【今さら聞けない】「1st」って何の略?(知っている人ならすぐに分かる簡単な英語の間違い) | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

【今さら聞けない】「1st」って何の略?(知っている人ならすぐに分かる簡単な英語の間違い)

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「21th Anniversary!」ふんわり風船ハートふんわり風船星クラッカー

 

イベントや音楽ライブなどのパンフレットや会場の掲示で、こんな間違いを本当によく見かけます・・・

 

「21th」とか「31th」とか「61th」とか。

 

「第21回」とか「61歳記念」とかいう意味なんだと思うのですが、ちょっとカッコつけて英語表記をしようと・・・

 

「第5回」みたいなときに、Fifthの英語を「5th」と略して書くというところまでは知識があり、それを応用しているのだと思います。

 

ただ、ちょっと残念。

 

なぜなら、「fifth」のを略すのは「5th」でいいですが、「21回目」はちょっと違います。

 

スペルで書けば「21回目」は「Twenty-first」です。

 

これを、アラビア数字を使って書くとすれば、どうなるでしょうか?

 

「fifth」は最後が「th」なので「5th」なのです。

 

「twenty-first」は・・・

 

21st」が正解。

 

21世紀は「21th Centry」ではなく「21st Century」と書きます。

 

もっと言うと、「第1回」を間違えて書いているイベントや音楽ライブが本当に目立ちます。

 

「1th」と書いてあるのをよく見かけます。

 

それから、逆に「1st」はちゃんとしているのに、「2st」「3st」と続けて書いているのも、これまたよく見かけるのです。

 

「2st」ってなんですか?

 

音楽ライブでよく見かけるのですが、おそらく「1ステージ目」「2ステージ目」・・・という意味だと思うのですが・・・

 

「1ステージ目」を英語表記すれば「First Stage」

 

だから「1st Stage」で「1st」なのです。

 

「2ステージ目」は?

 

「Second Stage」

 

これを略すと正式には「2nd Stage」となります。

 

Second は 2nd です。

 

そして、「3ステージ目」は・・・

 

もうお分かりですよね。

 

「3th」ではなく「3rd」と書きます。

 

では、「4ステージ目」は、どうなりますか?

 

正解は 4th です。

 

つまり、4番目以降は数字の後にthを付ければいいのです。

 

11番目は?

 

11st だと思った人は、残念!

 

こちらは、eleventh なので「11th」になります。

 

12番目は 12th

 

13番目は 13th

 

・・・

 

20番目は 20th です。

 

21番目は?

 

もうお分かりですね。

 

21st 

 

先ほど言ったように、「Twenty-first」だからです。

 

22nd

 

23rd

 

と続きます。

 

61番目は?

 

61st となります。

 

10年ほど前からの知り合いのミュージシャンの方が今年61歳を迎えられ、61歳記念ライブを開催したようなのですが、会場や映像にお金をかけて豪華に開催していました。

 

でも、表記がすべて「61th」となっていて、とても残念な感じでした。

 

私にお声が掛かっていないので、まったく知らずにいたので仕方がありませんが。

 

訳あって、そのミュージシャンの方とは疎遠になってしまっていたのでした。

 

私に声をかけていただいていたら、一発で簡単に間違いをチェックできたのに!

 

(外国語を)分かる人が見れば、いとも簡単に見つけてしまうミス(エラー)。

 

知らない人は、なかなか見つけるのが大変ですよね。

 

専門家にチェックしてもらうことって、本当に大事だと思います。

 

外国語は特にそう。

 

まあ、知らない人にとってはどうでもいいことかもしれませんが、知っている人から見ると、とっても恥ずかしい間違いということもよくあります。

 

翻訳やライティングの仕事をしていると、そういう場面によく出くわします。

 

相手に対する尊重の気持ちがあるかどうかということにも関わってくる気がします。

 

特に人や取引先の名前や地名など・・・

 

うっかりミスと分かっていても、間違えられた方はちょっとショックですよね。

 

言語も、人のアイデンティティであったりするので、やはり間違いはちょっとマズイ・・・

 

以前、前出のミュージシャンの方に歌詞の英語訳を頼まれたことがありました。

 

発音の指導もさせてもらったのですが、あるときそのミュージシャンの方が「どうせお客さんは英語が分からない人ばかりだから、適当でいいよ」とおっしゃったことがありました。

 

そのときから、私はその方への信頼がちょっと薄らいだのを覚えています。

 

それが原因で疎遠になったわけではありませんが、でも「いずれこの人とは一緒に仕事ができなくなるな」と、その時強く思ったのは覚えています。

 

「1th」とか「21th」とか、些細なことかもしれませんが、相手のある外国語を扱う仕事をプロとしてやっている以上、私個人としては相手の国の言葉を、細部まで大切にしたいと、改めて思ったのでした。

 

 

UnsplashAl Elmesが撮影した写真

 

 

改めておさらいすると・・・

 

1番目は「1st」(first)

 

2番目は「2nd」(second)

 

3番めは「3rd」(third)

 

4番目は「4th」(fourth)

 

5番目は「5th」(fifth)

 

・・・

 

と続いていきます。

 

数字の後に付くアルファベットは、「st」と「nd」と「rd」と「th」の4種類。

 

thで終わる数字が大半なので、当然「th」で終わるのが多くなるわけです。

 

でも「first」「second」「third」、つまり下1桁が1,2、3で終わる場合はthで終わらないので要注意というわけです。

 

(11、12、13は-thで終わらないのでこれまた注意!)

 

スペルで書けば間違いなく略することができると思いますが、知らなければ「どうせ同じだろう」と、間違った書き方をしてしまいます。

 

大袈裟かもしれませんが、それは自分の無知をさらけ出すこと。

 

ちょっとカッコつけようと思ったその欲が、とんだ恥さらしになってしまうわけです。

 

「知ったかぶり」というのでしょうか。

 

自分も「知ったかぶり」をやりがちなので、気を付けたいです。

 

自戒の意を込めて。

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

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