10/12/16 渋谷めぐみワンマン@日吉nap | 音楽偏遊

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最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

今年最後の渋谷めぐみワンマンを見に、日吉napへ。

これまで彼女は毎年、自身の誕生日の12月29日に六本木EDGEでワンマンを、大晦日から元旦にかけては日吉napで年越しカウントダウンライブを恒例イベントとしてきた。ただ今年の年末は12年ぶり!に青森の実家に戻るため、両方のイベントは日程を繰り上げ。先日のEDGEの忘年会と、今夜のnapワンマンとあいなったり~。

それだけに、この日のライブには力が入っていた様子。リハで声を出しすぎ、やや嗄れている。ところが、始まりから脱力の大爆笑ハプニングで、いつものまたーりした渋谷めぐみライブに。その方が彼女らしいよな(笑)いや、実際、歌は良かったし、楽しい一夜になりました。

最初のハプニングは、彼女の登場前から始まっていた、というか彼女が現れないビックリマークという事態。これは後からメンバーが話してたのだが、ジャジーな前奏で彼女の登場へサポートの面々が場を温めていたのだが、打ち合わせでは登場するはずだったピアノソロの最中に出てこないビックリマークしょうがないからギターが予定にないソロをやってつなぎ、まだ出てこないからベースまでソロをやるはめに(笑)

さすが熟練のミュージシャンばかり、僕ら客はまさかそんな事態になってるとは気づかなかった。でも、お洒落なジャズを楽しげに演奏していたミュージシャン達が、途中から目配せを頻繁に交わし始め焦った感じだったので、何だろうとは少し思ってた。後から種明かしを聞いて笑った。

彼女も出るタイミング遅れたと途中で気付いたらしいが、なにくわぬ顔で颯爽と登場。即興的なジャズ演奏が、自然に彼女の代表曲の前奏に切り替わる。さすが。会場のテンションもぐぐっと盛り上がる中で、歌い始めた彼女の声はよく出ていた。今日はいいライブになりそう、そう予感した時、また次の罠が待ってた(笑)

まず、パーカッションの周辺から何かが飛ぶ。渋谷めぐみも、ギターの高田さんも、カホンの坂上君本人もオヤッとした表情だったが、演奏はそのまま。と、次のフレーズで坂上君がシンバルを叩いた瞬間、パーンと飛んでいってしまったショック!。会場中が大爆笑!ユメオチの演奏は最後まで無事終えたが、本来続けてやる予定だったラテン調の曲にはすぐ入れず、一旦MCに。

予期せぬ事態に、ぐだぐたトークでつなぐことに。で、結局、いつもの流れに(笑)そうなる宿命だったのだよガーン

セットリスト
1)ユメオチ
2)秘密
3)冷たい花
4)奇跡
5)あの冬のLoveSong
6)All I Want For Christmas Is You(マライアカバー)
7)magic
8)東京
9)Day After Day
10)Deep
en. 会いたい

今年最後ということで、この日はトークの時間がたっぷりで曲は少なめ。さらに、そんなハプニングもあったものだから、ベースの坂下君の小噺コーナーまでやってしまう始末(笑)。小噺は無理と、おちのない頓知クイズを出すというビミョーな展開に、みな爆笑。益々アットホームな進行に。

まあ、日吉napは彼女のホームグラウンド。お客さんも大半が常連で、暖かい空気に包まれる。それも善し悪しだけど、年の瀬だしいいか。

トークコーナーはそんな展開だったけど、歌はなかなか良かったよ。バラードの「奇跡」をジャズアレンジにして、セクシーに引き付けると、 続いてマライア・キャリーのクリスマスソングを、格好良く歌い上げる。うーん、さすがの歌唱力だ。

そこからアップテンポな「magic」「東京」で会場を手拍子の渦に。一転、せつなく「DayAfterDay」で感動を広げると、最後は再びノリノリの「Deep」。盛大なアンコールを受けての「会いたい」。やはり、この曲はいい曲だあ。

「あいたい」という曲を作ってるアーティストは多いが、こと「あいたい」に関しては、双璧はこの渋谷めぐみの曲と、矢沢洋子の「逢いたい」だな、個人的には。この2人、ポップ調なロックを持ち味にしてるところが通じる。 それが僕の好みなんだろうな。

この日の渋谷めぐみは、ハスキーがかった声とジャジーなアレンジで大人っぽく、矢沢洋子のようなチャーミングなロックとは趣がちがったけどね。

年末にいいライブ聞けて良かった。そして、夜は祝杯をあげて、延々と続いたとさ(笑)