スペイン人にポルトガル語で話しかけると通じるのか?ずっと気になっていた疑問に答える動画を見つけた | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

スペイン人にポルトガル語で話しかけると通じるのか?ずっと気になっていた疑問に答える動画を見つけた

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私は

外国語学習者として

(翻訳者・通訳としてもそうですが)

動画投稿サイト(特にYouTube)の存在を

とてもありがたく思っています

 

この時代に生きることができて

本当に良かったと思います

 

若かったころは

外国語を勉強するのに

書店に行ったり

高価なカセットテープを買ったり

わざわざ外国に行ったりしないと

なかなか

現在のような学習環境を手に入れることは

できませんでした

 

動画がこれだけ流行している現在

すべて完璧とは言いませんが

かなりの学習環境が

安く手に入るようになったと思います

 

動画は

新しい言語を学習するときはもちろんですが

すでに(ある程度)習得している言語を

維持・向上するうえでも

とても有用だと思います

 

映画やドラマ

音楽で習得するのも

とても有用ですが

動画投稿サイトの動画は

レベルもさまざまですし

内容もさまざま

 

実際の習得環境に

とても近い形で

勉強ができると思います

 

映画やドラマも

とても良いのですが

内容がある程度限られてしまいます

 

そこへいくと

動画は

もっと幅広い選択肢があり

自分の好きなものを

見つけやすいです

 

したがって

続けて

毎日のように見ることも

容易です

 

もちろん

言語習得には

インタラクションが必要ですので

動画を見ていればできるようになる

というわけではありません

 

でも

動画を見ながら

その言語が話されているイメージを

自分の頭の中にインプットできるので

いつの間にか口が回るようになっています

(もちろん、ブツブツ発音練習することは必須です)

 

そうやって

自分の頭の中にイメージを植え付け

口が回るようにしておくことで

実際に誰かと話す場面になったときに

実践練習としての効果が

格段に上がります

 

よって

効率も良い

 

ハチハチハチ

 

実は

今日は

語学習得における動画の活用術について

お話をしようというわけではありません

 

動画の話題をしようと思って

ちょっと冒頭に

自分が最近感じていることを

ちょっと書き留めてみただけで…

 

今日の本題は

私が最近

動画をたくさん見ているなかで見つけた

面白い動画のご紹介です

 

お勧めの動画ご紹介

 

まずは

その動画を貼り付けておきます


Portuguese With Leo

という

ポルトガルのポルトガル語の学習チャンネルで

語学についてだけでなく

現地の文化や歴史についてもカバーされていて

私も純粋に動画を楽しんでいます

 

ポルトガル語学習者には

お勧めの動画です!

 

このチャンネルは

語学オタクの私が好む

マニアックなトピックがたくさんあり

最近ドはまりしていますw

 

良いチャンネルを見つけた!

と思いました

 

で、

この動画は

 

Falei PORTUGUÊS em Madrid e aconteceu isto... com a @Linguriosa

 

というタイトル

 

「マドリードでポルトガル語を話してみたらこうなった:@Linguriosaさんとの共同企画」

 

ということなのですが

これ

私がずっと気になっていたことで

(自分でやったことがなく)

そして

多くの人から尋ねられることなのです

 

ポルトガル語やスペイン語に興味のない人には

マッチしない動画かと思いますが…

 

まあ

ポルトガル語やスペイン語を学習者でなくとも

外国語学習者の多くには

興味を持ってもらえるのではないかと

思います

 

ですので

このブログでもご紹介しておこうと

思ったのでした

 

この動画自体は

レオナルドさんがすべて

ポルトガル語で話しているので

ポルトガル語が分からない人には

ちょっとハードルが高いかもしれません

 

内容としては

リオさんがマドリードの街を歩く人たちに

ポルトガル語で話しかけ

どれくらい理解できるかを

試すものです

 

現地マドリードの人にも話しかけていますが

バルセロナからの観光客や

ベネズエラからの人などにも

話しかけていました

 

どれくらいの人が

ポルトガル語を理解できたと思いますか?


話しかけられたスペイン語話者たちが

実際に

何パーセントくらい理解できていたかは

よく分かりませんが…

 

動画に出ていた人たちは

ほぼ理解はできていたように思われます

 

しかし

返答はすべてスペイン語でした

 

でも

会話のキャッチボールとしては

何度か聞き返す場面もありましたが

ほぼスムーズに行っていました

 

もちろん

ある程度理解しやすいような内容の質問だった

ということもありますが…

 

この動画にはあまり出ていませんが

共同企画の相手である

Linguriosaのエレナさんと

会話をする場面もあるのですが

エレナさんはスペイン語で

リオさんはポルトガル語で

それぞれ話していても

だいたいは成り立つという感じですね

 

でも

エレナさんはポルトガル語は

ほぼ離せないようで

リオさんにつられることもなく

2人ともきれいに

それぞれの言語をひょうひょうと話してしますね

 

とても興味深いです

 

