「イヌキ」「ラヌキ」「ワヌキ」 | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

「イヌキ」「ラヌキ」「ワヌキ」

「待っててはいけません」

 

という表現に違和感を感じます

 

フォーマルな場面での表現としての

話です

 

「待っていては」と

「い」が入ると思うのです

 

最近は「い」はなくても

問題ないのでしょうか?

 

ハチハチハチ

 

校正の仕事をしていて

ふと思ったことです

 

たまたま

間違ったのではないと思います

 

いつも

匿名で業務が回ってくるので

同じ翻訳者か

別の翻訳者かは

分からないのですが

何度もこういう表現を

見かけます

 

文章の書き方の癖から

毎回同一人物ではないと

思っています

 

 

これは

いわゆる「ら抜き」問題の類かと思います

 

「ら抜き」問題とは

 

バツブルー食べれます

うずまき食べられます

 

のように

「~できる」という表現で

「食べられる」の「ら」を抜いて

「食べれる」とする傾向にある

というものです

 

これは

随分と前から言われていますが

口語ではかなり定着していて

一般的という状況に近いかと思います

 

それでも

正式な文章では

「ら」は抜かないほうが良い

とされるのが

まだ一般的かと思います

 

しかし、

最近の校正の仕事では

特に「ら」抜きが目につきます

 

それから

「~していてください(おいてください)」

 

バツブルー持っててください

うずまき持っていてください

 

 

「~しています」

 

バツブルーお待ちしてます

うずまきお待ちしています(おります)

 

このような表現でも

「しててください」→「していてください」

「してます」→「しています」

 

と、

「い抜き」の言い回しも

同じような問題かと思います

 

「い抜き」は

私の感覚の中では

まだまだ一般化しているとは思われず

口語の中でも

フォーマルな場面では

「してます」よりは「しています」のほうが

正式で丁寧に感じます

 

世代間のギャップも

あるのかもしれません

 

今書いてて思いついた表現がもうひとつ・・・

 

「思われない」

 

これも

「思えない」

とすることも多いかと思いますが

正式な文章では

まだ使うのがはばかられます

 

バツブルー思えない

うずまき思われない

 

宝石紫宝石紫宝石紫

 

翻訳の仕事では

様々な場面に応じて

言葉を使い分ける必要があります

 

しかし

仕事としてやる翻訳の世界では

正式な文章が圧倒的に多く

特に企業や個人のイメージの決定要因ともなり得る

言語表現については

フォーマルな場面では

伝統的に「正式」とされている

言い回しをしておく

というのが

定石ではないかと

思っています

 

(写真は写真ACからtaya27muさんの作品をお借りしました)

 

 

仕事として翻訳をしている以上、

こういう表現の仕方については

特に気を使っておくと

信頼度アップにもつながると思いますしね

 

以上、

私のクライアントがこのブログを万が一読んでいたときのために

「私も気を付けていますよ~」という

「信頼度アップ」のためのアピールでした爆  笑

 

 

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