来年日本で流行る!? アメリカで人気急騰中の「ハードセルツァー」とは | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

来年日本で流行る!? アメリカで人気急騰中の「ハードセルツァー」とは

 

Hard Seltzer
ハードセルツァー

ってみなさんはご存知ですか?

昨日、
コカ・コーラ社がハードセルツァーブランドを設立する
というニュースを見て
ふと思いました

近年、ブームになりつつある
ハードセルツァーですが
日本ではあまり耳にしないなぁ・・・


そのニュースはこちら

Coca-Cola launching Topo Chico Hard Seltzer as brands from Sam Adams parent and Molson Coors soar
(MarketWatch)

コカ・コーラ社は
ハードセルツァーの
今後の売上増を見込んで
トポ・チコ・ハードセルツァー
というブランドを立ち上げるのだそうです

コカ・コーラ社といえば
先日もTwitterで
オドワラの生産終了について
MarketWatchの記事を引用したとこでした

https://twitter.com/marusan_jp/status/1285777555815927808?s=20

 

不振ブランドを整理し
好調なブランドを伸ばしていくという
方針のようで
トポ・チコのブランドは
残るのだそうです

で、
この「ハードセルツァー」とは
いったい何?

ということですが・・・

これは
アルコール入り炭酸水というジャンルの飲み物

ライチやストロベリーなど
フルーツのフレーバーを入れることが
多いので
イメージとしては
酎ハイに近い感じでしょうか・・・

ただ
酎ハイと違い
アルコールは
もちろん焼酎ではありません

サトウキビを発酵させた
アルコールだそうです

この
サトウキビのお酒というところがミソなのであり
今、アメリカで売れている理由のひとつでも
あります

その話は少しお待ちください

(本稿で、後ほど話します)

サトウキビを発酵させたお酒ということで
醸造酒に分類されるのだと思います

ですので
ビールの競合(代替?)という
位置付けのようです

ちなみに
酎ハイなどに使われる
焼酎は
蒸留酒
というジャンルです

ただ
Hard seltzerの定義を見ると
厳密には
酎ハイというよりは
ハイボールのようです

実際に、
Wikipediaでも
こう定義されています

"a type of highball drink containing carbonated water, alcohol, and often fruit flavoring."

つまり
「炭酸水、アルコールを含むハイボール飲料の一種で、果実風味が加えられることが多い」
とあります

Hard seltzer - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Hard_seltzer

 

 


ちなみに
ハイボールとは
アルコールのベースに
多めのノンアルコール飲料で割った飲み物
ということです

Ralf Roletschek - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=43685417による


セブン・アンド・セブン
スコッチ・アンド・ソーダ
ラム・コーク

なども
ハイボールの一種とされるようです

私はお酒は好きでも
詳しくはないので
自信がありませんが・・・

お酒に詳しい方、そうですよね?

もしかしたら
日本とアメリカでは
定義が違ったりするかもしれませんが
詳しくは調べてみてください

ハチハチハチ

ところで
ハードセルツァーの元となるお酒は
Spiked Seltzerというお酒で
これは1990年代頃から
あったようです

ジーマというお酒をご存じの方も
多いかと思いますが
これが
ハードセルツァーの祖先にあたるそうです

ZIMA


Spiked Seltzerを元に
ニック・シールズという人物が
ハードセルツァーを発明し
2013年に販売を開始したのだとか

だから
ハードセルツァーとしては
7年くらいは
市場に出ていたということになります

人気が爆発したのは
2018~2019年頃で
最近では大手メーカーも
販売に乗り出しています

人気のあるブランドは
ホワイト・クロー(White Claw)

 


今回はその流れに乗って
コカ・コーラ社も発売しよう
ということのようです

ほんと
最先端のお酒
ということになります

歴史の始まりを
見ているのかもしれません!


アメリカ以外にも
広まりつつあるようです

White Clawは
今年2月にカナダで発売され
英国では商標登録済みだそうです

今回のコカ・コーラ社の動きを受けてのことだと思いますが
Forbes JAPANでも
このハードセルツァーの特集記事を
出していました

米大手が続々参入のアルコール飲料「ハードセルツァー」の魅力

https://forbesjapan.com/articles/detail/36192



でも
ここ数年アメリカで
人気が爆発していると言いますが
なぜなのでしょうか?

なぜ急に?

