WHOLE がんとあらゆる生活習慣病を予防する最先端栄養学
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翻訳の仕事で「収入を増やす」というとき、多くの人は「単価を上げる」ということを考えると思います。
でも、注意が必要なのは、「単価が高い人=収入が多い」とは限らないということです。
理論的には、仕事の単価が高ければ、入ってくるお金も増えることになります。
でも、それは同じ仕事量をした場合の話。
現実は、そう単純にはいきません。
翻訳の仕事には、市場原理というものが働いていることがほとんどで・・・
つまり、支払う人の希望と支払いを受ける人の希望が一致しないと契約が成立しないという現実があります。
翻訳の現場では、発注する側には「予算」というものがあり、その予算に合わなければ発注には至らないのです。
どんなに高い単価で仕事ができたとしても、1年に1回か2回しか仕事が入って来ないでは、「職業」として翻訳の仕事が成り立ちません。
食べていけなければ、職業としては成り立たないのです。
ここが、プロの翻訳者とアマチュア(ボランティア)の翻訳者の最大の違いでしょう。
Unsplashのmanny PANTOJAが撮影した写真
実際問題、低い単価の仕事も翻訳業界にはたくさんあり、仕事をやってもやってもなかなか支出に追いつかない・・・と苦しんでいる人も少なくありません。
しかし、一方では、実力も単価も十分なのに、仕事がなかなか入って来なくて苦しんでいるという人も少なくないです。
これが現実だと思います。
翻訳を仕事としてやる上では、単価のバランスを取るということも、とても大事です。
今流行りの言葉で言えば、「サステイナブル」な仕事のやり方をしないと、職業としては成り立たないということです。
でも、実際にはそのバランスを見つけて仕事をしている人もいるわけですから、翻訳業界として、それが不可能なわけではないのです。
それでもうまくいっていない人は、自分が参入している業界の市場の要求(予算)と自分が求める要求(単価)のバランス(どこがバランス点なのか)を今一度考えてみる必要があるかもしれません。
翻訳の仕事は、必ずしも低単価でギリギリの仕事ではありません。
最近、そういう印象を強く持つ投稿をSNSで見たもので、ちょっと気になったのでこうして書いてみました。
そして、私も実際に、駆け出しだったころは、「収入を増やす」ことを目的として、とにかく単価を上げることを考えていた時期がありました。
実際に、高い単価で合意してくれる翻訳会社もありました。
しかし、そのような会社の多くは、定期的に仕事が来ませんでした(現在進行中の翻訳会社もありますが)。
今考えれば、(単価の高い)私に回せる仕事がそれほどなかったのでしょうね。
自分の要求する単価で取引先(翻訳会社)が合意したからといって、その後の仕事が約束されるわけではないのです。
その翻訳会社に仕事が来ていないというわけではないですからね(そうだったら、その会社はつぶれてしまいます)。
自分に回ってきていないというだけのことですよね。
仕事の現場は、取引先があっての話なのです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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