Chou Cream それとも Shoe Cream?(ネイティブの人たちの頭の中を見る方法) | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

Chou Cream それとも Shoe Cream?(ネイティブの人たちの頭の中を見る方法)

PVアクセスランキング にほんブログ村

 

今日5月19日は「シュークリームの日」だそうです。

 

なぜ、19日が「シュークリームの日」かというと、お察しがつくと思いますが・・・

 

「じゅーく」(19)と語感が似ているから・・・それだけだそうです。

 

そして(案の定)この日を定めたのは洋菓子屋さん。

 

埼玉(八潮市)が本社の洋菓子屋さん「モンテール」が定めたのだそうです。

 

ま、「〇〇の日」というのは、日本だとだいたいは商売絡みですよね。

 

 

シュークリームはカスタード派?生クリーム派?

▼本日限定!ブログスタンプ

あなたもスタンプをGETしよう

 

 

ところで、この「シュークリーム」という言葉は、和製英語であり、外国では通じないということは、比較的よく知られていることだと思います。

 

語源としては、「シュー」はフランス語で「キャベツ」という意味で、フランス語では、同じお菓子のことを「Chou à la crème」(シュ・ア・ラ・クレム)と言い、おそらくこれが日本語の「シュークリーム」の語源でしょう。

 

「ア・ラ」という、訳の分からん言葉は省いてしまったんですね。

 

この「ア・ラ」って何かというと・・・

 

「à la」と書きますが、「à」は場所を表す前置詞、「la」は「crème」(クリーム)につく前置詞(theのようなもの)。

 

「chou à la crème」で、「クリームを使ったシュー(キャベツ)」といった意味になります。

 

この「à la」は、そのものの特徴や感じ(~風)を表すときに使われます。

 

ともかく、そんな訳のわからない言葉は省いてしまって、「シュークリームでいいじゃん!」ってことになったんでしょうね。

 

フランスで修行してきた職人さんがそう考えたのでしょう。

 

日本に入ってきたのは、明治時代だそうです。

 

そのときは、外国人も少ないし、外国を知っている人も少なかったでしょうから、特に問題にならなかったんでしょうね。

 

ところがこの言葉、英語ではちょっと問題になってしまうわけです。

 

みなさんもご存じかもしれませんが、英語で「シュークリーム」と言うと、こういうイメージに捉えられてしまいがちです。

 

 

アメリカなど、英語圏の人が「シュークリーム」と発音されたのを耳にしたら、頭の中にはこういうものが浮かんでいると思ってください。

 

おもわず「あー、あのシュークリーム美味しかったぁ音符」なんて声をワントーン上げて言ったら、「この子、大丈夫か!?」と思われてしまうのも無理はありません。

 

ちなみに、このブログをお読みの日本人の多くの方であれば、「シュークリーム」と聞けば、頭の中にこういう世界が広がるでしょう。

 

 

随分なコミュニケーションギャップですww

 

ちなみに、日本だと「シュークリーム」がさらに省略されて「シュー」と言われることもありますが、フランス語圏の人が「シュー」(chou)と聞いたら、こういう世界が頭に広がるでしょうね。

 

 

その国、その文化圏に合わせて、きちんとした言葉を使ってあげる必要があります。

 

かたつむりかたつむりかたつむり

 

ところで、みなさん「靴磨き」はよくしますか?

 

革靴を履く機会がない人は、あまりしないかもしれませんが、私は個人的に、靴磨きをするのが(なにげに)好きです。

 

ピカピカ輝くと、とても気持ちいいですし、外を歩いていても(特に商談のあるときなどは)気合いが入り、高揚します。

 

また、汚れていた靴がきれいになっていくのを見るのも、気持ちがいいです。

 

靴磨きが上手ではない私でも、ちょっと磨いてあげるとあっという間にピカピカになるんですよキラキラ

 

いいものですよ。

 

靴磨きのことを、「shoe shining」とか「shoe polishing」とか言います。

 

ちなみに、この「Shoe Cream」(Chou à la crèmeではなく)、日本語で何と言うかご存じですか?

