2番手はRayRayon。
4人組、Vo.の小野寺美智(女性)と男3人伴奏。一曲目はノリの良い演奏で始まり、奇抜な衣装とメイクの美智登場。そして歌い始めたのだが、のらない、のれない。
うーん、だめだよ。このままじゃ。
とりあえず、MCはいらないから。それと歌唱力や表現力を磨こう。何より明るくない。楽曲も一曲目は良かったけど、その後は80年代アイドルのLP収録の捨て歌みたいでつまらない。何をきれい事のたまっているんだって感じ。詩に心がなく、実感がなく、理論的にこれはかくあるべしって空論述べているよう。
RayRayonは「光線」という意味で、このグループが発する光で人々を燦々と眩しく照らしていきたい、らしい。なのに、頭でっかち過ぎて、ボーカルも固すぎて、 ひく。客席のテンションも、MCで彼女が生徒会長のように(実際そうだったらしいが)何かしゃべるごとに下がる一方。歌の力で盛り返せればよいんだが、歌も前記の通り。
学歴が、邪魔している。音楽は左脳より右脳。恋愛の激しい感情の起伏でも、ちょっとしたことへの感謝の念でも、無情な社会への諦念でも、何でもよいけど、まず心ありき。私的な感情を詰め込んだ玉を磨いて、磨いて、捨象し抽象化し、普遍化できるから。その工程にこそ左脳が役立つけど、やっぱり素材は感情や感性にこそあると思う。心が伝播することで、聞く人も感動する。歌い手が心から楽しめば、客席ものりのりになる。
もう理論はいらないから