10/3/30 拝郷メイコ ほじょりん fuwala @FAB | 音楽偏遊

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最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

さっき気付いた。この日の日記消えてる!!なぜ!?
…書き直します。

前の稿で、2番手の清家千晶について書いたので、他の3組に触れたい。まず3番手に登場した拝郷メイコ

この出演順、ちょっと不思議。彼女が最後だろう、やはり。トリは、実績や知名度、集客、そしてステージ最後を盛り上げる力など総合的に判断すべしだよね。もしくは編成の大きい組を最後にするとか(この日なら清家千晶)。まあ、ブッキングの考え次第だし、トリになったfuwalaもNHKみんなのうたに起用される実力あるとは思う。

でも、fuwalaが最後で、やや盛り上がりに欠けたな。彼女は、可愛らしく、力むことなく、ニュートラルで、PTAもOKなほのぼのとした世界を紡げる人。悪くないのだけど、準備不足な感じがあった。ミニギター弾き語りで、午後のカフェなら似合いそうだが、FABの箱にはどうなのかな。違う編成考えられた気がする。

声はきれいで、隙があって取っ付きやすい感じ。岩手出身。東北人って口数は少ないけど、揺るがない人が多い。彼女も、ほのぼの歌っていながら、動じない強さがある。4曲目では、出だしが上手く行かなかったようで(気にならなかったけど)、演奏止めて、最初からやり直したが、堂々としていた(笑)

最後の曲は三拍子のワルツのノリで「One Step,Two Step,Three Step」と軽やかに。あっさり終わってしまい、少し拍子抜け。特にアンコールしようという気も起きなかった。回りのお客さんもそそと帰り支度。せっかくのライブだから、最後に盛り上げて欲しかったな。

おっと、先にフワラ書いてしまった。元に戻って拝郷メイコ。この日、他の出演者が皆ほのぼのしたアコースティックだったためか、なんとなく、彼女の演奏も力が抜けた感じ。会場も弛緩してたのか、客の反応もやや鈍かったかな。拝郷メイコは、客席のボルテージが上がれば、自身もどんどん上げていくタイプ。その化学反応が劇的なライブを作り出す。

それは対客席だけでなく、対バンとの相乗効果の時もある。だが、この日、「私以外の3人はボケのようだから、最後にコラボとかあれば、思いっきり突っ込んだのに、残念」と、肩透かしな感じだった様子。メイコちゃんの鋭いツッコミと、うろたえる3人という構図、見てみたかったな。

力が抜けた感じ、と書いたけど、決して手を抜いた感じではないよ。皆さん、平日の会社帰りでお疲れですか?と聞いて、私も他の3人のようにほのぼのなる曲がありますよ、と「Garden」。丁寧に庭園空間を表現して、心地好い時間が広がった。そして、「悲しみcloset」。こちらは、いつも会場がもっと賑わうのだが、今日はほんと皆さんお疲れ気味?僕だけがそう感じたのかな。疲れていたからな。

「nanno」ワンマンや「Girls」ツアーの告知して、最後は自主レーベル「nanno Record」を2年前に立ち上げて最初に出したアルバム「ウタカタロール」からの一曲です、と紹介。この満月の夜にぴったりの「海月」を、しっとり歌い上げてくれた。


さて、順番が滅茶苦茶ですが、最後にwオープニングアクトの「ほじょりん」について(笑)

いや、じつは彼女がすごーく良かったのですよ。ちょっと感動した。きれいない透る細過ぎない声で、ガールズポップらしい曲を、かりんに歌って好印象でした。

曲によって見せる歌の表情が、1曲目はcossamiのよう、2曲目は伊藤サチコのよう、3曲目がハセガワミヤコのようで、実はこの3組のアーティストって似通っていたんだと、ほじょりんを聞いて思った。みな、高い水準にある3組だと思うが、ほじょりんがそこに迫っているからこそ、そう想起したのだ。ほじょりん、今後注目です。