はだ色は本当に消えたの? 海外には「はだ色」はないの? | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

はだ色は本当に消えたの? 海外には「はだ色」はないの?

ブラウザを立ち上げて

すぐに出てくるニュース見出しに

 

消えた「はだ色」、聖徳太子の名称変更 小学校の「新常識」 (msn.com)

 

 

 

これがあったので

読んでみました

 

去年、

#BlackLivesMatter

の機運が高まった

6月くらいにも

あちこちで取り上げられましたね

 

「はだいろ」

について

 

はだいろという名称は

もうずいぶん前に

消えることになったそうですが

 

昭和生まれの私としても

やはりクレヨンや色鉛筆のセットの中には

だいたい12色以上のセットであれば

「はだいろ」という色が

入っているものだと

思っていました

 

6月ころ

オコエ桃仁花さんが

Twitterでつぶやいていたことがあり

印象的でした

 

 

 

当時

いろいろなきっかけがあり

私も改めて

黒人差別や肌の色の違いについて

考えるようになりました

 

それから夏にかけて

私も関連する記事を

いくつか書きました

 

そうすると

このブログのアクセスも

平均的に

それまでの倍くらいまで

伸びました

 

特にアクセスの多いページが

こちら

Black Lives Matterがなぜ「黒人の命を守れ」という訳になるのか?分かりやすく解説 | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所 (ameblo.jp)

 

 

 

その後

年末にかけて

このページのアクセスも

徐々に減っていきました

 

去年の秋くらいまでは

毎日

私のブログページの中で

アクセス1位だったのですが

それ以降は

上位5位に入ることは

稀になりました

 

やはり

みなさんの関心が

薄れた結果なのでしょう

 

ただ

このところ

少し、上位に顔を出す日が

出てきたのです

 

どうしたんでしょう?

 

やはり

アメリカでバイデン大統領の就任の際

いろいろな出来事があったから

でしょうか・・・

 

この問題の関心が低くなった理由が

「みんなが肌の色の違いを気にしなくなったから」

だったらいいのですが・・・

 

「みんなが周りの差別に関心がなくなったから」

だったら

とても残念なことです

 

ともかく

海外のあちこちで

生活を経年し

いろいろな人種や

差別を自分でも経験してきた者として

この問題を冷ますことなく

正しい認識が広まるように

私も活動していきたいと

思います

 

それが

自分の認識を変える

原動力ともなると思いますので

 

ハチハチハチ

 

でも

そもそもなぜ

あの色を「はだいろ」と

呼ぶようになったんでしょうか・・・

 

私は

「肌の色」ありきでできた色なのではないかと

思うのです

 

お絵描きをするとき

人物も書きますよね

 

そのとき

肌の色は必須

 

色を調合させるのではなく

「はだいろ」という色を1つ作ることで

子供たちは絵をかきやすくなる・・・

 

あるいは

色鉛筆やクレヨンの売上アップを図るためにできた色?

 

「はだいろ」が入っているのと

入っていないのとでは

お絵描き用に買う場合

売れ行きが違ってくるのでは・・・

 

でもそれも

もう過去の話

 

やはり

肌の色の違いが

あまり目立たなかった古い時代の話ですよ

 

今では

 

薄橙(うすだいだい)

ペールオレンジ

 

などと

言い換えられているようです

 

それでも私は

子供に絵を描かせるとき

はだのいろを

ある色で自由に描かせても

いいのではないかと思います

 

「はだいろ」があの色だと決めたのは

大人ですよ

 

ハチハチハチ

 

ところで

「はだいろ」を英語でなんと言うか

知っていますか?

 

Wikipediaの「肌色」から

英語ページに飛ぶと

クレヨンとかの色としての「肌色」ではなく

紋章学(Heraldry)で扱われている色

としての「肌色」

のページでした

 

それによると

 

Carnation

 

カーネーションの花では

ありません

 

肌色の意味です

 

紋章に使われる色では

肌の色に使われる色だそうです

 

ただ、これも

ヨーロッパ人の肌色がベースになっているようです

 

だから

この名称も問題になっているようです

 

ちなみにフランス語では

Carnation

(英語と同じスペル)

 

スペイン語では

Carne

です

 

スペイン語をご存じの方は

ピンときたかもしれませんが

実はこれ

「肉」という意味

 

meatです

 

「肉色」

ということなんです

 

肌色は肉の色

ということで

特に欧州では

ちょっとピンクがかったことの色のことを

こう呼んでいるそうです

 

日本でも

江戸時代以前には

肉色と呼ばれていたそうです

 

宍色

 

 

ともかく

差別問題との絡みにおける

「はだいろ」の問題は

日本だけの問題では

ありません

 

海外でも

問題になっています

 

その問題意識は

去年の一連の出来事をきかっけに

ぐんと高まったと

言えるでしょう

 

化粧品メーカーでは

ファンデーションをトーンの幅を

広げているようです

 

絆創膏の色も

増えたことが

話題になりました

 

 

こんな商品も

売られています

 

いろいろな肌のトーンを再現した

クレヨンです

 

これは

とても重要なことです

 

でも

それよりも

すでにある色を使って

あるいは混ぜて

自由に描けるような時代になれば

もっといいのになぁと

思います

 

 

 

<参考記事>

Black Lives Matterとはどういう運動なのか?解説記事のまとめ

 

 

 

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