今日も懲りずにChatGPTと埒のあかない押し問答を:弘法大師は1939年生まれのエッセイスト?
もう、ChatGPTと話していると疲れますね。
昨日は、ドル円相場のデータを取りたくて質問したら、「円高」と「円安」を逆に捉えていたり、データが古かったり・・・
回答がおかしいので確認すると、「申し訳ありません。回答がに誤りがありました」と、認めてはくれるのですが、すぐにまた同じ間違いをして・・・
まあ、ここで学習してくれるとかいうことを期待しているわけではないのですが(アルゴリズムを知っているので、無駄だとは分かっていましたが)、もしかしてもう少し技術が発達した(賢くなった)かなぁと思って試したのですが・・・
試した私がばかでした。
実は、今日も同じようなことがありまして、いまほとほとあきれ返っているところです。
仕事でちょっと「空海さん」(あの、真言宗の開祖の弘法大師さま)のことを調べたくて、誰でも知っているような事実を知りたかっただけなので、シンプルな質問をしてみたのです。
その質問とは・・・
「佐伯眞魚とは誰ですか?」
ちなみに、「佐伯眞魚」とは空海が出家する前の名前で、「さえきまお」と読むのだそうです。
これは、ChatGPTがなかなか教えてくれないので、痺れを切らして人間様であるわたくしがGoogle検索をして得た回答でした。
もちろん、筆者である私の方が無知なのですが(佐伯眞魚が空海様の出家前の名前とは知らなかった)、このお名前が空海の名前と一緒に出てきたので、「なんのこっちゃ?」と思って調べてみたのでした。
まあ、Google検索でも良かったのですが、せっかくなのでChatGPT師匠にがんばってもらおうと思ったのです。
思ったのですが、それが間違いでした。
そこから、とんでもない押し問答と言いますか・・・ 人が無知なことをもてあそぶかのように、のらりくらりとあることないことを言われ、私はそれに振り回されたのでした。
そのときの会話の一部がこちら↓
私:佐伯眞魚とは誰ですか?
ChatGPT:「佐伯眞魚」(さえき しんぎょ)は、日本の小説家、エッセイスト、評論家です。1939年生まれ、東京都出身です。代表作には、小説「植物図鑑」や「魔女の宅急便」があります。また、自然や生物学に関するエッセイや評論でも知られています。文化勲章など数々の文学賞を受賞しています。
私:本当ですか?
C:はい、正確です。佐伯眞魚は日本を代表する作家・評論家の一人で、日本の文学界に多大な影響を与えています。
私:その人は漢字が違いませんか?
C:おっしゃる通りでした。誤りがあり、お詫び申し上げます。「佐伯真魚」(さえき しんぎょ)が正しい表記です。先にお伝えした情報に誤りがありましたことをお詫び申し上げます。
私:その人の名前の読み方が違いませんか?
C:おっしゃる通りで、先程の回答で誤った読み方をしてしまいました。正しくは「さえき
しんぎょう」となります。お詫び申し上げます。
私:「しんぎょう」ですか?
C:申し訳ありません。先程再度誤った読み方をしてしまいました。正しくは「しんぎょく」です。お詫び申し上げます。
私:本当に「しんぎょく」さんですか?
C:申し訳ありません。もう一度間違えてしまいました。正しくは「さえきしんご」となります。前回と今回と二度誤った情報を提供してしまい、大変失礼いたしました。
私:「さえきしんご」さんですか?
C:はい、正しい読み方は「さえきしんご」さんです。再度の情報提供の遅れや、誤った情報を提供してしまったことについて、深くお詫び申し上げます。
私:「しんご」ですか?
C:おっしゃる通りで、先程は誤った情報をお伝えしてしまい、申し訳ありません。正しい読みは「さえきしんご」さんです。大変ご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ありませんでした。
私:「真魚」は「しんご」と読むのですね?
C:いいえ、失礼しました。誤って「しんご」と回答してしまいましたが、正しい読み方は「まなうお」になります。申し訳ありませんでした。
「まなうお」さんですと!
耳を(目を)疑って、二度見しましたよww
私:「佐伯真魚」は「さえきまなうお」で間違いありませんか?
C:はい、その通りです。正しい読み方は「さえきまなうお」さんです。前回も今回も情報提供に誤りがあったことを深くお詫び申し上げます。
私:ではその「さえきまなうお」さんは何をした人ですか?
C:「佐伯真魚」という方は、日本の小説家・エッセイストです。代表作に「秋桜の空に」「恋の時計台」などがあります。また、多数のエッセイを発表し、自然や食文化についての作品でも知られています。
私:その代表作を買うことはできますか?
