WHOLE がんとあらゆる生活習慣病を予防する最先端栄養学
アマゾンジャパン合同会社
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私は23歳でアメリカへ渡り、半年ほどでなんとか英語が話せるようになったのですが、何もしないでいきなり半年でできるようになったわけではありません。
ではそれまでどのような勉強をしていたのかをお話したいと思います。
そして、その中で最も役に立ったと思う勉強法を紹介したいと思います。
まず、私は山形県鶴岡市という田舎に生まれ育ちました。
今でこそ外国人もたくさん見かけますが、私が子供だったころは、外国人といえば教会の神父様か、大きな細いタイヤの自転車に乗っていた宣教師のお兄さんたちくらいでした。
アマゾンなんてありませんでしたから、語学の教材を買うには街の本屋に行くか、東京の紀伊国屋に行かなければなりませんでした。
しかも、音声教材といえば、書籍に附属していたカセットテープやCD。
そういうものは高額でしたから、今のようにYouTubeやPodcastでいつでも聴けるなんてのは、夢のまた夢の話でした。
唯一、日常的に外国語を気軽に聴ける材料といえば、NHKの語学講座くらい。
カセットテープも別売りでありましたが、高価でしたし、毎月取り寄せなければならず、なかなか手の出るものではなかったので、ラジオを録音していました。
録音するために、毎日聴かなければなりません。
予約録音ができるラジカセが登場したのは少し後のことです(売っていましたが、うちでは買えませんでした)。
ともかく、外国語を耳にすること自体が、とてもレアな体験だった時代です。
そんな時代背景でしたが、私はどうしても英語が話せるようになりたくて、NHKのラジオ講座をほぼ毎日聴いていました。
それでも、1日20分の放送を2つ(基礎英語と続・基礎英語)、ですから40分ほどです。
テレビの英語会話は30分番組で1週間に2回ありましたから、週に1時間。
ラジオをテレビを合わせても、1週間に260分、1週間に4時間20分です。
学校では、確か週に5~6時間(50分授業)くらい英語に時間があったと思います。
それで300分(5時間)です。
こう考えると、教材に乏しかった当時にしてはよくやったとは思いますが、今に比べたら教材の内容もあまりよくなく(文法中心ですから)、あまり実践的な練習はできていなかったと言えるでしょう。
高校生までは、これだけでした。
生の英語を聴けるのは、ラジオ・テレビ、そして学校の授業で聞いたテープの音源、たまに来るALTの先生の声。
テレビ・ラジオの番組は、基本的に1年毎に完結していて、翌年はまた最初(基礎)からです。
ですので、内容的にもそれほど幅広い勉強ができていたとは思いません。
ただ、これには1つ、良い点があったと思います。
それは、「繰り返し」です。
同じ文法事項、同じような構文、同じようなボキャブラリーを、4月が来るとまた勉強することになるわけです(もちろん、使われるダイアログやトピックは変わりますが)。
この「繰り返し」は徹底されたと思います。
大学に入ってからは、部活が忙しくなったのもあり、テレビもラジオも視聴しなくなりました。
で、外国語は1~2年の一般教養だけですから、3年生以降はしばらくお休みということになりました(卒業してアメリカへ行くまでの間はほとんど英語に触れていないです)。
そう考えると、やはり「繰り返し」が自分の英語力の一番の素になったのではないかと思います。
確かに、受験の英語もそうでしたが、私は新しい教材をいろいろと漁るというよりは、同じ教材を何度も何度も繰り返すほうに注力していました。
NHKの教材も、1年やると翌年は再放送でしたから、同じ教材を2回やることになります。
当時使っていた教材は、内容(会話の台詞など)を覚えてしまうくらいだったと思います。
英語に対する関心が高かったことも理由かもしれませが、明確に記憶するわけではないのですが、会話の内容とかフレーズのいくつかを自然に覚えていました。
記憶するのに役立ったのは、登校の際に頭の中でテレビやラジオの番組を再現していたことかもしれません。
実は私、中学は学校まで徒歩で40分くらいかかっていたので、登下校で歩いている時間がとても暇でした。
まあ、歩いているわけですが、頭の中は暇ですよね。
で、ラジオやテレビの英語の番組を頭の中で再現するという、変な妄想癖を持っていたのです。
