、彼女なら十分楽しめまっせ。