ということで4番手は滴草由実。
知らなかったけど、鹿児島出身のR&Bっぽい曲を得意とするシンガー。この7月にデビュー7周年を迎えたと話していたから、2003年デビューか。そのデビュー曲(4)がなかなか良かった。
1)Everyday is Winding Road (Sheryl Crow カバー)
2)証
3)You'd be so nice to come home to
4)Don't you wanna see me
5)I still believe ~ため息~
もともとハスキーな声だったのだろうが、今日は一段とハスキー。身長は小さいが、おでこを出して、キュートな顔立ちながら、なかなか渋い選曲。これを格好よく歌い上げる。あまりライブやってないみたいだけど、何でだろう?クラブとか出てるのかな。
この日はサポートにギター(奥山明)とキーボード(有木達郎)を迎え、本人もギターで弾き語りするなど、なかなか実力はある様子。体の動かし方がリズミカルで、見ていてこっちも乗ってくる。3)のジャズの定番曲はやはりジャズ畑で本格的に歌っている人の演奏に比べると物足りないところもあったが、2)4)5)のオリジナルはまあまあ。
もっと、声帯を鍛えてボリューム感を出し、ソウルフルに歌ったら、より格好よくなるだろうになあ。
さあ、このイベントの最後は矢沢洋子。
1)逢いたい
2)Sugar!Sugar!!Sugar!!!
3)Let Me...
4)?どうしようもない
5)?(What Are You Waiting ねえ、わかってよ~って歌詞の曲)
6)月光
ちと曲名分からないのもありましたが、とにかく全ていい。ロックもポップスもブルーズも、そのツボをよく知ってる。だから、痒いところに手が届くように、期待を外さず、むしろそれ以上のパフォーマンスで、大いに楽しませてくれる。
歌った曲は、8月25日に発売する初アルバム「YOKO YAZAWA」の収録曲中心。いまや彼女の代表曲になりつつある「月光」や「逢いたい」などがやはり素晴らしいのだが、この日は初披露の曲も2曲。2)と3)だ。
特に2)は、ポップスの王道的な取っ付きやすいメロディーとかわいい歌詞で、シングルカットしてファン開拓の入口にできそう。LetMeも大人が楽しめる仕上がり。圧巻はやはり最後の「月光」だったけど、全てにおいてクオリティが高い。ステージではずっと椅子に座り、抑え気味に歌っているのだが、その訴求力は他のどのアーティストより力強い。何より、目には見えないけど、立ち上るオーラの強さが圧倒的。まさにカリズマの才能があるのだ。
9月のレコ発ライブではついに革ジャン着て、ロック魂を解き放つらしい。全開時にどれだけの迫力で迫ってくるか想像もできない。LOOPのイベントでは、そのポテンシャルの一端しか見せてない感じなので(それでも他のアーティストを圧倒してますが)。
いや、間違いなく矢沢洋子は来ると思うよ。栄吉親父の七光りなど、全く必要ない。まあ、それもまたレジェンドの一部になるだろうけどね。何にしろ、8月からの彼女の展開は最大の楽しみだよ。