それでは、漸く本日の真打ち(自分的にね)、Tiny Sun
の登場だ
いやー、相変わらず楽しいぞ、彼女たちのライブは。見ていて笑顔が止まらなくなり、体が勝手に踊り出しそうになる。ノリノリの「Music Life」や「Tiny Train」はもう最高だね。
今日は無理だったけど、今度のワンマンライブ(10月18日)は踊れる会場(曙橋Back in Town)ならいいなあ。
絶対みんな踊り出すよ
タイニーサンは、アメリカンフォークやカウントリー調ぷんぷんのバンドで、女性姉妹のツインボーカルが看板。姉のあゆこちゃんがキーボード、妹のさえこちゃんがバンジョー(&ギター)も担当するという構成だけでも、他に例をみないよね。
特筆すべきはこのバンジョー。通常のバンドレベルのギターだと、細かくアルペジオしても、せいぜい8分音符まで。バンジョーは16分音符かそれ以上の速さで音を紡ぎながらメロディーラインを浮き上がらせられる。すると聞き手の体がもう勝手に踊り出しちまうんだな。
ドラムの小刻みなビートも体の中に響いてきてノセてくれるけど音階はない。バンジョーは4分音符の間に4度は音階を上下させながらジェットスライダーのようにコード進行するから、頭がついていけず、もう感性の全面解放状態に超ご機嫌ハッピーになってまうのよ。
さえこちゃん、ブラーバあれだけ弾ける「若手」は日本にそういないぜ。
よくアメリカのど田舎の酒場で、夜な夜な地元民らが愉しく酒を飲み、踊ってるシーンが映画とかででてくる。そう、あのノリなんだよね。
そして、2人のボーカルの掛け合いや絡み合いが、お主ら、よーく魂を分かってるではないかと、嬉しくなって思わずニヤケてしまう。
僕は思春期をずっとアメリカの田舎で過ごし、あの空気を憧れをもって吸っていた。学校の行事といえば庭で生バンドがバンジョーかき鳴らす横で、ステーキ肉のバーベキューだった。数少ない楽しかった青春の1ページだ。
でも、普通の、ずっと日本で育っただけの日本人で、米国伝統のカントリーの魂を再現出来るもんじゃない。中途半端な真似なら、聞き手も違和感を感じてしまうだろう。よく日本人のゴスペルでそんなシーンに出くわす。
その点、彼女たちは本物感が漂う特異な存在だ。それもそのはず。親がカントリーバンドのプロ子守唄感覚でその演奏を聞き、彼らやその仲間達の生演奏に触れ、大人たちの作る陽気な盛り上がりの中で踊りながら育ったのではないだろうか。
僕のお気に入りの女性カントリーバンド、DIXEE CHICSになれる可能性を秘めたバンドが日本にいたことが、もう驚きだ。もち鋭さと強さを持つDIXEE CHICSとはテーストが違う。TINY SUNはもっと陽気で、センチメンタルで、日本の女の子なんだけど、そこがまた良い。日本人男子としてはね。
願わくは、TINY SUNにあとフィドラーが加わったら最強なんだけどなあ。ナナちゃん加わらないかな。
今度のワンマンでは、ゲストとしてプロフィドラーが競演するようで、期待度はもうマックス。チケットは、とっくの昔にネット予約してしまったけど、どうせなら今日七階で直接あゆちゃんから買えばよかった。
10月8日が今から楽しみでならない