言葉の意味を理解させる?? | あじあん Asian ST(言語聴覚士ブログ)

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回復期病院→JICAボランティア→大学院で学び、その後は神経発達症のお子さま等の支援に関わらせてもらい、現在は総合病院に勤務しています。言語領域に関わるトピックや、問題解決に役立つ情報を提供していきます。関心のある方はどうぞお立ち寄り下さい。

こんにちは😊!

 

今回は

『言葉の意味を理解させる??』

というテーマでお届けします!


「え?それって何かおかしいこと?」

「別に普通のことでしょ」

とお思いの方、多いのかもしれません

 

実際、私も

こういった言葉は

数えきれないくらい聞いてきましたし

 

実際、児童デイなどでも

普通によく使われている言葉

かもしれません😅

 

以前

「(こどもに)言葉の意味を

 理解させるにはどうしたら

 いいでしょう?」

と相談されたこともありました

 

この相談の意図は理解しています

その上で

 

「言葉の意味を理解させる」

という部分が私には

引っかかりました…

 

ここは皆さんにも

少しだけ一緒に考えていただきたい

ところです!

 

こどばの意味というのは

人に理解させるものなの

でしょうか?

 

あるいは

理解させることができるもの

なのでしょうか?

 

どう思いますか?😏

 

 

私は

”言葉の意味を理解させる”

というのは

教える側がそう思っているだけ

 

実際は

こどもがきちんと注意を向けて

自らの意思でことばの意味を

能動的に理解している

というのが実際のところだと

考えています

 

一見

言葉尻をとらえるような

小さいことと

思われる人もいるかもしれませんが

 

人をみていくことを

生業にしている方々において

このとらえかたの違いは

大きいと思っています

 

”私が”言葉の意味を理解させた

と考える人は

無意識のうちに教える側の

立場に立ってしまい

 

外側からみえる行動や、行動の結果から

判断してしまう傾向が多くみられる

ように(私の経験上)感じられます

 

こども自身がどのように感じているのか?

関心はどうなのか…?

そもそも注意が向けられているのか?

覚える気持ちがあるのかないのか?

など

 

こどもの側から

あるいは

こどもになったつもりで

考えていかなければ

こういったことはみえてこない

と思います

 

最終的に理解するのか

しないのか

やるのかやらないのかを

決めることができるのは

当の子ども自身

です

 

教える側(たとえ親であろうとも)は

意思決定の領域まで入りこむことは

できません

 

結局やれることは

支援であって

それを専門的に行うのが

言語聴覚士になります😊

 

まとめると

言葉の意味を理解させる

ではなく

 

「こどもが言葉の意味を理解するためには

 どういった支援をすればよいのか?」

 

がより良い考え方になるのかと思います

 

それでは

今回も最後までお読みいただき

ありがとうございましたm( _ _ )m  

それではまた次回お会いしましょう(*^▽^*)!