そう、今夜はBlueBlueのワンマンだ




ブルブルワンマンは、体がゾクゾクするほど楽しみにしており、少し早かったけど開場前にO-Crestへ。手売りチケットの番号はラッキー7。入場は来場順だったのでチケット番号は関係なかったが、並んだ順もやはり7番目くらい。最前列をキープ。
驚くのは女子率&関西弁率の高さ

一方、女性ボーカルのグループながら、これだけ女性ファンが多いのは、勿論キーボードのUjの魅力やサポートメンバーの人気もあるだろうが、やはり何よりボーカル愛ちゃんが「男前」だってことかな(笑)その歌ってる姿は異性から見て魅力的だが、同性からみても惚れてしまいそうな格好良さがある。ライブ中も「愛ちゃん、男前~

そして何よりブルブルの音楽が、エモーショナルで心に響き、弾むような疾走感に満ちてるから、性別問わず嬉しくなることにあるのだと思う。今夜も1曲目からドライブ感たっぷりに楽しませてくれた。
セットリスト
1)夜を越えて
2)キキトドケタリ
3)Happy Birthday
4)光
5)僕を呼んで
6)アンテナ
7)蒼空
8)また夏に会いましょう
9)さよなら
10)少年時代
11)とどけ
12)涙雨
13)笑って
14)夏の日
15)この手は離さない
この日はブルブルの2人に、ドラム誇太郎、ベース榎ちゃん、ギター直毅というお馴染みの構成。「窓」「限界ライン」「ランプウェー」など個人的に好きな曲が聞けなかったのが少々残念。でもこれらの曲を入れなくても、満足感たっぷりのワンマンに。持ち歌の厚みたっぷりだ。
前半は着席したまま。「キキトドケタリ」などノリのよい曲も抑え気味に歌うのを聴いて、これは後半にかけて相当アッパーに盛り上げていくのだ悟り、体がゾクゾク、ワクワクしてくる。抑えていても十分引き付けるのだから、全開になったらどうなるのだろう。
7)で一度全員が舞台から下がり、愛ちゃんとUjの本来のBlueBlueの2人だけが登場、アコースティックに8)9)を演奏。再びみんなが戻り「少年時代」で大いに盛り上がった辺りからテンションがグーンと上がってくる。
正確に言えば、少年時代の2コーラス目の終わりのほうで愛ちゃんが歌詞を忘れた?後から、この野郎と一気にサビで力を入れて歌い始めた。そして、一度、愛ちゃんだけ楽屋に退き、インストの妖しい、そして懐かしいロックバンドの王道のようなエレキギターの響きで会場の空気を十分にロックのライブ会場に変えたところで、ジャケットを脱ぎ捨てた愛ちゃんがカムバック。ここからは一気に最後まで総立ちノリノリのバンドライブに。
会場中が手拍子で沸き、愛ちゃんがコーラスを求めるとみんなが歌い返し、O-Crestの中は熱い一体感で満たされる。木下直子のバックでは大人しくドラムを叩いていた誇太郎も激しいシャッフルやバスドラ連打で空気を揺さぶり、榎ちゃんのベースがびんびんと体の底を振るわせ、暴れまくる直毅のエレキがドライブ感を増し、大団円へと加速していった。
ラストの「この手は離さない」を歌いきった時には、もう満場の大拍手。ステージの5人も「やりきった」といった嬉しそうな表情。盛大な拍手に見送られ去る彼らは、でも、まだやり切っていなかったようだ。それは、嵐のように沸き起こるアンコールに応えて、彼らがステージに戻ってきたところで明らかになった。
ステージに戻ってきたのは愛ちゃんと、おそろいの白いポロシャツに着替えたUj、直毅、榎ちゃんの男3人だけ。そこで、愛ちゃんから「みなさんに話すことがあります。BlueBlueはこれで解散します」との宣言が。
会場の反応「んー??」。「やめないでー」みたいなの期待してたであろう愛ちゃんは拍子抜けした感じに(笑)でも、みんなブルブルの2人が音楽を止めるなんて、これっぽっちも思っていなかったのだよ。それはかつてアイスキューブ時代に大阪から東京へ進出を決めた時や、メンバーが次々と脱退して2人きりになったこと、アイスキューブからブルーブルーへバンド名を変えたこと、それでいながら今年のライブはほとんどがバンドでやってきたこと、そしてアンコールで3人だけが白いポロシャツで登場したこと、などなどから、みながこの瞬間、ある予感を同様に抱いたんだな、きっと。
肩透かしをくらった愛ちゃんは、すぐ続けて「私たち、今日からAvaivartikaとして活動を始めます。メンバーはこの4人です」と宣言、ここでようやく会場から「おーっ」。そして、ブルブルとしてやってきた活動を振り替えり、やはり自分たちの音楽の方向はバンドだったと話し、「引き続きの応援お願いしまーす」。会場からは盛大で暖かい拍手が響いた。
ここで誇太郎を呼びいれ(彼だけは黒いポロシャツ)、アンコールにAvaivartikaとして応えて、新バンドの新曲である
16)NS
17)星フル
を熱唱。Avaivartikaのファーストシングル「NS」を今から、そこで発売するよ、12月17日にファーストライブやるよと案内。最後は全員で手をつないでファンに挨拶して幕を閉じた。
Avaivartikaはサンスクリット語で「不退転」の意。サンスクリットって大乗仏教徒ですか

その不退転に参加したメンバーは、
Vo 宇治田愛
Gt 生本直毅
Key Uj
Ba 榎本敦
Dr 未定
レギュラーでサポートしてきたドラムの誇太郎くんは参加しなかったんだね。きっと色々な話し合いがあったんだろうなあ。でも、この日はもう、みなサバサバと愉しげ。そりゃ、そうだ。すでに夏ごろに方針は決まっており、この日発売のための曲もレコーディングしていたのだから。誇太郎くんは現在、色々なアーティストからサポートを求められる人気ドラマー。彼は彼なりの道を考えているのだろう。新バンドは「Dr 未定」ということだから、ドラムなしにする訳ではなく、これから誰か探す模様。それも楽しみだ。
さらに嬉しいのは、そのシングルの中に、16)17)以外に「夜に咲ク太陽」「夜を越えて」の2曲も入っていたこと。ブルブルの曲は引き継ぐんだね。早速購入した新シングルを聞いて、もうひとつ嬉しくなった。その2曲が新テイクになっていて、ブルブルのシングル「夜に咲ク太陽」と少し違うのだが、コーラスの後にギターがウィーンとうなり、素晴らしいドライブ感があるのだ。ゾクゾクくる新しい演奏に、バンドAvaivartikaの今後に期待がますます膨らんだ。エレキギターが入って、Ujの存在感が霞まないか、ちょっと心配ですが(笑)
さあ、彼らが今後、どんな活躍をしてくれるのか。期待を込めて、今後も応援していきたいと思う。