高次脳機能の本質を分かっていなかった私 | あじあん Asian ST(言語聴覚士ブログ)

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回復期病院→JICAボランティア→大学院で学び、その後は神経発達症のお子さま等の支援に関わらせてもらい、現在は総合病院に勤務しています。言語領域に関わるトピックや、問題解決に役立つ情報を提供していきます。関心のある方はどうぞお立ち寄り下さい。

こんにちは!

 

今回は

『高次脳機能の本質を分かって

 いなかった私』

をテーマにお届けします

 

このことを実感したのは大学院1年目の頃

この時、私は言語聴覚士16年目

 

そして、この時すでに私は

〇〇学会認定の

〇〇・高次脳機能障害領域の

認定STでもありました

(というか更新はしているので

 今もそうですが…)

 

つまり

講習や試験など決められた基準をすべて

クリアーし、認定して頂いたものです

 

ですから

自分ではそこそこ

高次脳機能については分かっているつもり

でいました

 

しかし

あることについての

深い理解にたどりついた時に

今回のテーマの心境に至りました

 

私の話をする前に

STやリハ関係の方で見ている方も

おられるかと思いますので

少しだけ

質問をさせて下さい💦

 

そうでない方も少しだけ考えて

もらえると嬉しいです

 

⇒考えてもらえると自分事に

 なってきますので😊

 

まずは…

『高次脳機能とは何でしょうか?』

 

次に…

『理学療法、作業療法、言語聴覚療法』

どれが高次脳機能で

どれが高次脳機能ではないのでしょう?

 

ご自身の中で答えを出して頂ければ結構です

 

これらを

当時、明確に答えることができず

 

「オレは、今まであんなに勉強してきたのに

 なんでこんな基本的で重要なことが

 分からないんだ…」

 

と自分で自分が本当に情けなくなりました

 

もちろん

『後天的な脳損傷によって生じる…』

うんぬんの

教科書に載っているようなことは

大体分かっていました

(そういったことは講習で

 たくさんやりましたし)

 

そういうことではなく

私が分かっていなかった

最も重要で知らなければならなかったこと

 

それは

『意識』

の問題です

 

これは、これまで

私がこのブログで発信してきたこととも

つながります

 

繰り返しになるかもしれませんが

 

意識といっても

”目が覚めている・覚めていない”という

覚醒の意味ではありません

 

自分がうまくやれたことも

失敗したことも分かる

つまり自分で自分のことを

分かっている、という意味です

 

高次脳機能の根底に

なくてはならないものが

この

意識です

 

つまり

無意識の中で行わる言動というのは

どんなに、きちんとできていても

(靴がしっかり履けるなど)

 

はたまた

正しい文法だったり

難しい言葉を使った

発話ができていても

(オウム返しなどで)

 

それは

高次脳機能ではない

ということ

 

高次脳機能でないことが

いくらできても

発達にはつながらない

と言うこともできます

 

ここが明確に理解できて

私の臨床は

大きく変わりました

(これだけですべて変わった訳では

 ありませんが、私にとって非常に

 重要な学びのひとつでした)

 

もし

私が出した質問の答えが

気になる方がおられれば

また、どうしても知りたいという

方がおられれば

コメント欄で

お考えを聞かせてもらえると嬉しいです!

(回答もいたします)

 

それでは

今回も最後までお読みいただき

ありがとうございましたm( _ _ )m  

それではまた次回お会いしましょう(*^▽^*)!