フリーランスの翻訳者が請求書に記載する必須項目とは?
フリーランスの仕事をしていると
「請求」というプロセスが欠かせない
ということは
以前にも話しました
その時の記事はこちら↓
翻訳者にはどのようにお金が入ってくるのか? 翻訳者の請求の流れ3タイプ | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所 (ameblo.jp)
このほかにも
請求については
何度か取り上げていますので
過去の記事も参考にしていただければと思います
このブログの読者のみなさんにも
フリーランスの方がたくさんいらっしゃると思います
みなさんは
請求書を書いたことありますか?
恐らく
ほとんどの人が
請求書を書いた経験が
おありのことと思います
しかし
翻訳者の場合は
翻訳会社から仕事をもらっていると
会社によっては
1月分まとめて
自動的に振り込んでくれるところも
少なからずあります
そんなところと仕事をしている方や
一社専属などという方は
もしかしたら
請求書を書かなくてもいいかもしれません
しかし
基本的には
フリーランスをしていると
請求書を書かない限り
お金は入ってきません
ですから
これからフリーランスになろうという人は
請求のことも
よく分かってないといけません
では
請求書って
どういう風に作成するのでしょうか?
専用のアプリやソフトが必要なの?
どういう項目を書いたらいいの?
文房具屋などで様式を買ってくるの?
いろいろ疑問があると思います
私も
フリーになりたてのころは
請求書をどうやって書いたらいいか
調べたものです
基本的に
請求先に指定された様式がない場合は
自分で好きなように作ってOKです
私は
独立したて当時から
ほとんど様式が変わっておらず
同じテンプレートを使っています
仕事の内容の拡充に伴い
項目を増やしたり
変更したものもあります
また
消費税も
私が独立したてのころは
請求していませんでしたが
(課税事業者でなかったので)
後に追加するようになりました
また
税率も途中から
10%に上がりましたので
修正しました
あと
事務所を移転したときに
事務所の住所を変えましたね
ただ
それ以外は
作成方法も様式も
変わっていません
変える必要もないのでww
ともかく
今の様式に落ち着いてから
もう長いこと使いまわしです
よく聞かれるのが
(自分も最初の頃、疑問でしたが)
何を記載しなければならないのか?
記載項目の要件ってあるの?
ということです
答えからいうと
特に法的に決められていることは
ありません
しかし
取引先とのトラブルなどがあったときに
証明をする目的などで
証拠として法的に成立させるためには
一定の記載事項が必要となります
ですので
必ず記載したほうが良い項目があります
まあ
ほとんどの場合は
取引先(翻訳会社)に尋ねれば
教えてくれます
私の場合も
翻訳会社指定の様式があったことがあり
それを参考にして
自分のも作成しました
ただ
参考までに
国税庁が定めている
請求書に必要な記載項目というものがあります
これは
「消費税の仕入税額控除を受けるため」
です
とは言え
ほとんどの場合は
取引先から
「書いてくれ」
と指定される項目で
十分に控除を受ける対象となり請求書の要件を
満たすことができます
しかし
初めて請求書を書く人や
まだ駆け出しで仕事の案件数が多くない人などは
自分の請求書を作成する際の
参考になると思います
詳しくは
国税庁の「タックスアンサー」に
答えがありますので
こちらも参考にしてみてください
No.6625 請求書等の記載事項や発行のしかた|国税庁 (nta.go.jp)
いちおう
国税庁が指定する
請求書の記載項目をまとめておくと
こちらになります
・請求書作成者の氏名または名称
・取引先(請求書を受け取る業者)の氏名または名称
・取引年月日
・取引内容
・取引金額(税込)
この5つが必要とされています
個別の案件ごとに請求せず
まとめて請求する場合の方法も
説明されていますので
それぞれの取引形態に応じて
請求書を調整する必要がありますね
私の場合は
見積書とデザインを統一させているため
