今よりも多く稼ぎたい人が今すぐ実践できる2つのこと
みなさんは、今の収入に満足していますか?
今よりも多く稼ぎたいと考えていたりしますか?
今よりも多く稼ぎたいと思っている人は少なくないと思いますが、実際にそれに向かって行動をしている人となると、ぐんと減るのではないでしょうか。
翻訳者や通訳の仲間にも、そう考えている人は多いようです。
今よりも多く稼ぐためには、主に2つの方法があると思います。
①仕事の量を増やす
②単価を上げる
「そんなことは分かっている」という人も多いでしょう。でも、多くの人はこの2つを願いながらも、具体的に行動をしている人が少ないような気がします。
言ってるだけでは、実現しません。
もしかしたら「口に出して、いろんな人に頼んでいるけど、なかなか実現は難しい」という人もいるでしょう。
言うだけではだめです。
①と②を願っているだけでは、実際にそれが実現することはまずありません。
仕事をたくさんもらい、単価を上げてもらう理由がないからです。
これを現実のものにするためには、具体的にこれらを実現するためのステップを考え、計画を立て、そのプランに沿って行動することが必要です。
行動することで初めて実現へのステップが稼働し始めるのです。
言っているだけでは稼働しません。向こうから来てくれることはないのです。
今回は、なかなか稼ぎを増やすことが実現しないみなさんの後押しに少しでもなれるよう、具体的にイメージするお手伝いとなるようなヒントを書いてみたいと思います。
今回は翻訳に限ってお話しますが、他の仕事でも考え方は同じだと思います。
願うだけでなく、実現するための「具体的な」ステップを考えることが必要になるのです。
「仕事くれ~」「単価上げろ~」では、なかなか思うようにはなりません。
私に言わせれば、多くの人は、翻訳の実力がないとか能力がないのではありません。
いや、正確に言えば、現時点では実力が低かったり、能力が不足しているのかもしれません。
しかし、仕事をたくさんもらったり、単価を上げてもらえるだけの能力や資質を備えれば、誰でもそのレベルに達することができるのです。
ただ、自分はそこに辿り着くことができないと決めつけていたり、無理と思いこんでいるだけで、行動していないだけです。
そして、行動できないのの大きな要因のひとつが、「無計画」だからなのです。
ステップを明確にして、今何をすればいいか、次に何をすればいいかという風に自分で思い描ければ、確実に実現することができます。
そこが出来ていないので「無理」と思ってしまうんですね。
道が見えれば、あとは歩くだけなのですが、道を探していなかったり、どんな道なのか見えていないので、怖気づいてしまい、やらずじまいなんですね。
もしかしたら、山が急なのかもしれません。
でも、急なら、距離を取ってゆっくり上がっていけばいいのです。
何も、山頂まで一直線に一日で登っていく必要はないのです。
いろは坂のように、グネグネと回り道をしながら緩い坂を登ればいいのです。
一気に真っすぐ登ろうなんて思ってはいけません。
高みに到達した人は、必ず自分のペースでゆっくり上がってきているのです。
自分よりも高いところに誰かがいるとすれば、その人とあなたとを分ける違いは、能力でも恵まれた環境でもなんでもなく、その山道を登り始めた人か、まだ登っていないかの違いだけです。
UnsplashのRaphaël Biscaldiが撮影した写真
先ほども言ったように、今より多く稼ぐためには、次の2つのどちらかをする必要があります。
①仕事の量を増やす ②単価を上げる
これらのどちらかでいいのです(両方ならなおいいですが)。
願うだけではだめで、それぞれを具体的に実現するためには、今の自分として何ができるかを考え、それを実現する方策を考えればいいのです。
なるべく具体的に、できれば、今日からできることまで細かく落とし込みます。
具体的に考えてみますので、ヒントにしてみてください。
私が考えたことなので、みなさんはそれぞれ自分にできること、自分の仕事に当てはまることを考えてみてください。
「①仕事の量を増やす」ためにできること
まず、現状を考えてみます。
A. もっと仕事を入れることができる(もっと取れる)
B. もうこれ以上増やせない(スケジュール的に/能力的に)
Bに当てはまる人は「①仕事の量を増やす」ことができないので、「②単価を上げる」という方法を考えます。
Aに当てはまる人は、次に「今、仕事が少ない/増えていない理由」を考えます。
その理由によっては、次の方策が考えられるでしょう。
・取引先からたくさんもらえていない→もっともらえないか、掛け合ってみる
・取引先自体にあまり仕事が多く来ていない→別の取引先を増やす
