10/7/29 児玉結里菜 嵯峨絹子 cossami @代官山LOOP | 音楽偏遊

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最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

久し振りに涼しいねえ。雨だけど、文句はない。

さて、今日は毎回有望、かつ涼やかな女性アーティスト4組を招き男心をくすぐっちゃおうという矢沢洋子&代官山LOOP共同企画「Naturarhythm」に。意外に女性客も多いが、やはりいいアーティストは性別関係なくファンがつく証左。毎月開催で今回が11回目だが、毎回選りすぐりの人選で、この企画にハズレなしだね。

今夜の感想を一言でいうと、改めて矢沢洋子スゲー!!かな。他の出演者もみないいんだけど、ラストに歌う彼女の魅力が図抜けているのだ。

来月25日、矢沢洋子の名では初のアルバムが発売される。それに前後して、彼女のメディアへの露出が急増するわけだが、これがレジェンドの始まりになるかもしれない。その伝説とは、10年は続く矢沢洋子の時代の訪れだ。今のうちに予言しておこう(笑)

浜崎あゆみも、倖田來未も凌駕し、宇多田ヒカルのようなインパクトで、Superflyと並ぶ時代のアイコンに育つかも。彼女にはそんな可能性さえ感じられた。まあ、僕の話はいつも大げさなので、話半分に聞いて欲しいのだが、矢沢洋子の名前は覚えてけっして損はないよ。

そんな彼女のパフォーマンスについて触れる前に、まずは今夜登場した最初の3組の話から。

オープニングアクトは前回に引き続き児玉結里菜。FABでも見ており、3ヶ月続けて彼女を聞いているが、聞く度に歌が上手くなってるアップ表現力がぐんぐん増してきてるのだ。

高校3年まで12年間、野球一筋でやってきたという。高校では数少ない硬式女子野球の名門、埼玉栄に入り寮生活だったという野球少女。しかも全国大会で優勝までしている。しかし、色白でロングヘアという容姿からは、もうそうは見えないかわいさだ。

音楽を本格的に始めてまだ1~2年程度。前も書いたが、きっと事務所関係者は彼女を見出だした時、すごい原石を手に入れたと喜んだことだろう。本格的に野球をやっていただけあり、健康的で、礼儀正しく、しなやかで、強い目力がある。事務所がレッスンを受けさせ、急速育成中なのだろう。彼女の吸収力の高さが、歌の上達にみてとれる。

まだオリジナルが多くないから、三回とも同じようなセットリスト。

1)逢いたい
2)ありがとう
3)Desperado(Eaglesカバー)
4)頑張りすぎないで
5)DEAR…

さすがにDesperadoを歌うには、経験不足だなあと感じたが、浮ついた感じもなくなり、いずれのバラード調のオリジナル曲も歌いこないしている。健康で前向きなPOPSとして好感。まだまだ伸びそうだよ。

さて2番手に登場したのが嵯峨絹子。

1)Life Goes On
2)愛してくれなくてもいいよ
3)sympathy
4)?
5)PLACE

ちょっと癖のある、硬質な声が特徴的。優しいバラード曲を歌いながら、どこかで強さを感じさせる。曲はミディアムテンポのポップスなのだけど、クラシック出身というだけあって、どこか端正な感じ。少し声がかれてたかな。落ち着いたお店のBGMとかに似合うかも。


3番手はcossami。
よく、このブログでも紹介している、チャーミングな女性DUO。この日も2人のいるステージから、優しくて心地よい風が客席にそよいできて、なんか幸せな気分になる。ボーカルのみなみちゃんの優しい女性らしい声と、けっしてシャウトや激しい盛り上げがない楽曲、こさちゃんのコーラスや気持ちよいギターの音が良いのです。

1)sun.day
2)星のラブレター(The Boomカバー)
3)After the Rain
4)こんなにもワガママなボクたちは...
5)りんご

ほんと、あっという間。持ち時間が30分ぐらいなので、5曲前後しか歌えないのだけど、最初から最後まで彼女たちのやわらかい雰囲気に、客席の男たちも牙を抜かれたよう。

前から好きだったsun.dayに加え、最近では「こんなにも~」の愛の呪文がお気に入り。「see,see,see」とか聞きたい曲も最近増えてきた。9月3日のワンマンには、ぜひ足を運ぼうと思う。おすすめです。

4番目の滴草由実、ラストの矢沢洋子については稿を改めます