レターヘッド
私が初めて就職したのは
アメリカの生命保険会社でした
大学を卒業した後
OPT(Optional Practical Training)
という
F-1ビザの学生が
実務経験を得るために
短期的に就業できる
ビザのオプションです
私の場合
現地の知り合いの伝手で
普通に社員として
一般の保険会社に就職することが
できました
もちろん
留学生は他にいません
ですから
会社側も私も
すべてがはじめての経験
でも
なんとか保険や投資の研修も
受けさせてもらい
オフィスの事務作業や
日常業務も
ひととおりやらせてもらいました
まさに
Practical Trainingでした
最初の就職が
その会社だったので
日本の企業の業務が
どのようなものかは
まったくわかりませんでした
ですので
もしかしたら
日本の企業でも
一般的なのかもしれませんが・・・
アメリカの会社で知った
アメリカの企業での一般常識に
レターヘッド
というものがあります
(一般常識かはわかりませんがww)
その後
日本に帰ってきて
日本の従業員20名ほどの企業に
就職しました
その会社では
特にレターヘッドという書式は
用意されていませんでした
その企業でも
多くの取引先と
書面のやりとりをしましたが
レターヘッドというものは
あまり見たことがありませんでした
もちろん
その企業では
会社側がレターヘッドを用意してくれることもなかったので
私はそれらしきものを自作して
取引先や顧客への通信に
使用していました
で、
レターヘッドというものが何かは
詳しくはこちらをご覧いただければ
分かりやすいかと思います
以前、
取引先の社長にその話をしてみたら
ご本人は「レターヘッド」のことをご存じで
「レターヘッド」と呼んでいましたが
もしかしたら
日本語では別の呼び方が
あるのかもしれません
インターネットで調べると
「社用便箋」
なんていう言葉も出てきました
まさにそれですね
その会社専用のデザインの便箋
といった感じ
引用元:
Letterhead Template by Design_Stocks | GraphicRiver
こんな感じの
会社専用の便箋です
このデザインの部分が
あらかじめ印刷された
空白の用紙が会社に用意されていて
社外へ手紙を出すときは
この便箋をプリンターにセットして
印割をする
という具合でした
私が務めていた会社のは
こんなに立派なものでは
ありませんでしたが
上部に会社のロゴや住所などがあり
上下にデザインチックなラインが入っているものでした
このレターヘッドは
備品としてオフィスにあり
少なくなると
会社専用のサプライへ発注する
という感じでした
私はしばらく
オフィスマネージャーも務めていたので
そのサプライの在庫管理も
していました
ともかく
このレターヘッドを使うのが
当たり前だったので
日本で就職したとき
対外的な文書を郵送しようとしたとき
レターヘッドがどこにあるのか分からず
とても困りました
上司も
私が何のことを言っているか
わからなかったようです
ですので
私は自分で作った
というわけです
今では
私は個人事業主として
自分の会社を持っているわけで
もちろん
レターヘッドを使っています
ただ
わざわざ印刷を外注したりせず
自分でデザインして
レターヘッドも含めて
本文を打ち込んで印刷する
という形にしています
大企業になると
全社的に統一されているので
サプライとして
すべて統一規格のレターヘッドが
用意されているというわけです
これ
海外の企業では
わりと普通のことです
なぜわざわざ
こういうのがあるのか・・・
というと
ただ
かっこつけるためでは
ありません
その会社の
公式の文書であることを
証明するためです
ですから
ロゴの色やサイズなど
勝手に作ることはできません
日本で言う
印鑑とか社判のような働きを
しているのかもしれません
文書の偽造を
防止するのです
さらに
契約書や
その他の重要文書の場合
レターヘッドを使うだけでなく
会社のロゴを
レリーフのようにして紙に押す
ハンコのようなものもありました
これは
インクで押すのではなく
凸凹の金属の烙印のようなもので
紙を挟むと
凸凹(レリーフ)に
ロゴやマークが紙に押されるやつです
これが何と呼ばれていたか
今となっては忘れてしまい
思い出そうと
ネットで調べているのですが
なんと呼ぶものなのか
まったく調べがつかないのです
しかも
恐ろしいほど
説明ができない!
自分の言語野が
損傷しているかのように
あのものを
うまく説明できないのです
が
この私の思いを汲んでください
もしお分かりの方がいらっしゃったら
コメントなどで教えてくださると
嬉しいです
実際に
私も、当時
社外文書にその印章を
押したことがあります
鏝みたいな
金属の台に
本文を印刷し
署名をしたレターヘッドを置き
その鏝を
ぎゅっと抑えて
紙に跡をつけるのです
確か
アメリカの公式文書は
これで郵送準備完了だったと思います
要するに
アメリカの公式文書の要件は
・レターヘッド
・署名(signiture)
・凸凹押印(契約書などの重要書類のみ)
私が働いていたのは
もう20年も前の話なので
今は随分と変わっているかもしれません
デジタル化が進んでますから
そんな
旧式の書面の郵送など
なくなってきているかもしれませんね
ただ
当時の保険業界での話や
オフィスでの仕事のことなど
日本とはずいぶん違うなぁと思ったことも
たくさんありました
随分と忘れてしまったことも
多くありますが
何か役に立つことが
あるかもしれませんので
また
役立ちそうなことがあったら
書いてみたいと思います
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました
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