印税って何?(税金との違い)
先ほど、TwitterやFacebookでもご報告しましたが・・・
お陰様でこのたび「四刷出来」の運びとなりました
各方面の皆様、そして読者の皆様に心より感謝申し上げます
2020年1月30日発売の説訳書、じわりじわり売れているようです。出版社によると、専門家の需要を拾ってるとのこと。コロナ禍と共に歩んできました。心から感謝いたします。
— Marusan @歌って踊れる6ヶ国語翻訳者🇯🇵🇺🇸🇪🇸🇮🇹🇫🇷🇵🇹 (@marusan_jp) February 9, 2022
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または、全国の書店でお求めください。
三刷出来が2020年3月のことでしたので、ほぼ2年ぶりに増刷がかかったことになります
発売から1カ月半ほどで3刷までいったことを考えると、ペースは落ちました
しかし、2年経っても売れているということは、主題に対する関心の高さをうかがえます
出版社からもコメントをいただきましたが、「息の長いロングセラー」となっていて、とてもうれしいです
売上が伸びているという事実だけでなく、この話題に対する関心の高さが嬉しいのです
この考え方には賛否両論があり、またまだまだ明らかになっていない点が多くあります
しかし、20年後、50年後には、明らかに「標準的な考え方」(norm)になっていることと信じています
それくらい、ファンダメンタルであり、プラグマティックな考え方です
それは、「地球は平らではなく、太陽の周りを回っている」という、コペルニクス的転回と同じ事象だと考えています
Kindle版も出ていますので、興味のある方は是非読んでみてください
ところで、出版翻訳をして印税契約(著作権使用料契約)を結ぶと、「印税」というものが入ってきます
印税については以前にも記事にしたことがありますので、興味があればお読みください
ジリ貧翻訳者脱出法(パート2)出版物の「印税」って何? 翻訳業を安定させる「固定収入」
「収入」なのになぜ「印税」と呼ばれるか、ご存じですか?
もちろん、これは政府に収める税金ではありません
なぜ、「印税」と呼ばれるのか?
それは、「かつては、書籍の著者が、自分の姓を彫った認印を捺した「検印紙」を書籍に貼り、使われた紙の数に応じて支払われていたが、この支払方法が、印紙税納付に似ている事から使われるようになった」ということです
たしかにその昔、私が子供のころのうっすらとして記憶ですが・・・ 父の書斎にあった書籍の奥付(巻末にある、出版社などの書籍に関する情報が書かれているページ)に、切手みたいなのが貼ってあった記憶があります
収入印紙みたいな
それがもしかしたら「検印紙」だったのかもしれません
ともかく、この、使った検印紙の枚数に応じて著作物使用料を支払ったため、「印紙税」「印税」と通称されるようになったというのも納得いきます
しかし、「印税」の実体は、「著作権使用料」となります
これは、書籍だけでなく、たとえば音楽のCDや作詞家や作曲家にも支払われます
様々な種類の印税があります
でも広い意味で「著作権使用料」であり、英語でいえばroyalty(ロイヤルティ)に該当し、こう言えば分かりやすいでしょう
私の場合もこの「著作権使用料」の契約を締結をして、売れた部数の実績に応じて使用料をいただいています
この契約は、印刷版と電子版の両方について別々に結んでいます
同時に締結しますが、別々の契約として締結するのが通常だと思います
もちろん、これも確定申告で納税の申告対象となりますが、通常は「源泉徴収税」を差し引いて振り込まれます
私の場合は金額が少ないので、3カ月に1回、まとめて振り込まれる感じです
そして、今回の確定申告できちんと申告しますよ www
ちなみに、「印紙税」のことは英語で「Stamp Duty」と言い、起源は17世紀のヴェネツィア共和国とのことです
そして、繰り返しになりますが、「印税」とは通称であり、本来は「著作権使用料」という意味です
話は逸れますが・・・
以前、『徹子の部屋』にご出演された湯川れい子さんが、コロナ禍で印税収入が減少して大変だ、というお話をされていたのが印象的でした
儲からなくなったとか儲かっているとか、そいういう話ではなく、印税収入があるお陰で、いろいろな活動ができるし、若手を育てるためにお金を使うことができるし、収入が減っている今はそういうことも困難になっている人が多くいて、若い芽をはじめ、様々な場面で「育てる」活動が滞っている、というお話でした
湯川さん自身、今後について心配されている様子でした
確かにそうですよね
湯川さんのような、長い期間にわたりさまざまなことを見て、学んで、蓄積されている方が、お金を使えない状況になったら、その恩恵に預かるはずだった若手や才能のある人たちが、活躍する機会を奪われてしまう、ということも言えますよね
才能を発掘してもらう活動も、そういう人たちの活動の一部なわけです
そう考えると、ただじっと我慢をして、「自分だけが生活していければいいや」と、のほほんと暮らしていられないな、と思うわけです
とはいえ、私がいただいている「印税」は微々たるもので、まだまだ自分の生活に使うので精一杯なわけですが、それでも湯川さんのレベルとは(とても烏滸がましいですし)言えないですが、小さなところから、自分のできるところから、何かやっていきたいと強く思います
このブログも、翻訳者・通訳を目指している人たちや、外国語の学習に奮闘している人たちに向けて、もっと良い(ましな)記事を書いていけるなぁと思いますし、その他にも、(微々たる)印税を有効活動できる方法が考えていかなければならないなぁと思います
今回、4刷目の増刷をしていただき、各方面の皆様に対する感謝の気持ちを新たにすると同時に、今後の活動に対する決意といいますか、心構えも新たにするきっかけとなりました
今後の丸山の活動にも、ご期待ください
そして、ここにあらためて、ご尽力いただいている出版元のユサブルの松本社長をはじめとする関係者各位に感謝を申し上げると同時に、親愛なる読者やコメントをくださる皆様に対して、御礼を申し上げます
今後ともよろしくお願いいたします
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T・コリン・キャンベル、ハワード・ジェイコブソン 著 鈴木晴恵 監修 丸山清志 翻訳
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