・分野(専門分野)を広げる→財務関係をやっている人は金融や保険の分野にも広げてみる(勉強する)とか、あるいは新しい分野に挑戦することもできるでしょう
・言語を増やす→多言語ができる人でれば、言語を1つ、2つ増やすのも手です。ターゲット言語が変わらなければ、ソース言語の知識をすでに持っているのであれば可能でしょう。ただ、慣れないうちは調べたりチェックしたりするのに手間と時間がかかりますので、じっくりやる必要があるかもしれません。
また、取引先から受注する件数が、季節によってムラがある場合もあるでしょう。
その場合は、閑散期に何かできないかを考えてみると良いと思います。
また、ある業種の閑散期は別の業種の繁忙期だったりしますので、業種を選定してみるのも有効かもしれません。
執筆ができる人でれば、翻訳でなく、執筆活動を入れてみるのもよいかもしれません。文章を書くという点では、ジャンルは違いますが、翻訳者としてのスキルが活かせると思います。
では次に・・・
②単価を上げる
このためにできることもいくつかあります。
・実力を高める(レベルの高い文章を書けるようにする)→高い単価で雇ってくれる翻訳会社があるはずです
・高い単価で仕事をくれる翻訳会社を探す→翻訳者に支払われる単価が今よりも高いかどうかを知る目安は、その翻訳会社が一般の顧客に請求する料金が今の会社よりも高いかどうかを見ればだいたいわかります。また、医療翻訳や金融翻訳など、専門分野に特化した翻訳会社も一般的な翻訳会社よりも単価が高いと思います。
・単価の高い分野の仕事をする→勉強が必要ですが、一般的にはビジネスや小売関係の翻訳よりは、金融、法律、医療、特許などのほうが単価が高くなります。
その他にもいろいろと方法はありますが、以上のように、具体的な方法を把握して、じゃあ、自分に何ができるかを考えてみると良いでしょう。
また、単価を上げるには、やはり準備が必要です。何もなしに、手放しで単価を上げてもらえるということはあまりありません。
ただ、単価の高い翻訳会社を探すのは、今すぐにできるオプションだと思います(もちろん、落とされる可能性はありますが、そのときはやはり勉強ですね)。
また、新たな翻訳会社を探して契約をするときに、今よりも少し高い単価で契約されるように交渉するという手はありますね。
ただ、値段だけで勝負するのは、いずれ価格競争に巻き込まれてしまう原因の1つになりますので、やはり実力を高めるとか、専門知識を身につけるとかして、他の人に比べて自分を選んでもらえる理由を身につけたほうが良いと思います。
単価を上げる一般的な方法として、もう1つは「直接取引」という方法もあります。
要するに、翻訳会社を通さずに、企業なり個人なり官公庁なりと直接取引をするのです。
この場合、もらえる単価は高くなる可能性はありますが、同時にいろいろなコストやリスクが伴いますので、注意する必要があります。結果的に安くなってしまう可能性はありますので。
コストとは、品質チェックをする人員に支払うお金やフォローアップなどにかかるコスト(自分が費やす時間などを含め)、それから営業をする労力などもかかります。
失敗して訴訟などになるという可能性もありますので、それもリスクとして考えておいた方がいいです。
請求から料金回収まで、お金のこともすべて自分でやらなければなりません。
取引先が倒産して資金が回収できないとか、なかなか払ってくれないなんていうリスクもあります。
直接取引にはそれなりのコストがかかりますので、慎重にやったほうがいいですね。
以上のように、今よりも多く稼ぐためには、自分にとってどの方法があるのかを具体的に考え、それを実行するための手順を組み立てて計画をたて、あとは実行していくのみです。
こうしてみると、実際には勉強に時間がかかったり、自分のプランにそった取引先がすぐに見つからなかったリ、すんなりとはいかないと思います。
ただ、具体的にプランを持って実行していれば、チャンスは巡ってくるものです。
ただ「単価が安い」「仕事がなかなか来なくて厳しい」などと言っているだけでなく、なぜ単価が安いのか、なぜ仕事がなかなかこないのかを具体的に把握して、それを打ち消す行動を取ることによって、翻訳者として前進していけると思います。
これは他の職業でも同じことだと思います。
道はあるのです。ただ、その道を勝手に険しいものだと思い込んでいたり、他人の道を羨ましがっていたりするだけで、自分のこととして捉えていないというのが、前進できない原因だと思いますので、是非とも具体的に計画をして次の一歩を踏んでみてください。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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