上の項目に加えて…
・単価
・仕事の種別(翻訳、校正、調査、通訳など)
・工数見積もり(納期までの日数)
※これは見積書だけ
・その他のルール、特記事項(業務範囲、単語数の計算方法など)
※これも見積書だけ
・請求金額の内訳(項目別)
・消費税額
これらを追記しています
また
請求書には
・振込先(銀行口座、PayPal口座など)
も記載しています
人によっては
支払期限を記入する人いるでしょう
むしろ
記入する人の方が多いかもしれません
私も
翻訳の仕事を
逆に外注することがありますが
そのときに
翻訳会社からの請求書には
支払期限が必ず書いてあります
私の場合は
書きません
その理由はおもに次の3つ
・取引先の決済スケジュールがあるので、それに合わせて支払っていただく
・支払い期限を書かない方が、早く支払ってもらえがち
・支払わない取引先はまずないから
翻訳会社の場合は
基本的に
各会社の締め日が決まっていて
それから●●日後に振込
といった具合に
予め決まっていることが多いです
ですので
請求書に支払期限は書きません
定期的に仕事をもらっていなくて
その都度払ってもらうような翻訳会社や
一般の企業などから単発の仕事をもらう場合
支払期限があったほうが
安心かもしれませんが…
それでも
一般企業は
それぞれの企業の締め日や決済期限があり
経理の部署がきちんとやってくれます
あえて「支払期限」のようなものを書いて
プレッシャーを与えるようなことをしなくても
問題ないわけです
私は
個人のお客様からも
仕事をいただきます
すると
「いつまでも支払ってもらえないんじゃないかしら…」
と不安になるかもしれませんが
実は
今まで
そのようなお客様は
1人もいませんでした
個人のお客様は
本当に翻訳が必要な方たちばかりだからか
とにかく
支払いをきちんとしてくれます
「都合のよいときに、ゆっくりでいいですよ」
と言っても
納品して数日以内に
慌てて支払ってくれます
そこまでしなくてもいいのに
でも
とてもありがたいです
それから
私が支払期限を書かない理由は
支払期限があると
その期限まで支払いされない
という可能性のほうが
高くなるからです
私自身がそうなのですが
「支払期限3週間後」
みたいにあると
その直前まで
無駄に延ばしてしまいます
でも
書いてないと
数日内には支払わないと…
と思ってしまうのです
みなさんは
そんなことありませんか?
ともかく
書かない場合は
一般企業は官公庁でも
わりとすぐに支払ってくれるのです
まあ
私の場合
何百社も取引先があるわけではないので
もしかしたら
支払期限を書かないと
ちゃんと支払ってもらえない
という
私の知らない事情が
あるのかもしれません
ただ
今まで
20年近く仕事をしてきて
一度も
支払いが遅かった取引先は
ありませんでした
仮にあっても
私の場合は
定期的に支払ってもらえる翻訳会社が
メインの取引先なので
1社、2社、
支払いが遅い企業があっても
大丈夫かなぁ
という感じです
ともかく
請求書には
特に決まった様式や記載事項は
ないのですが
支払いをスムーズにしてもらえるように
誤解のないよう
分かりやすい請求書を作成することが
ポイントです
また
数字の読み違えなどがないように
手書きではなく
やはり
タイピングをしたもののほうが
いいですね
あと
印鑑を押すのが習慣になっていると思いますが
これも
必須ではないようです
ただ
取引先の社内処理のために
印鑑が必要
という場合もありますので
取引先に
確認することはとても大事です
これは
見積書でも請求書でも同じです
以上
請求書に記載すべき項目について
まとめてみました
参考になれば幸いです
次回は
私の例で恐縮ですが
請求書を実際にどういう風に作成しているか
取引先の要件によって
請求書の作成手順に
いくつかの類型があるので
それをまとめてご紹介しようと思います
作成するアプリや
送付する方法、手順などです
よろしければ
そちらもお読みください
今日も最後までお読みくださり
ありがとうございました
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