C:はい、佐伯真魚さんの代表作は一般的な書店やオンライン書店でも購入することができます。例えば、・・・
もう、どんどん続いていきます!
すごいですね、ストーリを作り出すのですよ。
先日、ChatGPTで作成した質問を問いかけた国会議員がいたという話をメディアで見ましたが、これは本当に時間の無駄だと思いました。
ChatGPTが国会にも登場、質問案を作成 岸田総理 vs.AI で答弁の比較も 誠実なのはどっち? - ITmedia NEWS
ChatGPTの答えは、一見すると論理だっているように見えるのですが、実は通じるように人為的に作成されるだけであり(要するに、通じないようには作成されない)、真偽のほどははなはだ疑問ということなのです。
先程のChatGPTの「佐伯眞魚が誰か?」という問いに対しても、まことしやかに代表作の1つとして『魔女の宅急便』を挙げていましたが、これは、人間の世界では盗作とか著作権侵害になりかねないストーリーですよね。
ちなみに、みなさんもよくご存じの『魔女の宅急便』(おそらく、このタイトルを聞いたら、知っている人は十中八九、あの例のアニメ化された作品を思い浮かべるでしょう)は、角野栄子さんという方の作品であり、佐伯眞魚の代表作なんかではありません。
そして、最初は「さえき しんぎょ」と言っていた(ChatGPTの架空の)人物は、「さえき まなうお」さんに訂正された挙句、その人物が誰なのか尋ねると、またもやまことしやかに、小説家・エッセイストだというのです。
ChatGPTは文学者が好きですね。
そして、別の代表作を(懲りずに)引っ張ってきました。
私は無知なので、その小説?エッセイ?が実在するのか分かりませんが、「秋桜の空に」という作品は、Googleで調べてみると、「18禁恋愛アドベンチャーゲーム作品およびこれを原作とした小説、アンソロジーコミック作品ならびにドラマCD作品」とのことです。
この作品の原作者なんでしょうか?よく分かりませんでした。
「恋の時計台」に至っては、Google先生でもお手上げのようです。
とまあ、「佐伯眞魚(さえきまお)」という、空海さんのことについて少し事実を知りたかっただけなのですが、とんでもな道草をしてしまいました
まあ、今回のこの道草で、ChatGPTの性格がまた少し深く分かったのでよかったといえばよかったのですが、とにかく、事実関係はしっかり自分で調べないと、ChatGPTはあたかもまことしやかに物事を言ってくるので、気をつけないといけないということです。
このように「まことしやかに言う」ようにプログラムされている言語モデルだということで、それを知った上でうまく利用していく必要がありますね。
国会議員の方も、少し考えたほうがよろしいかと思います(国民の税金の使い方を含め)。
ChatGPTも、正しことを言えるとか、人間の代わりになるとか、そういうことは一切言っていません。
「人間らしい言語を生成することができる」と言っていて、要するに人間の物まねをしているということです。
ですから、正しいことを言うとか、正しい議論ができるというわけではないのです。
「言葉」という表面的なことを取り繕うだけということです。
これは、機械翻訳にも言えることですね。
よく念頭に置いておきたいものです。
UnsplashのJannes Van den wouwerが撮影した写真
ここのところ、ChatGPTにいろいろと質問をしていて、間違いを指摘すると素直に謝って訂正するものの、さっきの訂正がなかったかのように、同じ間違いを繰り返したり、また別の間違い(嘘)をのたりくらり述べたり・・・
なんだか、「埒が明かない」「暖簾に腕押し」なんて言葉が頭をよぎってモヤモヤしていました。
そういえば、この感覚、総理大臣の質疑応答に似てる!と思ったのですが、私だけでしょうかね。
特に、最近の総理大臣・・・
岸〇なにがしとか、〇なにがしとか、阿〇なにがしとか・・・
国会議員の(特に責められている方)は、こんな風にのらりくらり切り返して、まったく質問者の質問の答えない(答えている風)・・・
そんな国会議員や政治家の問答をしているような気分になりました。
まあ、いい加減にChatGPTを使って仕事をするのを辞めろという感じなのですが、ただせっかくある機械なので、やはりうまく利用していければとは思います。
私のChatGPTや機械翻訳などのAI活用術の勉強は、まだまだ始まったばかりです。
ちなみに、このブログは100%、生身の人間である私の頭で考え、私自身が書いているものですので、ご安心ください(何が安心なのか不明ですが)。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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