テレビは30分番組でしたので、家を出て、少ししてから番組を開始すると(もちろん頭の中で)、学校に到着するちょっと手前でちょうど終わるという感じです。
歩いている途中の時間の大部分の暇つぶしができるのです。
まあ、こういう暇つぶしを(しかも歩きながら)する人はなかなかいないと思いますが、私はそんなおかしな子供でした。
登下校の時間を使って、頭のなかで英語の勉強をしていたということもできるかもしれません。
実際には、どれだけ正確に番組を頭の中で再現できていたかは分かりませんし、かなり適当だったと思います。
でも、それが英語のフレーズや単語を覚えるのに役立ったのは言うまでもないと思います。
ですから、すぐに応用できたわけではありません。
その後、留学のためにアメリカに行ったときは、やはりまったく話せませんでしたし、アメリカ人が言っていること理解できませんでした。
しかし、学生のころに頭のなかでやっていた「妄想基礎英語」が、アメリカに行ってから活きたのだと思います。
だから、半年ほどで話すことができるようになったのかと思います。
ここで、みなさんに、私がやったような「妄想基礎英語」をお薦めするわけではありません!
英語勉強法として何をお薦めしたいかというと・・・
「繰り返し」です。
正直なところ、教材なんてなんでもいいと思います。
教材選びに時間と労力とお金をかけるくらいなら、無料ですぐに手に入る教材を、無意識に言えるほど覚えるくらい何度も繰り返すことです。
その繰り返しは、自分の頭のなかで言えるくらいになるまでやることです。
まずはそれを徹底してやることです。
ただ、教材(題材)選びにはポイントがあって、自分のレベルに合った題材を選ぶことです。
もう1つ言えば、自分の今のレベルよりいも少し低めの題材です。
高い方ではなく、低い方です。
その方が頭に入りやすいし、覚えやすいです。
先程言ったように、教材はなんだっていいんです。
大事なのは、ひととおり勉強して、それを繰り返し繰り返しやること。
まずはその基礎をしっかりと身につけることです。
私の場合、今考えると、中学、高校とやったわけですから、6年ということですが、同じ教材を6回繰り返したということになるでしょうか。
6回繰り返したといっても、1回を1年かけてやるわけですから、1冊を1カ月で6回やるのとは、また意味が違ってくると思います。
必ずしも6年かける必要はないと思いますが、それくらい濃い内容のことを繰り返すことが大事だと思います。
そうして土台が出来上がったところで、実際に人と話す練習をすると、かなりのスピードで話せるようになるのではないかと思います。
UnsplashのJustin Morganが撮影した写真
実は、この地味な「繰り返し」勉強術は、その後、スペイン語やフランス語でも行いました。
これらの言語では、特にNHKの番組を妄想したわけではなく、また別の勉強法なのですが・・・
それは、文法書や辞書にある例文をひたすら書き写したのでした。
ノートに何度もなどもひたすら書き写すのです。
当然、それだけでは話せるようにならないのですが、やはり、基本的な語彙や構文が頭にしっかり入っていたので、スペインに実際に行ったときの吸収力がすごかったのだと思います。
この方法がベストではないかもしれませんが、とにかく、「徹底的に基礎を頭の中に叩き込む」→「実践練習をする」この順番が大事だと思います。
同時並行的にやるよりも、効果は高い気がします。
頭に叩き込む作業は1人でもできますから、ここを徹底的にあらかじめやっておくことで、実際の人を相手にした実践練習が短くする(結果的に早くて安い)ことができるのだと思います。
まずは、何をすればよいか分からず迷っている人は、何でもいいから独学を始めることが大事です!
はやくペラペラになりたければ、はやく始めることですね。
私も今、これを中国語とハンガリー語で実践中。
まだ、2年ちょいしか経っていませんので、まだまだこれからですが、とにかく、毎日15分でもやっていることが積み上がっていると思うと、将来の自分が楽しみになり、それがやる気にもつながります。
是非、みなさんも実践してみてください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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