柊奈緒が山形から東京に出てきている。彼女の新年初ライブを見に、青山月見ル君想フへ。
うん、雪の多い厳しい冬と、様々なこと思いながら過ごす長い夜が、確かに彼女の音楽を昇華させていると実感。音楽に深さと重さが増して、彼女の透明できれいな歌声が、夢幻空間や耐える心を描き出す。それは幸せな時間だった。
1)残響
2)Kaleidoscope
3)雪に咲いた日
4)Mystery of the night
5)白い声
6)ファンタジア
1曲目は、いつも歌っている「塔のお姫様」がでてくるあの曲。題名なんでしたっけ? (柊さんのブログによると残響でした)その曲のサビに「私の運命は私が決める」「ここを出たい 外の世界へ」という歌詞が出てくる。聞くと、奈緒さんの心の声かな、といつも思う。
今夜、特に心に突き刺さったのが「雪に咲いた日」。さよなら・好きと揺れる心を抱えながら、長い冬をまんじりと過ごす北国の女性の姿が垣間見えてくる。
簡単ではないはずの関係なのに、東京などにいると別れへの抵抗感が薄れてしまう。猥雑な都会の人間関係の希薄さがいかんのだ。ところが、雪深き町という情景を映し出す奈緒さんの歌にはぐっと説得力がある。雪融けを待つ心と重なり、春の陽光への希求感をひしひしと訴えてくる。同じような文脈で「白い声」を切々と歌い上げる彼女に感動した。
「ミステリー~」はファンタジアに通じる夢世界。とてもファンタジックで、柊ワールドがまた1つ塗り重ねられたようだ。
今日披露してくれた曲はまだCDになっていない。早くアルバム出して欲しいなあ。柊奈緒には期待してるんだ。
さて、この日のライブは彼女以外にもSALA、,mico、ひめひおをぎ、の3組も出演。沖縄からきたひめひおをぎまで居られず退散、残念だ。とても良さそうな匂いがしてたのだが。
名古屋嬢のSALAは、茶髪クルクル内巻きの典型的な名古屋髪。新年初ライブで気合い入れたのかな。歌はSPEEDの曲のようなノリ。コード進行とかメロディーラインとか、スピードが歌っていてもおかしくないような。裏声も力強く、なかなか歌唱力あるね。
micoは女子高生とか。ほんとに幼い。アメリカだと小学生に間違われるな。かなり、オリジナル曲も多く、積極的にライブ活動している様子。ただ、独学で身に付けたというキーボードの伴奏といい、歌唱力といい、歌詞の世界といい、全てまだまだ未熟な感じ。金を出して聞きに行きたいとは僕は全く思わない。
ところが、彼女目当ての客の多かったこと(驚)彼女の演奏が終わると、ぞろぞろ引き上げる客が多数。おーい、この後の柊奈緒を聞かずに帰ったら損だぞ、と心で呟いておりました。
そこで彼女の何が良いのか再度考えてみた。弱々しく頼りなげ。ロリコン的には可愛い(上から下まで真っ白な衣装は似合っていた)。男は守ってあげたいと思うだろう。声はジュディマリYUKIが、小さく歌ってる時のようでアニソン向きか。
うーん、アキバ系には受けそうだから、その路線かな?でもAKB48にも劣りそうなあの歌唱力じゃな。ましてや実力派の水樹奈々には遠く及ばないなあ。オタクも耳肥えてきてるから、侮れない。だから上野まなとか苦戦してるし…
と、お節介な妄想膨らませたが、結論としては、ちゃんとボイストレーナーとかについて歌唱力を短期間で引き上げることかな。女子高生の期間は短く、売り物があるうちにアピールしたい。
メイコさんの言葉借りれば、もし音楽と共に生きていく覚悟なら、もっともっと実力を高め、深い歌詞が書けるよう感受性をさらに磨き、沢山の経験を積むことが必要だろう。精力的にライブするのもいい。ただアウトプット以上にインプットも大切だよ。ま、言わずもがなだろうけどね。