「こんにちは、清志、丸!」と呼びかけられました。どういう意味?! | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

「こんにちは、清志、丸!」と呼びかけられました。どういう意味?!

PVアクセスランキング にほんブログ村

 

私は、スマートウォッチと連動するフィットネスアプリを使っていろいろと記録しているのですが、たまにこういったサマリーがメールで届きます。

 

自動翻訳なのでしょうが、こういうのを見ると、まだまだ人間翻訳者の活躍の時代は長いかなぁと思うわけです。

 

 

まあ「だいたい意味が通じればいい」という感じなのでしょうし、それでOKという人は一定数いると思います。

 

しかし、サービスや場面によってはそれではダメというものも多くあります。

 

しかし、これは機械による自動翻訳の技術を十分に活かしきれていないなぁと思うのです。

 

「清志 丸」というところ。

 

まあ、私の名前(丸山清志)なわけですが、うまく表示するようにタグを設定できなかったんでしょうね。

 

「清志、丸!」と見たとき、一瞬どこかの船の名前かと思いました爆  笑

 

ちなみに、メールで宛名の名前を入れるのなんて、翻訳の設定の仕方、端的に言えばタグなどの構成のしかたでいくらでもきちんと表示するようにできるわけです。

 

とくに難しい技術でもないわけです。

 

でもできていないうことは、原因は2つ考えられます。

 

1つは、技術的にあまり考慮されていない。

 

もう1つは、翻訳のことが考えられていない。

 

特に、翻訳の問題であれば、日本語の知識がちょっとでもある人であればすぐに気づくこと。

 

もしかしたら、日本語を理解できる人の手を一人も介していないのかもしれません。

 

このアプリの本質は、この配信メールではなく(配信メールはただの付加サービス)、アプリできちんと記録されて、それを読めること。

 

その本来の機能自体は、私自身もこのアプリで問題なく利用できているので、このアプリ運営者としてはそれでOKなんでしょうね。

 

 

ハチハチハチ

 

ちなみに、最近の翻訳の仕事は、このようなアプリの文言や、ウェブサイトの表示などに関わるものが本当に多いです。

 

ですので、テキストだけを見て単純に翻訳するのではなく、コンピュータが自動的に挿入したり、文字の表示スタイルを変えたりする「タグ」のようなものも一緒に翻訳するという仕事が多いです。

 

私の場合、今は9割以上がそういう仕事になっているかと思います。

 

仕事をするにあたり、ほとんどの場合はタグやHTMLの知識は特に求められていはいないのですが、それでも、そのタグがどういう機能なのかが分からないで翻訳をしていると、おそらく上で紹介したようなおかしなことになってしまうのです。

 

これを、プロジェクトを管理している人やクライアントが把握していればいいのですが、あまり把握されていないのが現状なのでしょう。

 

さらに、最近では「多言語展開」が基本となっていて、同時に10カ国語にも20カ国語にも翻訳して、アプリなどをリリースするのです。

 

ですので、作っている人はあまり考えている余裕がないのかもしれません。

 

さらに、(これは聞いた話ですが)人によっては、そういうのがあまり気にならない人種(文化圏)の人もいるようです。

 

日本人はちょっと気にし過ぎなのかもしれません。

 

しかし、そういうのが気になる人がいる限り、そこにビジネスチャンスがあるのも真なり。

 

自動化をして、それで受け入れられる範囲でビジネスができればよいという人もいれば、きめ細やかな対応を求めている人たちをターゲットにビジネスをするという方法もあります。

 

どうするかは、ビジネスモデルや事業者の意図・目的次第ではあるわけですが、翻訳を仕事(職業)としていく以上は、間違ったターゲットの絞り方をせずに、自分の(翻訳)サービスを求めているのはどういう層なのか?をしっかりと考えていかなければならないと考えています。

 

じゃないと、本当に「機械との争い」になってしまい、人間は「スピード」と「お金」の面では確実に負けてしまうと思います。

 

そうすると、そこから撤退するか、あるいは機械に勝てる条件(スピードとお金)で仕事をしなければならないという選択になってしまいます。

 

今、翻訳で「稼げない」という人は、もしかしたら後者の争いに巻き込まれているのかもしれません。

 

人間として長く仕事をしていくうえで何が必要なのかを考えなければならないと思います。

 

 

かたつむりかたつむりかたつむり

 

ところで、冒頭でお話したフィットネス(記録)アプリに話を戻すのですが・・・

 

定期的に届くメールは、「プレミアム」サービス(有料)に誘導するためのメールのようです。

 

あまり興味がないので(現状で満足ですし)値段さえ見たことはないのですが、興味が沸かない一番の理由は、もしかしたら「清志、丸.」と呼ばれているからかもしれません。

 

やはり、人の名前を間違えるのは失礼な感じがします。

 

このメールを配信して、どれだけの費用対効果が得られているのでしょうかね。

 

そんなところが気になります。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

このブログは、にほんブログ村のランキングにも参加しています。下のバナーをクリックするだけで投票していただけますので、よろしければぽちっとお願いします。

 

王冠1ランキングに参加しています!クリックして投票をお願いします。

にほんブログ村 英語ブログ 英語 通訳・翻訳へ
にほんブログ村

 

このブログでは、私の体験や実例を通して翻訳者が日々の業務をどのようにすすめ、どのようにリスク管理をすれば収入や効率のアップや翻訳者として成功することができるかのヒントやアイデアをご紹介しています。

フォロー、いいねなどもよろしくお願いします。

励みになります。

 

 

━─━─━─━─━─
丸山のプロフィールはこちらをご覧下さい。 

━─━─━─━─━─

 

メモ ENGLISH JOURNAL ONLINE (alc.co.jp) 連載

生成AI時代の翻訳者の生き方~翻訳者と建築家、パイロットの共通点を考える - ENGLISH JOURNAL (alc.co.jp)

 

翻訳者はAI翻訳とどのように付き合うべきか~生成AIのメリット・デメリット - ENGLISH JOURNAL (alc.co.jp)

 

メモ ENGLISH JOURNAL ONLINE (alc.co.jp) 連載

翻訳者のスキルアップ術 記事一覧 - ENGLISH JOURNAL (alc.co.jp)

 

◆X(旧Twitter)◆

Marusan🇯🇵ENGLISH JOURNAL連載中の6ヶ国語翻訳者&通訳(@marusan_jp)さん / X (twitter.com)

 

◆Instagram◆

@marusan_jp • Instagram写真と動画

 

拙訳書『WHOLE がんとあらゆる生活習慣病を予防する最先端栄養学』
T・コリン・キャンベル、ハワード・ジェイコブソン 著 鈴木晴恵 監修 丸山清志 翻訳
絶賛発売中!