8月Augustの語源を知っている人は多いけど、Augustusの語源を知っている人は少ない
今日から8月ですね
暑い日も随分と続いていますが、月が替わると夏本番!という感じもしつつ、終盤に差し掛かっていくなぁという気もします。
想定外に忙しい8月入りとなってしまい、7月中に頼まれた仕事でまだ終わらないのもありちょっと焦っていますが、あと2~3日もすれば落ち着くかなぁと思っています(淡い期待)。
さて、8月といえば英語で「August」ですが、どういう意味か、どんな語源かご存じですか?
ローマ帝国の初代皇帝のアウグストゥス(在位:紀元前27年 - 紀元14年)の名前をとって、8月を「Augustus mensis」(アウグストゥス・メンシス)と呼ぶようになりました。
紀元前8年に、アウグストゥス皇帝が自分の名前を冠した月を作ろうと、それまで「6番目の月」という意味のSextilisで呼ばれていた月を、自分の名前に変えてしまったのだそうです。
ちなみに、その前の月の7月は、Julyですが、これもご存じの人が多いかもしれませんが、アウグストゥスよりも少し前の時代、ローマ共和制末期の執政官で、『ガリア戦記』などでも有名なガイウス・ユリウス・カエサルの「ユリウス」(Julius)から取られています。
カエサルは、紀元前45年に自らの名前を関する月を作っていますから、アウグストゥスはそれに倣って「私も!」と思って名前を付けたのでしょうかね。
カエサルについては、以前、こんな記事も書いているので、興味がありましたら是非読んでみてください。
シーザーサラダとジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)と7月(July)の関係とは?
カエサルにちなんでJulyとされた7月、Julyになる前は何と呼ばれていたの?
今日は、ローマ皇帝が語源だったということを書きたかったわけではなく、そのもう一歩先です。
「アウグストゥス(Augustus)」の語源は?というお話です。
語源に敏感な人は、もしかしたら(知らなくても)お察しが付くかと思いますが・・・
この語感から察しがつくかと思います。
Aug・・・
といえば、augmentとか「増える」という意味の単語を連想するかもしれませんが、Augustusの語源はまさにそれだったようです。
ただ、意味は単に「増える」というだけではなく、その一歩先を行っていて、「荘厳な」とか「偉大な」「Majestic」「Magnificent」「Noble」といった意味だったそうです。
もともと、皇帝アウグストゥスの名前は「ガイウス・ユリウス・カエサル・オクタヴィアヌス(Gaius Julius Caesar Octavianus)」
幼少の頃から「オクタヴィアヌス」と呼ばれていたようですが、自分でもさまざまな名前に変えつつ、でも皇帝になるころには「尊敬に値する」という意味を込めて「オクタヴィアヌス・アウグストゥス(Octavianus Augustus)」、つまり「His Majesty」のような意味を込めた「アウグストゥス」を付けてよばれるようになり、最終的に彼は「アウグストゥス」と呼ばれたとういことのようです。
で、アウグストゥスの名前を見ると、なんと「ガイウス・ユリウス・カエサル」と、Julyの語源のカエサルの名前がそのまま入っているわけで、びっくりするのです。
でも、それもそのはずで、実は、Julyの語源のカエサルは、アウグストゥスの大叔父に当たる人。
カエサルの姪のアティアの子供がアウグストゥスであり、同じ名前が付いていても驚くほどのことではないというわけです。
7月8月と一族の名前が付いていて、 もしかしたらカエサル一族は夏を代表するような家族だったのかもしれません。
ちなみに、6月は皇帝の名前ではなく、Junoというローマ神話の女神から取られています。
ちなみに、Aug- のつく単語といえば・・・
augment の他にも auction, authority, author, inaugurateなどなど、やはり「増える」とか「上昇する」といった意味のものが思いつきます。
イタリア語をご存じの方がどれだけいらっしゃるか分かりませんが、イタリア語ではしばしば「Auguri!」という言葉が使われます。
これは「おめでとう」という意味なのですが、良いことがあったり誕生日などの御祝い事などで、本当によく使われる単語です。
Auguriは Auturio という単語の複数形で、augurioはお祝いとか念願とかいう意味です。
「おめでとう」というときは複数形の「Auguri」と言うわけで、複数形で言うのは英語と一緒ですね。
やはり、Augustusに通じるところがありますよね。
こうやって語源を絡めて単語を覚えると、イメージがしやすいので、良いと思いますよ。
UnsplashのFebe Vanermenが撮影した写真
ところで、私が初めてイタリアに行ったのは、確か7月だったかと思います。
ですので、イタリアといえば夏の印象なのですが、よくビーチにも行きました。
イタリア人はビーチが好きですよね。
ヨーロッパ人全般的にそうなのかもしれませんが、とにかく夏の明るい地中海が今でも忘れられません。
フランス(ニース)のビーチに行ったときだったと思いますが、ビーチで寝そべっているとスイカ売りが「Allez, allez, pastèques, pastèques!」とスイカを売り歩いていたのが印象的でした。
日本でもビーチではスイカ割なんてやりますが、夏はやはりスイカが似合いますね
スペインでは、スイカの他に、ココナツもスイカやメロンのようにカットして、ビーチで売っているのをよく見かけました。
懐かしいです。
最近の若い子たちは、ビーチに積極的に行くような人も少なくなってきているようですね。
私には中学生の姪っ子がいるのですが、もう日焼けは無理ということで、海なんかには行きませんね。
去年は、姪っ子は砂浜の日陰でたたずみ、大人たちが海に入って遊ぶという、なんともおかしな光景がありました。
今年も、ちょっとは海に行きたいところですが、果たして一緒に行ってくれる人はいるのでしょうかねww
昭和人間かつイタリア人気質の私としては、やはりビーチで真っ黒に日焼けしながらのんびりするというのが、定番の夏の過ごし方なのですがねぇ。
私もいろいろと予定をしておりますが、みなさんもどうぞ、体調や災害には気をつけながらも、良い夏をお過ごしくださいね。
今月もよろしくお願いします。
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