フリーランスの翻訳者が公務員や会社員並みの月収を得ることは可能か? | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

フリーランスの翻訳者が公務員や会社員並みの月収を得ることは可能か?

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大人が自立して生活していくうえで

月収いくらあれば十分なのか

あるいは

年収いくらあれば十分なのかは

人それぞれ

かなりバラバラだと思います

 

専業翻訳者として食べていくことは可能か?

 

こんな質問が

よく寄せられますが

私は

「可能です」

と胸を張って答えるのですが

もしかしたら

人によっては

難しいのかもしれません

 

あるいは

余裕なのかもしれません

 

それは

仕事が十分にあるかどうか

という問題ではなく

仕事が十分にもらえたとして

支払いが人並みにあるのか?

 

もっと分かりやすく言えば

サラリーマンと同等以上の収入を得ることはできるのか?

 

もっと基準を分かりやすくすると

公務員と比べてどれくらい稼ぐことが「可能」なのか?

 

と言う問題です

 

繰り返しますが

これは

まだ信用や実績が十分にない駆け出しの頃や

あるいは

一般的に翻訳者として仕事をもらえるだけの

翻訳技術自体がないうち(あるいはない人)については

今回は考えないことにします

 

つまり

十分に仕事をもらい

フルタイムで働くのと同等の時間を使って

翻訳をできたとして

果たして

一般の人と同じくらいか

それ以上に稼ぐことは可能なのか?

というお話をしたいと思います

 

ハチハチハチ

 

先ほども言ったように

私は

「可能です」

と答えます

 

公務員と比べてみますと…

 

地方公務員の月収を比較した記事がありましたので

参考までにご紹介しておきます

 

 

地方公務員の年収とボーナスはいくら? 年代別・学歴別・職種別給与を調査! (aruhi-corp.co.jp)

 

 

 

総務省のデータを参考にしているようなので

だいたい合っていると思いますが

今回は

データの精度はさておき

だいたいの目安として

参考にしてみましょう

 

20代では

月給だいたい23万~26万円くらい

 

ピークで

40万~50万円くらいですね

 

実際に

公務員の場合も

福利厚生として

健康保険の負担分もあるので

実際の収入は

もう少し多いと考えるのが妥当かもしれません

 

会社員であれば

雇用保険も会社が負担してくれていますし

退職金の積み立てなども

会社負担分があったりして

「月収」として数字に表れている金額よりも

実際には多くもらっていると言えます

(直接自分の手元には入りませんが)

 

それも踏まえると

たとえ税引前であっても

同じ金額よりはもう少し稼いでいないと

公務員(あるいは会社員)と対等

と言うことはできないかもしれません

 

以上を踏まえて考えると

普通の翻訳者が

月に30万、40万と稼ぐことは可能なのか?

 

この質問には

「十分に可能」

と答えます

 

翻訳会社と契約をしていると

わりと安定的に仕事がもらえるようになりますので

もちろん

月毎、年毎のアップダウンはありますが

収入は比較的安定すると思います

 

私の場合は

最初から

それくらい稼げるだけの単価は確保できました

 

ですので

駆け出しのころの問題は

単価が安いために生活できない

というわけではなく

仕事量が十分に安定的に確保できない

という点でした

 

これがクリアできるようになってからは

つまり

翻訳会社からの信頼を得て

仕事を安定的に供給してもらえるようになってからは

十分に稼げるようになりました

 

それ以降は

いかに自分の収入を増やすか

という点に課題が移行していきました

 

私の場合は

駆け出しの頃の単価でも

十分でした

 

その後

高くすることに成功したクライアントもあります

 

たまには

安い案件を引き受けることもあります

 

それでも

仕事量さえ十分に確保できれば

公務員や会社員並みかそれ以上の月収・年収を得ることが

できると思いますし

この20年ほどは

その状態が継続できています

 

もし

現状の単価が低すぎて

十分な月収・年収を確保できていないのであれば

自分の1カ月当たりの稼働時間を考えて

公務員・会社員並みに稼げる単価まで引き上げてもらうよう

交渉することは可能だと思います

 

単価の交渉は

闇雲に「上げてくれ」

というよりは

「〇〇円程度は欲しい」

具体性を持たせたほうが

やりやすいと思います

 

このような視点から考えると

産業翻訳に限って言えば

それほど翻訳業界の待遇が悪いとも

思えません

 

ただ

私は直接知らない話なのですが

噂では

ゲーム翻訳業界だと

かなり単価が安くて

生活していけない

という話も聞きます

 

私にもたまに

ゲーム業界からお誘いや打診が来ることもあります

 

その提示単価は

私の駆け出しの頃の単価よりも

3割~4割ほど安かったりします

 

それだと

確かに家賃などを払い

子育てをしながらだったりすると

難しいかもしれませんね

 

 

 

最初にも言った話に戻ると

月収・年収が十分かどうかって

人によってかなり違うと思います

 

家賃の有無

それと

その人のそもそもの生活水準の高低

 

家族構成

 

仕事をする時間の制約

などなど

 

「十分に食べていけるか?」

という問いに対しては

十人十色の回答があると思います

 

それでも

公務員や社会人の人たちの月収、年収と比べてみれば

イメージが付きやすいのかなと思います

 

そして

それと比べると

産業翻訳という業界に限っては

わりと

会社員や公務員と同じように

給与収入のように

毎月安定した収入を得るというスタイルが

一般的だと思いますし

その金額も

単価だけ気をつければ

安定して金額が手に入ると思います

 

ポイントは

毎月十分な仕事量を確保できるか

だと思います

 

ですので

駆け出しのうちは

ある程度の単価をもらえているのであれば

まずは

単価を上げることよりも

仕事量を安定的に確保できるようにすることに

力を入れたほうがよいと思います

 

そのためには

まずは

1つの翻訳会社と関係をしっかり構築する

ということが大事です

 

もちろん

複数の会社と関係構築をしてもOKですよ

 

でも

たくさんの翻訳会社と

薄い関係を作るよりも

しっかりと仕事をもらえる関係にある会社を

1つ以上確保しておくこと

 

これが

安定的に仕事量を確保するための大きなポイント

になります

 

それが安定してきたら

単価を上げたり

単価の高い仕事に挑戦したり

発展していけばいいわけです

 

フリーランスの翻訳者という働き方は

安定してくれば

とても便利な働き方ですし

働く場所の制約を最も受けない働き方だと思うので

もっともっと多くの人が活用してけば良いと

個人的には思っています

 

微力ながら

そんな働き方を目指している人たちのお役に立てればと

思っています

 

何かの参考になれば

幸いです

 

最後までお読みくださり

ありがとうございました

 

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