「マッキントッシュ」と言えば、我々の世代は圧倒的にこれ!意外な理由で付いたその名前
世界水泳〔世界水泳選手権2023福岡大会 (fina-fukuoka2022.org)〕をちらちら見ながら家事をしていたら、「サマー・マッキントッシュ」という、世界記録を持つ16歳の期待の選手の名前が耳に入ってきました。
スポーツ(特に競泳)にはあまり明るくないので、この選手が一昨年の東京オリンピック2020でも活躍していた選手だとは全く気付かなかったのですが、それよりも、この選手の名前を耳にして、
「そういえば、マックって昔はマッキントッシュって呼ばれていたよなぁ」と、懐かしく思い出したのでした。
今ではすっかり「マック」という名前が定着している、あの有名なコンピュータのことです。
私が学生だった頃は、まだパソコンが一般医普及し始めの時代で、「マック」という名前よりは「マッキントッシュ」という名前で呼ぶほうが一般的だったような気がします。
「マック」と言えば、あのハンバーガーチェーンだったからです。
よく、そんなジョークも友達の間で言っていたものです。
また、当時はWindows(マッキントッシュに対して「PC」と呼ばれていた)が勢いを増していた頃で、逆にマックはもうダメじゃないか…というような感じでした。
当時の私は、VHSとベータの争いのごとく、Windows vs MacIntoshの戦いも、前者に軍配が上がるのではないかと予想していました。
ところがどっこい、今の状況ですよ。マッキントッシュはマックとして確固たる地位を気づいています。
ちなみに、「マッキントッシュ」は、アップル・コンピュータ社(Apple Computer Company、2007年にApple Inc.に変更)が1980年代に開発したコンピュータの名称。
搭載されていたシステムソフトウェアが1997年にMac OSと改称され、それ以降、マッキントッシュのパソコン自体もMacという名称が正式に採用されるようになり、今では「マッキントッシュ」という名称はほぼ消滅してしまっています。
しかし、このなぜ「マッキントッシュ」なんでしょうか?
開発した人の名前?
「水泳のマッキントッシュ選手がいるくらいだから、人の名前なんだろうな」と思っていたのですが・・・
こちらは、実は、リンゴの品種から取られた名前だそうです。
そう、日本で言えば、「ふじ」とか「つがる」とか「ジョナゴールド」とか。
「マッキントッシュ」は、カナダ東部やニューイングランドでは、最も一般的な品種だそうです。
User:George Chernilevsky - File:Apples_on_tree_2011_G1.jpg, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=32001399による
では、なぜリンゴの品種がパソコンの名前になったのでしょうか?
「アップル」という会社名と、関連があるのでしょうか?
当時のアップル社のパソコンは、すべてリンゴの品種が名付けられていたとか?
と思いきや、別にそういうことではなく(リンゴの品種名が付いたのはマッキントッシュだけ)、当時、開発に携わっていたジェフ・ラスキンという人の好きな品種が「マッキントッシュ」だったので、そう名付けられたということです。
割と安易ですねww
とはいえ、「アップル社」(当時は「アップル・コンピュータ社」)という会社だったからこそ、採用された名前ですよね。
では、なぜ「アップル社」はアップル(リンゴ)なのか?
「アダムとイブのお話でイブがかじったリンゴ」とか「ニュンペーが黄金のリンゴを食べて不死身を手に入れたから」とか「リンゴを食べて亡くなった、現代の電子計算の父と言われるアラン・チューリング氏への思い」とか「1日1個のリンゴは医者を遠ざけるという諺から着想」とか「スティーブ・ジョブズ氏が、当時電話帳に載っていた最初の会社Atariよりも前に来る会社名を考えた」とか、いろいろと言われているようです。
しかし、実際には「当時、スティーブ・ジョブズ氏(3人の創業者のうちの1人)が果実食主義者(フルータリアン)で、リンゴを食べていたから」という由来だそうです。
そんなスティーブ・ジョブズ氏も、2003年にすい臓がんと診断され、2011年に亡くなってしまいました。
しかし、その彼が立ち上げたアップルは今でも世界的な会社です。
2022年1月に、世界の上場企業で初めて、時価総額3兆ドルを超え、2023年6月30日時点では、時価総額世界一の会社です(今日時点では、今も世界一です)。
こうして見てみると、アップル社のマッキントッシュ(マック)しかり、競泳選手のマッキントッシュさんしかり、北米大陸で大人気のリンゴ品種マッキントッシュしかり、トップになる素質のある名前なのでしょうかね。
ちなみに、「マッキントッシュ」という名前(人命)は、ゲール語由来だそうで、Mac an Tòisich(族長の息子)という意味だそうです。
人名の「マッキントッシュ」は、McIntoshとスペルしますが、アップル社のMacIntoshは、MとCの間にAが入ります。
これは、当時、すでにMcIntosh Labs(マッキントッシュ・ラボ)という音響機器メーカーが「McIntosh」のブランド名で商品を展開していたので、アップル社の方がスペルを変えなければならず、MacIntoshと、Aが入ったのだそうです。
今では圧倒的に、こちらの方がブランド価値が高くなっています。
以上、「マッキントッシュ」選手から話がだいぶ広がりましたが、ふと「今の若い人は『マッキントッシュ』と聞いても、別にピント来ないんだろうなぁ」と、少し遠い目になりながら思ったので、ちょっと記事を書いてみました。
末筆ながら、サマー・マッキントッシュ選手の今後のさらなるご活躍もお祈りしております。
【世界水泳】成田実生400m個メ決勝進出!同い年マッキントッシュに「頑張って話しかけたい」(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース
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