ナット・キング・コールの命日に思う。ナットでどういう意味?(今日の記事は熱が入り気味です)
ご存じの方も多いと思いますが
ナット・キング・コール
彼は特に1950年代、60年代に活躍した
ジャズピアニストであり歌手
「彼が歌うと、ただのヒット・ソングがスタンダード・ソングとして後世にまで歌い継がれていくようになる」
で、こんなすごいことが書かれていました
ヒットを出すこと自体
確かにすごいことですが
それを「スタンダード」(標準)にするって
はるかにすごいことですよね
確かにコールは
そんな超越した歌い手だったと
思います
今日2月15日は
そのナット・キング・コールの命日なんです
1965年2月15日
45歳の若さで
肺がんで亡くなりました
今、存命であれば
来月の17日で102歳になるという・・・
今の人であれば
健在でも、
あり得ないという年齢ではありませんが
ただ
彼自身は
1日3箱のタバコを吸う
ヘビースモーカーだったようで
そのために肺がんになりやすかったのでは?
という話もあります
コールは
1日3箱くらいのタバコを吸うと
声がリッチになるのだということで
チェーンスモーカーであったうえ
特にレコーディングの前には
そのために何本か吸うようにしていたのだとか
それが良かったかどうかは
言えませんが
確かに
そんなコールの味わいのある声は
私も大好きです
ナット・キング・コールの名前は
あまりにも有名なので
深く考える人は
結構少ないかもしれません
彼のファーストネームの
「ナット」
彼の名前としては
よく知っていても
もしかしたら
他には
耳馴染みがないという人も
多いかもしれません
ボルトとナットの「ナット」
ではありませんし
ましてや「納豆」でも
ありません
彼の本名は
Nathaniel Adams Coles
ナサニエル・アダムズ・コールズ
この
Nathaniel
という名前であれば
聞いたことがある
という人も多いのではないでしょうか
この名前は
欧米にはよくある名前で
ヘブライ語で「神の贈物」
が由来だそうです
宗教的な予言者の1人
モーセの別名の1つにも
あげられているようです
この
Nathaniel のニックネームが
Nat
なのです
Nathaniel のニックネームには他にも
Nathan
Nate
Nats
Nath
など
いろいろあります
このあたりなら聞いたことがある
と言う人も
多いかもしれません
コール少年は
10代のころから
お兄さんのエディと
「エディ・コール」名義で
バンドを組みます
音楽活動が板についてくると
それまでの「ナサニエル・コール」の名前が
「ナット・コール」になっていったのだそうです
音楽活動を始めてまもなく
1930年代半ばには
ナットになっていたようです
では
「キング」はどういうわけでついたのか?
通説という但し書きはあるようですが・・・
「Old King Cole」
という童謡みたいなのが
あるのですが
これから来ている
とのことです
これは
「コオル老王」とか「コール王」
という邦題がついているようですが
詳しくはこんな話
要するに
年老いた王様が
3人のフィドル奏者を呼んで
ご陽気に演奏する
みたいな話
童話です
イギリスでは
マザーグースと呼ばれているものです
当時、
1930年代のアメリカでは
ジャズといえば
バンドスタイルで
大がかりなものが常識でした
ところが
コールはたった3人の構成
つまり
コール:ピアノ
オスカー・ムーア:ギター
ウィズリー・プリンス:ダブルベース
の「キング・コール・スインガーズ」
というトリオバンドを結成します
これが大ヒットすることになるわけです
当時、経営難に苦しんでいた
キャピトル・レコーズという
レコード会社のヒットメーカーとなり
一躍レコード会社の柱となります
この時代はテレビが出始めの頃でしたが
黒人として初の司会者として
番組も持つことになります
当時はまだまだ
黒人差別の時代でしたら
今とは比べようのない功績です
このころからもう80年くらい経っていますが
今の時代はどうでしょう・・・
昨今はBlack Lives Matterのような運動も起こり
改めて黒人差別の問題に
人々の意識が集まっていますが
80年前と比べて
どうなんでしょう・・・
いろいろと
考えてしまいます
写真出典:NAT KING COLE - Los Angeles Sentinel | Los Angeles Sentinel | Black News (lasentinel.net)