 

私は最近、このような液体タイプのものしか使ってなかったので、すっかりこの言葉を忘れていましたあせる

 

「靴墨」

 

液体タイプのものも「靴墨」と呼んで問題ないようですが、「靴墨」もやはりある程度値段のするきちんとしたものを使ったほうがよさそうです。

 

先日、NHKの番組で「スゴ腕靴磨き職人」さんが出てきて、彼が磨いた靴は、鏡のようなピッカピカのテッカテカ。

 

あんなにきれいになるとは、知りませんでした。

 

プロはすごいですね!!

 

あらためて、靴磨き職人さんの凄さを実感しました。

 

私はやってもらったことがありませんが、駅などでも靴磨き職人さんをよくみかけますよね。

 

最近の日本では、個人の職人さんが駅の片隅で行き交うビジネスマンの靴磨きをしているなんていう光景をあまり見なくなりましたが、それでも、新橋あたりでは見かけたような気がします(もしかしたら、JRも今ではそういう個人営業を認めていないかもしれませんね)。

 

ともかく、職人さんの熟練の技は、やはり凄いですね。

 

プロって感じ。

 

まったく次元が違う話ですが、私も翻訳のプロの端くれではありますが、プロ意識をもってもっと頑張りたいと思います。

 

と、話を「shoe cream」に戻すのですが・・・

 

これは「shoe polish」とも言い、もしかしたら「polish」のほうがよく使われるかもしれないと思いました。

 

私もアメリカ(カリフォルニア)に住んでいたときは、「shoe creme」は使ったことがなく「shoe polish」でした。

 

でも、「靴磨き屋」さんは「shoeshiner」と言うんですよね。「shoepolisher」は、職人さんを指す言葉としてはあまり聞いたことがありません。

 

Wikipediaでは「boot polisher」という言葉が紹介されていましたが、私が「shoe polisher」と聞くと、靴磨きのブラシとかスポンジや布を連想してしまいます。

 

と、ちょっと気になったので調べてみたのですが・・・

 

(先ほどのように)Googleの画像検索をしてみたところ・・・

 

Shoeshiner

 

Shoepolisher

 

英語圏の多くの人の頭の中は、こうなっているかもしれません。

 

ネイティブの人たちの頭の中にあるイメージを調べる方法として、このようにGoogleなどの画像検索はとても便利だと思います。

 

これが正しい答えとは限りませんが、少なくとも、自分の「思い込み」でないかどうか、確認する1つの方法となると思いますよ。

 

それにしても、こういう検索をし出すと止まらなくなってしまう私・・・ なんとかなりませんかねぇ。

 

シュークリームの話をしていたのに、いつのまにか「靴磨き」に話が飛んでしまいました。

 

最後に本来のテーマである「シュークリーム」に話を戻すために、ネットで見つけたこんなかわいいシュークリームの写真をお楽しみください。

 

 

シュークリームの日は、毎月19日だそうです。

 

「毎月」!

 

(商売されちゃってますぅ)

 

今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

このブログは、にほんブログ村のランキングにも参加しています。下のバナーをクリックするだけで投票していただけますので、よろしければぽちっとお願いします。
 

王冠1ランキングに参加しています!クリックして投票をお願いします。

にほんブログ村 英語ブログ 英語 通訳・翻訳へ
にほんブログ村

 

 

このブログでは、私の体験や実例を通して、翻訳者や通訳者だけでなく、外国語や日本語を使って仕事をしたり楽しんだりしている方々にとってためになるお話や、ヒントやアイデアをご紹介しています。

フォロー、いいねなどもよろしくお願いします。

励みになります。

 

━─━─━─━─━─
丸山のプロフィールはこちらをご覧下さい。 

━─━─━─━─━─

 

メモ ENGLISH JOURNAL ONLINE (alc.co.jp) 連載中

Vol. 6 フリーランスは本当にフリーなのか?~真に自由に働くためにすべきこと【翻訳者のスキルアップ術】 - ENGLISH JOURNAL ONLINE (alc.co.jp)

 

◆Twitter◆

丸山清志 🇯🇵『WHOLE』(コリン・キャンベル著)翻訳者/Seishi Maruyamaさん (@marusan_jp) / Twitter

 

◆Instagram◆

@marusan_jp • Instagram写真と動画

 

 

拙訳書『WHOLE がんとあらゆる生活習慣病を予防する最先端栄養学』
T・コリン・キャンベル、ハワード・ジェイコブソン 著 鈴木晴恵 監修 丸山清志 翻訳
絶賛発売中!