Google画像検索で見る、言語別「サクランボ」のイメージの違い(10カ国語で検証してみた!) | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

Google画像検索で見る、言語別「サクランボ」のイメージの違い(10カ国語で検証してみた!)

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うちは、親戚にサクランボ農家があって、この時期は総出で園に出ます。

 

実が付き始めると、あとは1カ月くらいで収穫になるので、この時期はまさに猫の手も借りたいほど忙しくなるのです。

 

 

 

私は、2年前にこちら山形にUターンをしてきたのですが、そのシーズンから早速「人手」として当てにされ、1カ月ほどはみっちり農園でお手伝いをしています。

 

働き手のみなさんも、会社や自分の仕事があるし、あと、サクランボの作業は涼しい朝のうちが勝負なので、毎日6時くらいから1時間ほどの作業と、作業としてはとても軽いものです。

 

私のような、自宅で好きな時間に作業ができるフリーランスの翻訳者という働き方は、こういう農業のお手伝いをするのにも、最適かもしれません。

 

朝、起きるのは大変ですが、まだひんやり湿った空気の中、自転車をこいで農場まで行き、1時間ほど木に登って自然の香りに包まれて軽く汗をかくのは、とても気持ちいいです。

 

1日籠って座りっぱなしで仕事をしがちの翻訳者としては、とても良い気分転換ですし、むしろ、翻訳作業もはかどり、良い仕事ができているような気がします。

 

今日は、今シーズン初の作業の日でした。

 

今年は、例年よりも少し早く進んでいるようで、県からも早めに作業をするように指導されているようですが、うちの農園主がなかなか忙しいようで、作業はちょっと遅れ気味・・・

 

農場に行ってみると、こんな感じでした!

 

 

去年よりも随分と実も多くついているようで(色づいているものもちらほら)、急いで作業をしなければなりません。

 

まず、葉摘みをして、実に太陽が当たるようにしなければなりません。

 

こんなにもっさり葉っぱが茂っているので、これをトリミングする感じです。

 

それと、小さな実もたくさんついているので、摘果(果実を間引く)して、1粒1粒が十分に甘くなるようにします。

 

今年は、受粉がとてもうまくいったようで(年々良くなっている!?ハチ)、去年よりも実が多いようです。

 

これは、摘果も頑張らなければダメですね。

 

ということで、これから1カ月ほど、私は朝、農場労働者になりますwww

 

1カ月後の収穫が楽しみです!
 

かたつむりかたつむりかたつむり

 

ところで、「サクランボ」と聞くと、みなさんはどんなイメージですか?

 

かわいい?

 

上品?

 

高級品?

 

スイーツ?

 

サクランボは世界中どこでもあって、多くの地域で食べられていますが、それぞれの国や文化で、イメージは違うと思いませんか?

 

それぞれの国でどんなイメージが持たれているのかを調べてみようと、ちょっとGoogle検索をしてみました。

 

イメージを調べるためのGoogle検索のしかたについては、昨日の記事をお読みください。

 

プロの翻訳者が使えるGoogle検索の便利な方法(これで調査力ぐんとアップする!) | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所 (ameblo.jp)

 

 

 

個人的な印象ですが、日本では、サクランボというと「かわいい」とか「エレガント」「繊細」「希少価値」みたいな印象が持たれていると思うのです。

 

Google画像検索してみたら、やはりそういうイメージでした。

 

 

これは、「サクランボ」というキーワードで、Google検索を日本語設定で検索したものです。

 

設定言語については、昨日の記事を読んでみてください。

 

日本語設定のGoogle検索をするか、英語設定でするかで、ちょっと結果が変わってくるのです。

 

ちなみに、設定言語を「English」(英語)にした場合、こうなりました。

 

 

あれ?同じですねあせる

 

まあ、キーワード入力欄と画像検索結果の間にある、サムネみたいなところのキーワードにちょっと違いはありますが。

 

実は、ここからも「イメージ」のヒントを少し拾うことができます。

 

日本語設定にすると、「イラスト」とか「かわいい」とか「壁紙」とか、素材的なキーワードが多く出てきます。

 

一方、英語設定で検索した結果は、「山形県」とか「山形さくらんぼ狩り」とか「さくらんぼ産地」とか、観光的なキーワードが出てきます。

 

さくらんぼに対する「イメージ」に、言語差があることが見て取れます。

 

面白いですよね。

 

で、ここで検索キーワードを「Cherry」にしてみます。

 

すると、画像のイメージがぐっとアメリカンな感じになるのです。

 

ご覧ください↓

 

 

日本人が持っている「サクランボ」に対する色イメージと、かなり違いますよね。

 

ただ、キーワードを見てみると、「drawing」とか「red」とか「clipart」とか、素材的な要素も多く見られます。

 

「kawaii」なんてのもあります。

 

やはり、「かわいい」カテゴリーに入るようです。

 

次に、言語設定を、英語からフランス語に変えてみました。キーワードは「cherry」です。

 

 

より、黒さが増してきたような気がします。
 

さらに、キーワードをサクランボのフランス語「cerise」にしてみました。

 

さらにダークになりましたが、真っ黒なサクランボもあります。

 

これはうちの農園にはありませんが、近所の(たまに手伝いに行く)農園には、植えてありました(売り物ではないようです)。

 

さらに、キーワードに「bonbon」と言うものも入ってきました。

 

これはフランス語ですが、キャンディーという意味です。

 

日本にも、洋酒のおつまみに「ウイスキーボンボン」とかでおなじみかもしれません。

 

ペンギンペンギンペンギン

 

ここまでくると、いろいろと見たくなります。

 

スペイン語設定で、サクランボのスペイン語「cereza」を検索してみました。

 

 

プレゼンテーションされている画像が増えましたね。

 

