去年の夏にもあった保育所に関するパブコメ。予算足りないから公立の保育所を民間にシフトしてきます、ってな市の基本方針。なんでこういう発想になるんでしょうか。
世の中には民営化していいものと悪いものあるんじゃないですか。
また、そもそも民営化でコスト浮いて市民はラクになるんですかねえ。例えば市立保育園の保育料、市の歳入に入るわけでしょ？ 民間保育園にしたら、それが業者さんのポケットに直接入ることになる。我々はしっかりカネ支払うけど、それが税負担としてカウントされず、国民負担率が一見低く見えちゃうこのトリック。
なんだか市役役所職員から議員、市民の多くまで頭ん中「民営化で安上がり」教に汚染されているような気がします。
以下、パブコメ。
基本方針にある施設・コスト・ニーズの課題が、市立保育所を減らし（統合？）、民営化を促進していくという結論に結び付くのかよくわかりません。
ニーズにある市人口の減少、共働き世帯の増加、施設定員のバラツキはニーズではなく現象ではないでしょうか。したがって、このような現象の中、市民がどのようなニーズを望んでいるのか、市は改めて把握すべき、と思いました。
課題の中で、理由として一番もっともらしいのはコストです。しかしその３０４億円の内訳がよくわかりません。現在と同じ規模の施設を更新・改修することを前提でこの数値が出ているのか、それとも施設減少・小規模化を見込んで算定しているのか。国からの交付金は？ いきなり３０４億円足りないとするのはめちゃくちゃ説明不足だと思いました。パブリックコメントを行うのならもっと親切に教えてください。
また市の保育士を増員することは困難とあっさり言っていますが、だからといって民間に丸投げして解決する問題なのでしょうか。通園バス置き去り事故や虐待など保育現場での人員不足が要因となっている事件をよく耳にする昨今、この市の基本方針のスタンスはとても不安です。
増加が想定される３歳児未満保育に対応するには保育士増員は不可欠。その点を市民にきちんと説明し、基本的にすべての保育を市で行っていくことを望みます。よって今回の基本方針には反対です。