10/12/14 廻田彩夏 @真昼の月 夜の太陽 | 音楽偏遊

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廻田彩夏の最後の対バンライブを見に、東新宿の真昼の月 夜の太陽 へ。3月の音楽活動引退まで、彼女のライブも本当に残り少なくなってきた。

しかし引退間近というのに、この数ヶ月、彼女は聞く度に上手くなっている気がする。まるで、寿命が分かった途端、必死に生き始めたかのようだ。

彼女の曲の歌詞を借りれば音符好きで、好きで、どうしようもないくらい、好き音符な歌をライブで歌えるのも後わずかかと思うと、愛おしくて、大切に大切に、一音、一ブレスたりとも疎かにできない――日々、そんな気持ちで練習していることで、彼女の表現力が磨かれているのかもしれない。大きな目標のためとはいえ、やはり涙を流さずにいられぬ状況が、元気がトレードマークの彼女の曲に、深みが増していると思う。

年内はあと2回。年明けて決まっているのは1/9と3/6のラストワンマンだけか。その間は海外に行ってしまうから、追加ライブは本当にないかも。うーん、まことに残念だ。

さて、今日のライブは高校時代に作った曲ばかり歌います、と宣言していた通り、とても初々しい歌詞の曲がずらり。一度もライブで聞いた事のないレア曲も。突っ込みどころ満載なのだが、それではマワリーの思うつぼみたいで、あえて突っ込むのはよそう(笑)

本人もMCで、LoveStoryという曲の後、「この歌を歌わなくなったのは、歌詞に共感できなくなったからw若かった」と話してた。音符ずっと好きだった音符みたいな曲で、本当にひた向きで純真無垢な女の子らしい歌詞。それに共感できなくなったとは?(笑)


Ever Lasting Loveでは、「愛してる」と歌った。またまたMCで、「大学に入ってから作った曲では一回も使ったことのない言葉。言葉の重みを知ったから」。何が彼女を大人にしたんでしょう(笑)でも、マワリーファンにとっては多分その後にボソッと言って、すぐ流した言葉の方が気になったけどね。「もう少ししたら、わからないけど…ガーン

セットリスト
1)星降る夜に
2)桜の下
3)Ever Lasting Love
4)月
5)Love Story
6)ひとりぼっちでワルツ
7)The Colored Rainbow

6)だけは、昨年の作品。本人も気に入って頻繁に聞き入ってるとか。けっして「ナルシストという訳ではありませんが」(本人談)

そして、彼女のライブの定番ラスト曲、7)は16歳で作ったという彼女の原点。世界を平和にしたい、というその訴えは今でも全く色褪せていない。初々しくも早熟な大和の女の子が、かつて抱いた希求は、未だこの地球で実現していないのだ。

だから彼女は、歌を通して世界に笑顔の連鎖を広げる個人の試みを卒業しなければいけないと思い至ったのだ。世界でより大きなムーブメントを起こすため、より高いステージに昇る必要を感じたのだろう。でも
「The Colored Rainbowの魂は永遠に不滅ですビックリマーク」とマワリーの代わりに言っておこう(勝手に言うなって、笑)

この日の「真昼の月夜の太陽」には、21時からヒグチアイも出る予定だった。勿論、聞きたかったのだが別に毎回、すごく内容の濃い行かねば損する見田村千晴企画「ヨコロビ」があり、転戦することに。

アイちゃんにもその場で謝った。ただ、マワリーはもうすぐ引退だけど、ヒグチアイは歌い続けるだろう。そして、まだまだこれから伸びる成長株であると思ってる。これから何度でも聞きに行くこと間違いないです。

ヨコロビは次で