10/11/9 渋谷めぐみ あべさとえ みずほ @赤坂 | 音楽偏遊

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最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

渋谷めぐみが初進出する赤坂グラフィティへ。前からここで歌って欲しかったんだよね。職場から近いし、音も良いし、いいアーティスト沢山出てるしね。

さらに、この日は盟友のあべさとえちゃんも対バンなうえ、こないだgee-geでも聞き逃すなど、なかなかタイミングが合わなかったみずほも出るので、楽しみにしていたライブの一つでした。

その渋谷めぐみ、出番は三番目。期待にたがわず、いいステージに。特に声の伸びがいい。初サポートのドラム、ほしばさんのビートも効いていて久々にスカッとのれたアップな音。普段はアコースティックが多いけど、やはり彼女はバンドがよく似合う。

この日は赤坂を意識したのか、少しおしゃれな衣装で、やや緊張気味。でも、いきなりジャズテイストな代表曲の一つ「ユメオチ」から入った歌は、大人っぽいロックでグラフィティの空間を支配。堂々とした歌いっぷりで、魅せたねえ。

セットリスト
1)ユメオチ
2)秘密
3)涙
4)magic
5)会いたい

5曲、約30分のステージはあっという間。グラフィティにしっかりフィットしており、ここでもっともっと長く歌うライブを堪らなく聞きたくなった。普段から2時間以上のワンマンをよくやってるし、何度でも聞きたいオリジナル曲は何十曲とあるしね。

赤坂グラフィティでぜひ次はスリーメンやツーマンやって欲しい。そのためには益々集客力を高めねば。

個人的には、ここでBlue Blueと渋谷めぐみがツーマンやるのを見るのが夢だな。美形?女性シンガーつながりで、愛ちゃんとの疾走感溢れるパワフルな共演、ぜひ実現してくれー。

さて、この日は他のアーティストも良かったよ。同時刻にあった七階ライブと比べると、1番手で登場したギター弾き語りのみずほは荒削りながら、一年後には見田村千晴を追う存在になれるポテンシャルを感じるし、2番手のピアノ弾き語りのあべさとえは木下直子のような強さはないが、滲み出る優しさが魅力。4番手にバンド率いて登場した小川恵生の元気さは、北川友紀に全く負けてなかった。

みずほの良い所は、何といってもあの強気かな。野心的ともいえるが、もっと上手くなって、みんな振り向かせてやるビックリマークという意欲満々。だから、ステージにも迷いがない。何でも吸収してやると考えてるのだと思う。

それがパフォーマンスに現れる。阿部真央のような一本気な強さがあったり、植田真梨江のような才気を見せたり、YUKIのようにかわいかったり。今、まさに急成長中で、こうして取り込んだ様々な栄養を養分に、これがみずほだ、という強い芽が、もう本当に近い内に生えてきそうだ。

最後に歌った「GOビックリマーク」などは、その萌芽かもしれない。ノリの良いロックテーストのナンバー。アカペラで歌い始めた「不器用ピエロ」も意欲的。勢いだけでなく、細部もしっかり気を配り、その効果も体で感じ取れるようになると、益々説得力増すだろうな。

この自称「未来のスター」の今後が楽しみだ。阿部ゆうとかとの対バン見たいね。

さとえちゃんは、もうすぐワンマン。11/24に斉藤恵とのユニット「二足のサンダル」で真昼の月夜の太陽だ。それまでもいくつかライブがあって、準備大変そうだが、きっと2人で合宿とかすることだろう。2人ともほのぼのしてるんだよね。

どんなに遅くまで飲もうとも、きっちり朝には粗大ゴミ出しにいく(笑)几帳面さや普通の生活者の視点が有ること、それが音楽でも親しみやすさとして現れる。そこに、彼女ならではの遊び心をふりかけ、楽しい楽曲になる。聞いていて、くすっと笑ってしまう微笑ましさがある。

そんな一面が買われてだろう、この日最初に歌った「青い青い空」は映画のテーマ曲に。優しい気持ちに包まれる。

また、花火を取り上げるアーティストは多いが、あべさとえの「花火」は、子供にも親しめそうなサビが印象的だった。この日はいつものピアノ弾き語りだけでなく、パーカッションにセクシーを迎え、渋谷めぐみとも共作の「アイララ」を披露。変化のあるステージで楽しかったよ。