10/3/11 いいくぼさおり 碧居 馬上利恵子 @a-life | 音楽偏遊

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最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

本日は爽快なお天気。遠く富士山まで綺麗に見えて、ああ、地球って小さいなあとビルの上で空を飛びたくなった。

夜には東京タワーを臨む六本木から麻布へ。空気が澄んでると、都心の散歩も気持ち良い。

久しぶりに、いいくぼさおり。クラブの即席ステージのような場所で、音響的には今一つ。でも彼女は、あくまでも自身のスタイル貫いて、しっかり自分らしさアピールしていた。

都合よいマイクスタンドが無いためか、グルグルチャンティーはやらなかったが、「眠れぬ夜のシンフォニー」「ベランダでボー」から最後の「叫び」「かすみ草」まで全6曲、いつもと同じように歌い、話し、最後にはお客さんをバラードで自分の世界に引き込んでいた。

3歳からピアノを習い、止めたくて仕方ない事もあったが今では、音楽は体の一部になったと、かねてMCで語っていた。だが、実は彼女の音楽デビュー?は2歳の時、六本木のクラブ(スナック?)のステージで歌った「犬のお巡りさん」だったことが今日判明した。

六本木でのライブはそれ以来で懐かしいとMCで話してくれた。そんな小さい時から、舞台を用意してくれる親がいたことが、はじけてるアーティスト、いいくぼさおり誕生の背景にあったのだね。

まあ、だからという訳ではないだろうが、ライブハウスではないクラブで、歌を聞きに来たわけでもなさげな客もいるなか、彼女は揺らがなかった。「やりづらくなかったですよ」と最後まで軽妙な所が彼女らしい。またここでやるのかな?

このa-lifeのライブは基本的に無料。飲食が必要だけど、なかなかお得だ。クラブなのでDJ入れて、ヒップホップやエレクトロが中心だろうに、毎週こうした若手アーティストのアコースティックなライブを早い時間帯に開催してるのが面白い。例えば来週16日(火)には木下直子やChami、23日(火)は矢野絢子もここで歌う予定だ。

さて今日登場したのは3組。いいくボンバーがいい感じで、はじけた後、登場したのが碧居(あおい)。仙台出身のシンガーソングライター。彼女はa-lifeは2回目とのことで、見た目はクラブに遊びに来たといっても違和感なし。音楽も打ち込みしたオケで歌ってると話していたが、一曲目こそアッパーな曲だったが、なんとその後は和風な旋律のメロディアスな曲ばかりでびっくり。

仙台でもクラブとかで歌ってたそうだが、元々こういう音楽なのか、最近こうなったのか。基本的には彼女がキーボードで、ベースがサポートに。3曲目には、彼女がボンゴ(ジャンベかも)を叩きながらラテンな感じに。4曲目「君の空」では楽器を離れオケとベースを背にいい熱唱。この歌が一番気に入ったかな。最後はキーボードに戻ってアップテンポに。

歌はうまい。声もきれいな発声。東北の学校は概して合唱に力入れていて、そうした体験を通じてきれいに歌える人が多い。彼女もそんな素養を感じた。ただ、もう少し熱の入ったステージをライブハウスで見てみたいかな。ここでは力を発揮できてなかった気がする。

さて戻ってトップバッターの馬上利恵子。大人の女性の雰囲気は、この3人の中では一番持っていた。けど、アーティストの評価はまず歌から。洋楽のカバー中心の構成。それはいいのだが、彼女の英語が聞き取れない。英語で歌う時には、単語単語がはっきり聞こえるようにする発声があるのだが、彼女はそういうトレーニングは積んでいないのかな。この路線でやるなら不可欠だと思うけど。

声もかすれ気味で通らないから伝わらない。少し残念。

この後、男性バンドがでてくる前に退散。ハンバーガーは美味で、ポテトは食べきれないほど山盛りで1000円。こうした店ではCP良いんじゃない?