かたつむりかたつむりかたつむり

 

個人的に関心を引かれたのは

バルセロナから来ているという

3人の女性との会話のところです

 

バルセロナでは

カタルーニャ語も話されていて

この3人ももちろん

カタルーニャ語が第一言語のようでした

 

もしかしたらそれが

ポルトガル語を理解しやすかった

一要因でもあるような

気がします

 

実際に

リオさんもそういう話を

動画内でしていました

 

カタルーニャ語とポルトガル語は

かなり違う言語です

 

(とはいえ、同じ言語グループなので似てはいますが)

 

でも

私の考えでは

カタルーニャ語ができる人は

もちろん

スペイン語(カスティリア語)もできるので

言葉の違いに少し敏感なのではないかと

思います

 

つまり

違いに気づきやすい

 

そして

その違いを埋めるという

思考回路がすでに出来上がっている気がします

 

なので

違うアクセントで話されても

それを

自分のアクセントに置き換えることができる

 

そういうトレーニングが

小さい頃からなされているのだと思います

 

ですので

別の言語で話されても

それが同系統の言語であれば

ある程度

自分の中で違いを自動的に修正・調整をして

咀嚼することができるのでしょう

 

動画内で

マドリード出身だという人も

ポルトガル語をかなり理解できていたと思いますが

最初に話しかけられたときの反応などを見ていると

すこし

戸惑いがあったような気がします

 

(これはあくまで私の感想ですが)

 

 

UnsplashAndré Lergierが撮影した写真

 

 

 

そのような調整能力は

もしかしたら

私のような田舎出身の日本人にも

あるのかもしれません

 

私は

庄内弁(山形県庄内地方の方言)で育ち

その後

大学などで東京に移住しました

 

標準語は

子どもの頃から

テレビやラジオで聞き慣れていたので

東京に行ってももちろん問題なく

標準語でコミュニケーションを取れたわけですが

ずっと標準語と庄内弁の違いを

意識していたので

自動的にそういう修正・調整能力が

身についていたのではないかと思うのです

 

上京したてのころ

「山形弁がまったくでないねぇ」

とよく言われました

 

たしかに

山形弁が抜けない人もいます

 

でも

私の場合は

比較的すぐに抜けたと思います

 

それは

私の言語が

標準語に切り替わったのかのではなく

使い分けができていたのだと思います

 

帰省などで田舎にかえると

すぐに庄内弁に切り替わります

 

それは

なにも大変なことではありませんでした

 

私には姪が3人いるのですが

その姪たちは庄内弁は話せず

基本的に標準語なので

私の実家に姪たちが遊びにきたときは

姪たちと標準語で話します

 

それを見る親は

「まあ、よくそんなにすぐ言葉が切り替わるもんだね」

とよく言っていたものです

 

ちなみに

うちの親は標準語を理解できますが

ほぼ話せません

 

ちょうど

先ほど紹介した動画の

マドリードの人たちのような感じです

(その逆バージョンと言うか)

 

私の頭の中は

どちらかというと

マドリード出身の人たちではなく

バルセロナ出身の人たちのようになっているのかも

しれません

 

ですので

いきなり九州の言葉を聞いても

少し慣れれば

だいぶ理解できると思います

 

ポルトガル語やカタルーニャ語

スペイン語(カスティリア語)の違いは

概ねそういう感じかなと思います

 

ただ

日本語の方言よりは

文法や語彙の違いが

多いとは思います

 

ですから

単語をスペイン語からポルトガル語に

単に入れ替えただけでは

ポルトガル語が話せるようにはなりません

 

イディオムも随分と違いますし

相槌の打ち方も違います

 

スペイン語ができる人が

ポルトガル語をできるようになるには

(その逆も然り)

かなり勉強と練習が必要ですし

それぞれのアクセント(癖、訛り)が抜けるには

随分と苦労すると思います

 

それでも

お互いに理解するという意味では

日本語の方言を理解するのと

同じような感覚で

やっていけると思います

 

今回ご紹介した動画を見ながら

「2つの言語の違いは方言的なレベルに近い」

と改めて思ったのと同時に

「別の言語を話せるようになるには、やはりかなりの勉強と練習は必要なんだな」

という風に思いました

 

まだ見ていませんが

おなじような実験を

フランスとイタリアでもやっている動画があったので

いずれ拝見したいと思います

 

スペイン語、ポルトガル語、カタルーニャ語などを

勉強しようと思っている人の

何かの参考になれば幸いです

 

また

ポルトガルのポルトガル語が

どんな風に聞こえるのかを

純粋に楽しんでみたいという方は

是非、この動画を見ていただければと思います

 

リオさんは

リスボンの人の典型的なポルトガル語を

話していると思います

 

しかも、分かりやすく、はっきりと

 

最後に

今回ご紹介した動画チャンネルを

あらためて貼っておきます

 

Portuguese With Leo - YouTube

 

Linguriosa - YouTube

 

 

最後までお読みくださり

ありがとうございました

 

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