それは
ハードセルツァーの原料に
秘密があるようです

先ほど話したとおり
ハードセルツァーの原料は
サトウキビです

サトウキビのお酒は
低カロリーで知られています

さらに
最近、有名なテニス選手の著書でも
知られるようになりましたが
グルテンフリー
というキーワードが
このお酒の人気に
大きく影響しています

小麦を使っていないので
グルテンフリーのお酒でも
あるのです

そこで
ビールの対抗馬として
注目されているわけです

実際に、
Forbes JAPANでも
このようにその魅力が語られています

"低カロリーで低シュガーなハードセルツァーは健康志向の人々に愛され、2019年の売上は200%増となった。"


最近のアメリカでは
グルテンフリーや
ヴィーガン食など
健康のための食事が
とても注目されています


要するに
自然食やホールフードといったものです

私も1月に
ホールフードの翻訳本を
出版させてもらいました

 

 


アメリカ人の
このような意識の転換が
ハードセルツァーのブームに
火をつけたと
言えるでしょう

とくに
ビールの代わりに
ハードセルツァーが飲まれている
というところが
ポイントです

・低カロリー

・抵糖質

・グルテンフリー

つまり
今、アメリカで売れている理由のひとつは
このサトウキビのお酒というところなのです

ただ

麦芽を使っている場合もあるそうなので

その場合はグルテンフリーなのでしょうか?

 

たぶん

グルテンフリーではない

ハードセルツァーもあると思うので

注意が必要です


ともかく
欧米人の間で
健康の意識が変わりつつあり
それに伴い
ハードセルツァー市場も拡大するだろう
というのが
コカ・コーラ社の読み
というわけです

宝石緑宝石緑宝石緑

さて、
ハードセルツァーが今後伸びる
というのは分かりました

ではなぜ
コカ・コーラ社のブランドリストラの中で
トポ・チコは残るのか?

そして、
このブランドから
ハードセルツァーを発売するのか?
ということです


それは
トポ・チコの経歴を見ると
よく見えてきます


トポ・チコというブランドは
もともとは
メキシコのメーカーでした

メキシコを中心に
米国内に入っていたとはいえ
テキサス州くらいでしか
知名度がありませんでした

ただ
トポ・チコは
1895年創業の
老舗ミネラル炭酸水メーカー

メキシコでは
しっかりとした知名度を持っていました

その会社を
2017年にコカ・コーラ社が買収します

これを機に
トポ・チコは
全国区になります

でも
あまり見たことがない
と言う人も
多いかもしれません

ところが
ある人たちの間では
知名度がぐんぐん上がっていたのです

それは
バーテンダーです

コカ・コーラ社が入ったことで
全米のバーで
トポ・チコが使われるようになります

業界人の間では
炭酸水のブランドとして
知名度が徐々に上がっているようです

このような背景から
コカ・コーラ社は
トポ・チコというブランド力を使って
ハードセルツァーを
まずは業界人の間で
使ってもらおう
という目論見のようです

ハードセルツァーの市場については
金融業界でも評価されているようです

'Bank of America analysts called 2019 “a breakthrough year for hard seltzers, as the sub category more than doubled in size.”'
(MarketWatchより)
 

出所:https://www.marketwatch.com/story/coca-cola-launching-topo-chico-hard-seltzer-as-brands-from-sam-adams-parent-and-molson-coors-soar-2020-08-03

バンク・オブ・アメリカは、

2019年がハードセルツァーのブレイクスルーの年となった

としています。

要するに、

全米を代表するメガバンクのお墨付き

というわけです

今後、競争が激化する市場とも言えそうです

トポ・チコのハードセルツァーは
こんなパッケージになるようです



出所:https://www.marketwatch.com/story/coca-cola-launching-topo-chico-hard-seltzer-as-brands-from-sam-adams-parent-and-molson-coors-soar-2020-08-03

日本では
輸入酒店などで
扱っているところもあるのかもしれませんが
ネットショップでは
購入できるようです

通常の350ml程度の缶で
500円~600円/1本
のものが目立ちますが

ビールの代わりに・・・
とすると
ちょっと割高でしょうか

かたつむりかたつむりかたつむり

ハードセルツァーが今後
日本で流行るのかどうか?
というところが
気になります

このブームが
どれくらい長く続くか・・・

という問題でもあると思いますが
 

酎ハイやハイボールが
すでに大ブームになっている日本市場に
入り込む余地はあるのか・・・

一昔前なら
アメリカの流行
ということで
日本でもブームになったかも
しれませんが

このところは
日本の人たちの
アメリカに対する "憧れ" が
随分と萎んでしまっている気がするのです

そしたら
日本に上陸することすら
ないのかもしれないなぁ
なんて
思いながら・・・www

特に
アメリカで流行っている理由のひとつが
健康ブームとのことだから

日本では
「健康」がいまさら
新しいトレンドを作るというのも
想定しづらいような気がします・・・

健康はすでに
国内市場で確立されたトレンドで
いまさらアメリカから健康のトレンドが
流れてくるとも思われない

しかも
日本人は
アメリカに「健康」というイメージを
持っていないから・・・

ということで
あとは
味次第ということなのでしょうけれど
飲んでみないと
始まりませんよね

みなさんも
もし見かけたら
是非、買ってみてください。

 


参考書:

ジョコビッチの生まれ変わる食事

 

WHOLE がんとあらゆる生活習慣病を予防する最先端栄養学

 

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丸山のプロフィールはこちらをご覧下さい。 

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