留学前に知っておけばよかったと思う2つのこと | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

留学前に知っておけばよかったと思う2つのこと

私は

日本の大学を卒業してから

アメリカの大学に留学しました

 

どちらも学部に入学しました

 

提携大学とかでもなく

アメリカの大学も

普通に入学したので

学士入学に近いですが

正確には

学士入学とは

言わないのかもしれません

 

でも

単位などは

ある程度認められたので

実際には3年ほどで

卒業できました

 

ハチハチハチ

 

先ほど言ったように

特に提携大学でもなく

自分で普通に入学しただけだったので

すべては

自分で調べて

大学に出願しました

 

アメリカの大学について

雑誌などで

独学でしたが

勉強はしていきました

 

でも

基本的には

アメリカの大学のしくみについては

ほぼ無知のまま

行きました

 

だから

授業が始まると

毎日が分からないことだらけ

 

ドキドキでした

 

度胸があったと言えば

あったのですが

日本の大学生を4年間

やってからいったので

大丈夫だろうと

高を括っていました

 

だから

授業が始まって

普通に授業に出席して

先生の話を聞きに行きました

 

もちろん

まだほとんど理解できません

 

なので

同じクラスの人に頼んで

いろいろと教えてもらうことに

しました

 

次回までに

何かしておかなければならないこと

宿題などは

かならずその友達に

確認していました

 

その友達も

私の相手をするのは

大変だったと思います

 

それでも

言っていることがわからず

あるときは

宿題が出ているのに気づかず

やっていかなかったことも

ありました

 

美術の授業だったのですが

次回までに

デッサンをしていく宿題が

出ていたのに

それが分からなかったのです

 

政治の授業では

毎週小テストがあったのですが

最初のテストは

なんの勉強もせずに

行ってしまいました

 

説明を

一生懸命に聞いて

授業で言われたことは

すべて理解できていたはずだったのですが

小テストのことは

まったく

頭に入っていませんでした

 

また

あるときは

植物学の授業で

その日だけは

キャンパス内の

屋外で授業をすることに

なっていたようです

 

私は

それを知らず

空っぽの教室に

行ってしまいました

 

そんな失敗を

何度か繰り返し

いろいろな人に

教えてもらっていると・・・

 

ある重大なことに

気付いたのです

 

それは

「シラバス」

というものの存在でした

 

シラバス - Wikipedia

 

 

 

Photo by NeONBRAND on Unsplash

 

 

確かに

日本の大学にも

シラバスはありました

 

でも

私の時代のシラバスは

講義の内容や

単位の数など

授業の内容を説明したもので

主に、

どの授業を履修するかを決めるための資料

という性格が

強かったのです

 

だから

その学期にどの講義を履修するかが決まれば

シラバスというものは

押し入れの奥かどこかに

行ってしまう存在でした

 

そんな日本の経験があった私は

アメリカの授業でも

シラバスと言うものが配られましたが

 

読むのも大変だし

すでに

履修してしまっているのだからと

講義の初日に目を通したくらいで

 

あとは

寮の部屋の引き出しに

入れっぱなしでした

 

ところがです!

 

このシラバスが

アメリカの大学では

とても重要なものだったのです

 

これに

授業のことが

すべて書いてあったのです

 

宝石紫宝石紫宝石紫

 

アメリカの大学のシラバスには

次のようなことが

記載してあります

 

・講義の期間、曜日、時刻、教室

・講師の氏名、オフィス部屋番号、オフィスアワー、電話番号

・講義の概要、目的

・講義で使用される教材など

・1学期中のスケジュール(カレンダー)

 毎回網羅する教材のページ

 小テスト、中間テスト、期末テストの日程

 テスト対象の範囲

・毎回の課題(宿題)

・成績の評価基準

 試験や出席、課題の配分など

 

他にもっと書いてある場合もありますが

基本的には

以上の情報は必ず書いてあります

 

先生によっては

とても凝ったシラバスを作る人もいれば

とても質素なシラバスの人もいます

 

そうなんです

シラバスは

講義を担当する講師が

自分で用意するものなのです

 

ちなみに

日本の大学のシラバスは

すべての講義の内容がまとめられ

1冊の立派な冊子になっていました

 

一方で

アメリカの各講義で配られる

シラバスは

ホッチキス止めされた

2~3枚のペラでした

 

(※20年前の話です)

 

これも

私がアメリカで

シラバスを軽視してしまった

原因かもしれません

 

 

ともかく

アメリカのシラバスは

成績が出るまで

大切に持ち歩く

バイブルのようなものです

 

授業のことが

すべて書いてあるのです

 

期末試験が終わり

講義が終われば

もう不要ではないか?

と思うかもしれません

 

でも

成績が出るまで

大切にとっておくことが

大事になるのです

 

なぜなら

成績に不服がある場合

シラバスに定義されている

評定基準を証拠に

抗議をすることもできるからです

 

私は抗議した経験は

ありませんでしたが

友達に抗議した人が

いました

 

小テストや試験も良い点数を取り

課題もしっかり出して

基準に照らし合わせたら「A」なのに

「A-」になっていた

と言うのです

 

抗議の結果

めでたく抗議が認められ

「A」を獲得していました

 

このように

多くのことが客観的に進むのが

アメリカです

 

とにかく

私はアメリカに留学して

1学期目で

シラバスの大切さを

痛感することになったのです

 

でも

良い経験でした

 

もう20年も前のことで

今はデジタル化も進み

変わっている部分もあると思いますが

シラバスの役割は

それほど変わっていないと思います

 

このシラバスの大切さは

留学する前に

知っておくべきだったと思います

 

知っていたら

最初から宿題を忘れたり

教室を間違えたり

教科書を買い忘れたり

といった失敗が

なかったと思います

 

かたつむりかたつむりかたつむり

 

ちなみに

シラバスには

教授のオフィスの部屋番号や

電話番号も書いてあるのですが・・・

 

アメリカの大学では

学生はよく

教授のオフィスに

話をしに行きます

 

それは

授業についての質問をしたり

成績やテストの点数の解説をしてもらったり

いろいろな用事で行きます


 

でも

明らかに日本の学生よりも

アメリカの学生は

教授のオフィスを訪れて

話をすることが多いと思います

 

それは

とても良いと思いました

 

それだけでなく

教授と議論をしに行ったりする人も

います

 

アメリカらしいです

 

そのために

オフィスアワーが設けられています

 

その時間は

教授が必ずオフィスにいます

 

ドアがあいていれば

ノーアポでも

ノックして入り

話をしてくれます

 

でも

他の学生と話している可能性が高いので

通常は

デパートメント(学部)の秘書に電話をして

アポを取ります

 

私の場合

最初の年は

このような事情を知らなかったので

教授のオフィスアワーを

あまり活用できませんでした

 

でも

専門課程に入り

いよいよ論文を書いたり

リサーチをするなどとなったときには

教授としょっちゅう話しました

 

特に

専門課程では

自分の英語力の低さが

仇となりましたから

相談にも行きました

 

そしたら

素晴らしいライティングのチューターを

紹介してくれました

 

そのチューターとは

今でも交流があります

 

彼女は

テレビの政治レポーターを

現役でやっています

 

このオフィスアワーの活用のしかたについても

1年目からわかっていたら

もっともっと

充実した学生生活に

なっていたかもしれません

 

留学するとき

何も知らずに

ぶっつけ本番で行くのも

確かに楽しいのですが・・・

 

こうして

予め知っておけばよかったなぁと

思うこともあります

 

「シラバス」と教授の「オフィスアワー」は

私の中では

留学する前から知っておけばよかった

と思うことです。

 

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