森恵。
なぜか今月一番彼女のライブを見ている。
7月30日@表参道FABで3回目。
そして桃ちゃんに次いで登場した彼女も、「謎」だった。
広島出身。前に杉恵ゆりかで最近多い「広島出身のアーティスト」の二人目だ。
初めて見たのは偶然、レコード店のインストアライブ。
アコースティックギター一本で、屋外で力一杯歌っていた。
リズムは、自分でギターを叩いたり、地面に置いたタンバリンを足で踏み鳴らしたりしながら、通りがかりの買い物客らに強くアピールしている姿が印象的だった。
2回目はテレ朝umuワンコインライブ。
同じように元気なライブで、ここには彼女のファン集団がずらーっと席を占めていて盛り上がっていた。
しかしである。この2回とも、森恵について自分的には「判断保留」だった。
すごくクオリティーの高い歌手だと思うのだが、
なぜかまた聞きたいと思わない。
女とみればすぐほれる浮気性の男が、なぜかくどく気にならない――そんな感じ、ってどんな感じだ?
なぜだろう?それが分からないからまた聞きにきた。
外見はとってもチャーミング。
声がのびやかで、歌唱力もこのブログで書いてきたアーティストの中でも上の方。
元気で、明るくて、頑張っている。
小柄だけど、堂々としたステージングで大きくみえる。
で?
今回初めてライブハウスで聞いた。
あれ、歌上手くなったかな?
前聞いたときよりいいのは、PAや音響の効果なのか、どうか。
前半3曲はバラード、後半3曲はアップテンポの「2部構成」(本人談)
セットリスト
1.恋の電車
2.眠れぬ夜
3.そばに
4.眩しい朝
5.タイトル未定
6.笑顔の魔法
バラードでは歌のよさが出ていたけど、ごまかしがきかないためギターはいまいち。もっとギター上手かったよなあ。
後半、テンポアップすると活き活きと、ギターもジャカジャカ鳴って気持ちよさげ。やっぱり森恵の明るいキャラは、ノリノリの方が合っている。
プロフによると彼女のCDデビューは2005年12月。もうプロのキャリア4年以上なのか。2000年の15歳の頃から路上ライプをやっているらしい。毎日のようにどこかでライブして、全国ツアーもやって、CDを手売りして。
こうしてみると、デビューしたからといって有名になるってわけじゃないことがよく分かる。まして、デビュー前の実力あるインディーズ歌手なんか山のようにいるわけで。
デビューからこれほどの努力をして、どの程度のレベルまで来れたのだろうか。
で?
漠然と思うのは、彼女がセクシーじゃないってことかな。別に色気を出せというわけじゃない。
こう、心に引っかかるというか、ドキドキさせてくれるというか。
こういう見方もできる。PTAには受ける。歌はどぎつくなく、模範的。小さい子どもが会場にいると、素直に「かわいい」と言って、手をふって、仲良くしてあげられる優しいお姉さんキャラ。
奇しくも倉沢桃子がMCで言っていたが、「私、キラキラしてる人は嫌」。同感。
やはりそれかな、森恵に惹かれない理由は。森さんファンの方、ごめんなさい。単純に好き嫌いの結論になりそうです。