ともかく
ナット・キング・コールの名前の話から
ちょっと脱線してしまいましたが・・・
当時、一世を風靡し
その後の音楽に
幅広く影響を与えた
ナット・キング・コール
という素晴らしいミュージシャンの命日が
2月15日
ということで
今夜はコールの音楽に
酔いしれながら
物思いにふけってみようと
思います
実は
私がナット・キング・コールを好きになったのは
娘であり歌手である
ナタリー・コールを通じてなのです
私がナタリー・コールを好きになった経緯は
以前、このブログでも書きました
外国語ができるようになったらこんな素晴らしい世界が広がっていた!~教科書だけでは辿り着けない世界 | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所 (ameblo.jp)
要するに
ナタリーを通じて
ナットの歌を知るようになったのです
中でも好きな曲は
『Straighten Up and Fly Right』
この楽曲はとても古いのですが
キャピトル・レコーズに移籍して
経営の危うかったこのレコード会社の
救世主になってすぐに
レコーディングした曲だそうで
リズムがとっても心地よいです
これが歌えるようになると
英語のリズムが
とってもよく身につくと思いますよ
ナットの好きなところは
素敵なジャズの歌い手
というだけではありません
語学オタクの私としては
ナットが英語だけでなく
スペイン語やフランス語、イタリア語などでも
多くの楽曲を歌っているところが
とても好きな理由の1つでもあります
娘のナタリーも
1992年のThe Unfortettable Concert の中で
MCで話していますが
ナット・キング・コールは
本当に多くの外国語の楽曲を
歌っています
中でも好きなのが
「Darling Je Vous Aime Beaucoup」
これはフランス語ですが
ただ、英語の歌を仏訳した
というわけではないのです
私がこの曲を好きになったきっかけは
こちらの記事でお分かりになると思います
(面白い話ではないので、私に関心のない方は読まなくても)
アメリカ留学生活を始めて間もなく、英語もできないのに好きだった女の子に告白した方法がヤバかった | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所 (ameblo.jp)
ナットは
どうも私好みの言語が好きだったようで・・・
フランス語の他にも
ポルトガル語、スペイン語、イタリア語で!
これら全て、私の扱っている言語と
かぶっているのです!!
ちょっと運命を感じてしまいます
勝手に・・・(笑)
中でも
娘のナタリーが
ナットの録音をよみがえらせた
この楽曲が
ここ数年の大のお気に入りなんです
ナットの甘い声も素晴らしい!
でも
ナタリーの甘えるような
Y más, y más
(「今、今」ではありませんww)
のところが
特に好き
コール父娘のデュエットとしては
『Unforgettable』が有名ですが
このスペイン語の
『Acércate Más』
も、すっごくいいので
聞いてみてください
他にも紹介したい楽曲は
たくさんあるのですが
中でも
「1曲を挙げてくれ」
と言われたら
私はやはりこれでしょうか・・・
まあ、
紹介するとすれば
これが王道でしょうかね
ナット・キング・コールといえばこの曲
という印象を持っている人も
少なくないかもしれません
『Fly Me To The Moon』といえば
フランク・シナトラもいいのですが・・・
私はどうも
イントロ好き
なようで
ナットのイントロのフレーズが
とても好きなんです
これで
一発で恋に落ちましたよwww
ナット・キング・コールの話になると
もう止まらないわけですが
みなさんをお引止めしても
あれですので・・・
この辺で切り上げておきます
今夜は
『Fly Me To The Moon』を
ヘビロテして
56年前の今日亡くなった
ナット・キング・コールを偲びながら
ゆっくりと
星の間を旅してみたいと
思います
みなさんも
良い夢を見てくださいね
Have sweet dreams
写真出典・参考:
NAT KING COLE - Los Angeles Sentinel | Los Angeles Sentinel | Black News (lasentinel.net)
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