5番手で、本日楽しみにしていたエポコール登場。
ボーカルのシオリちゃんが歌い始めた途端、これまでの会場内のユルイ空気が変わった。いきなりボーカルから始まるのは、エポコならでは。しっかりしたリズム感と、少しクセがある豊かな声量で、ライブハウスをエポコの世界に塗り替えた(ような気がした)。
この空気感を一声で変えることができるかどうかが、いっぱしのアーティストかどうかの違いだろうな。ま、できるインディーズのアーティストは数百といるわけで、そこからがまた大変なんだろうけど。
シオリちゃんはいつも通り裸足。それでリズムに合わせて右左とステップを踏むけど、そのぎこちなさが微笑ましい。ボーカルのリズム感で客をのせ、そのステップで客を明るい気分にしてくれる。一曲目の訴えかけるような曲から、2曲目はアップテンポの
「Hey You!」。さびのヘイユー、というところで人差し指を立てて、客席を指すのだけど、ぴしっと客席を指すのをためらうように指先がふらふらしていて、控えめなシオリちゃんらしい(笑)
ギター森川君のMCで、痴漢に間違われた話に客席が引く。
満員電車で気を使うというところまでは共感できて、笑いがあったのですが…最後は変態になってしまった(笑)
エポコのMCは、さすが関西人、オチがあって楽しい。
3曲目「Again」は新曲。
今年は月に2回ペースでNomadでライブをやっていて、毎回必ず新曲を発表すると宣言中。なんとこの日で12曲目だとか。いやー、創作の苦しみ大変だろうなあ。シオリちゃんは楽しいと言っていたが。この中から、そろそろ新アルバムを作る話もあるとか。
4、5曲目は「打ち上げ花火」と「ひまわり」。
どちらもが最近の曲でアルバムには入ってないのだけど、特に「ひまわり」は定番になりつつあるのでは。「ゆらりゆらり」というくだりが印象的。
MCで、いきなりシオリちゃんが、「プロポーズの言葉は男からいわなきゃ駄目」と女性代表になって熱弁。いきなり「森川君ならどんなプロポーズする?おもしろいの言って」と無茶ぶりし、困らせる。
最後はのりのりで締めた。
エポコは、シオリちゃんのSuperflyのような歌力で聞かせるけど、邪なものがない二人のまっすぐな個性がほんわかしていて、
聞くと元気になる。
まだ固定ファンの数は多くないようだけど、コンテストなどの場に出ると賞を取る実力があり、目に留めたプロデューサーなどが気に入って、テレビ番組の主題歌やCMなどにも使われている様子。今後もありそうだね。どこかの段階でブレークするんじゃないかなあ。期待込めて応援していきたいバンドです。