よく食べるのでしょうか・・・

 

私はスペインに居たとき、あまり食べなかったので、実態は分かりません。

 

もしご存じの方がいらっしゃいましたら、コメントなどで教えてください。

 

 

キーワードを見ると、「dibujo」とか「animada」とかも見られます。

 

これは「描画」「アニメ」という意味です。

 

スペインは、アニメーション産業も盛んなので、この辺の言葉とサクランボがマッチしているのかもしれません。

 

「kawaii」というキーワードもあります。

 

 

次は、イタリア語設定でサクランボのイタリア語「ciliegia」を調べてみました。

 

 

色味はだいたい同じ感じですが、やはりキーワードにアニメや画像の他、「tatoo」(タトゥー)や「smalto」(マニキュア)というものも出てきました。

 

ファッションのキーワードとしても、「ciliegia」が入ってきているところがイタリアらしいですよね。

 

イタリア(ナポリ)では、サクランボをよく食べました。

 

八百屋さんによく売っていて、懐かしくて食べた記憶があります(昔の話ですが)。

 

わんわんわんわんわんわん

 

次に、ポルトガル語を見てみます。

 

ポルトガル語は面白くて、Google検索の設定に、ポルトガルのポルトガル語とブラジルのポルトガル語の2つの設定があるのです。

 

果たして違いが出るのか、見てみましょう。

 

まずは、ポルトガル(欧州大陸)のポルトガル語で、サクランボの「cereja」を検索してみた結果。

 

 

色味は、少し明るい赤になった気がします。

 

では、ブラジルのポルトガル語で「cereja」を検索してみます。

 

 

何やら興味深いものがでてきますね。

 

南半球だからか、ちょっと違う文化の香りまでしてきます。

 

シロップ漬けみたいなのが多いのでしょうか・・・

 

ポルトガルのにもありましたが、真っ黒な、とうていサクランボとは思えないような形のもあります。

 

この画面の左下にある黒いサクランボは、Jardim Exoticoという品種みたいですが、これはブラジルの商品のようです。

 

ポルトガルのポルトガル語の検索でも、ブラジルのが引っかかってきたんですね。

 

他にも興味深い画像がいろいろと載っています。

 

同じポルトガル語で検索しても、随分と違ってくるものです。

 

うさぎうさぎうさぎ

 

ここまできたら、もうちょっと欲が出てきました。

 

中国語(簡体字)の設定で、サクランボの中国語「樱桃」(インタオ)を調べてみましたよ。

 

 

私、今中国語を勉強しているところですが、まだ2年目で、キーワードの方はあまり意味が分かりません。

 

でも、画像の色味は、まだ日本のイメージよりも黒い感じがしますね。

 

でも、欧米よりは明るくなってきているような気がします。

 

 

韓国語設定で、サクランボの韓国語「버찌」(ポッチ)を調べてみました。

 

 

だいぶイメージが変わってきましたが・・・

 

小粒の黒いサクランボが目立ちますね。

 

野生のサクランボって、粒の大きさ的にはこんな感じですね。

 

うちの近所になっているのは、もう少し赤いですが。

 

この「버찌」(ポッチ)と単語の他に、「체리」(チェリー)という単語もあるみたいなので、これでも調べてみました。

 

 

これは、ちょっと欧米に近い感じですね。

 

日本のサクランボとはやはり違う気がします。

 

サクランボに対する人々のイメージも、違いそうですよね。

 

 

そして、最後にアラビア語設定で、アラビア語のサクランボ「الكرز」

 

 

こちらは、私は全く読めないので、なんとも言えませんが、やはりイメージは日本とは違いそうですね。

 

宝石白宝石白宝石白

 

まあ、画像やキーワードだけを見て、その国や文化の人たちがどういうイメージを持っているかを断定することはできませんが、少なくとも、言葉の表現や色使いの説明をするときなど、こういう違いを意識せずに訳してしまうと、現地の人にはちょっとうまく伝わらない・・・ということになりかねませんので、Google画像検索でざっとイメージを把握してから翻訳するというのも、ひとつの手かと思います。

 

ちなみに、Google検索では、「ハンガリー語」という設定ができないので、現地言語で検索はできないので今回は取り上げませんでしたが、ハンガリーでもサクランボがよく食べられます。

 

私がハンガリー語を初めて勉強したころ、ハンガリー料理に「meggy leves」というものが出てきて、興味津々でした。

 

これは、日本語では「サワーチェリースープ」などと訳されているようですが、直訳すれば「チェリースープ」

 

酸っぱいサクランボを使った冷製スープです。

 

これが食べてみたくて、初めてハンガリーに旅行したときには、この料理を出してくれるレストランに直行しました!

 

夏だったからか、だいたいどこのレストランでも出していたようなので、見つけるのは苦労しませんでした。

 

サクランボ好きなので、個人的にはとても美味しったですが、「スープ」として飲むと、日本人の方にはちょっと違和感があるかもしれません。

 

ちなみに、私の舌にはとても合いました!すごくおいしかったです。

 

日本語設定での検索ですが、「meggy leves」で検索した画像をご覧ください。

こんなスープです↓
 

 

欧米は、サクランボといえば、生食よりも調理して食べることのほうが多い気がします。

 

アメリカなら、やはりチェリーパイとかタルトですよね。

 

ハンガリーは、スープになって、夕食に出てきてしまいます。位置付けとしては、デザートではなくスープのようです。

 

こうして「サクランボ」を見るだけでも、世界の多様性が分かって楽しいです。

 

こういう知識を翻訳の仕事にも生かせたらいいですよね。

 

「サクランボ」で見る異文化の旅、いかがでしたか?ww

 

みなさんも、いろいろな言語で画像検索をして、楽しんでみてください。

 

今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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