6月30日@表参道FABの1 半澤智子 | 音楽偏遊

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最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

本日のFAB出演は4組。


半澤智子、RayRayon、Momo(倉沢桃子)、Shakaboneの順。


半澤さんは以前、一度ライブで聞いたことがあるが、他は初めてなので楽しみに聞きに行った。冒険だけど、初物は新しい発見も多い。すべてハズレで、損した気分になるライブもままあるけど、本日はなかなか楽しめた。





トップの半澤さん。こつこつ活動していて、頑張っている。声には力あるし、かわいいし、彼女を支えてあげたいとファンになる人もいるだろうとは思う。


思うのだが、前聞いたときも感じたが、「CDを買いたい」「また聞きたい」と思わせる何かが足りない。その何かを自分なりに分析すると、「オリジナリティー」ではないだろうか。個性と置き換えてもよい。





彼女自身が意識しているか、いないのか分からないが、彼女のスタイルは椎名林檎や宇多田ヒカルなどの系譜の中にすっぽり納まってしまう。この歌い方、曲調、音質はどこかで聞いたことあるぞ感がつきまとう。歌い込み、多数のライブなどで場数を踏むことで、その中から自分らしさが立ち現れることもあるかと思う。ただ今はまだ、そこに至っていない。





先日、Runakateという歌手にも似た印象を受けたが、ルナはどこか尖っていて、自己主張していた。自分を魅せたいという意思も伝わった。ハチタマ経由で、そのうちフジテレビ辺りがバックアップして出てくる可能性もある。半澤に足りないのは、この「自己主張」なのかもしれない。自ら這い上がろうというハングリーさがにじむ位で調度良いのだが、これは性格に関わる部分。個対個、個対多などあらゆる場面でのコミュニケーション能力(これは会話力ではなく、伝える力という意味で)を向上することを、期待したい。