11/1/21 渋谷めぐみ @代官山Nomad | 音楽偏遊

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最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

恵比寿Switchから代官山nomadへ近いので、はしご。渋谷めぐみの出番10分前に滑り込む。

あまりはしごはしたくないのだが、今夜のノマドは持ち時間40分ナイト。目当て以外のアーティストを気に入れば良いが、そうでなければ長時間耐える事に。そのカケするより少しでも柊奈緒を聞きたかった。

渋谷めぐみはノマド5組の出演者中のトリ。出番が21時と遅く、調度良かった。

本日のサポートは、アコギに高田さん、カホンが坂上さんというレギュラーメンバーで、彼女はハンドマイクで熱唱。ノースリーブでボディコンなミニワンピに、黒ストッキング、黒ヒールと、ノマドでは珍しいセクシーでロックな衣装。魅せるねえ。

彼女は、ややハスキーな声で歌い上げるタイプで、艶がある。矢沢洋子のようにアップでロックな曲を色気を香らせながら熱唱するのが似合うのだが、今夜はノマドなのでアコースティックな編成。持ち歌の中でも、特にしんみりしたバラードからスタート。

セットリスト
1)真実の花
2)冷たい花
3)LAT 43(ドリカムのカバー)
4)magic
5)秘密
6)ユメオチ
en. 奇跡

かなり久し振りにライブで「真実の花」。マイナーな暗い1曲。つかみにはちょっとどうかなー。気持ちが入りずらい。歌詞が抽象的すぎ、主語を「誰もが」としたことで、他人事になってしまった。共感湧かないんだよな。暗くても全然OKだけど、そんな曲はやはり歌詞が重要だろう。

小林未郁とか詩-uta-の暗い曲は結構好きなのだが、それは怨念や情念、隠された本音などが切々と迫ってくるから。抽象的な歌詞にすると、ただ暗いだけになってしまう。それだから、この曲は滅多に歌わないのだろうけど。

続いて歌った「冷たい花」もレアなバラード。この日はレアな花シリーズをやってみたかったらしい。続けてドリカムのバラードをカバー。前に聞いた時は良かったのだが、今夜のドリカムはどうも冴えない。1曲目からの流れが悪いからか。歌う曲順、つくづく重要なのだと再確認。

4曲目のアップテンポでR&Bな「magic」から、ようやく彼女らしい魅力が溢れる。秘密、ユメオチと妖しい雰囲気のある曲で、持ち前のいやらしい意味ではない色気を漂わせ、ぐっと盛り上がってきた。

ここでもうさらにもう1、2曲聞きたかったし、持ち時間40分だから、その余裕あったのに、終わりに。もったいない。トリなんだし、もっとサービスしてくれればいいのに(笑)余裕でもう1曲は歌えたのになあ。

アンコールの「奇跡」は相変わらず心に沁みましたが。

うーん、彼女にはステージの作り方をもっと、もっと、もっと磨いて欲しいなあ。そうしないと、せっかく良いもの沢山持っているのに宝の持ち腐れになってしまうよ。