もうすぐ節分ですね!
我が家は、私が本気の鬼を演じるせいでかなり鬼を怖がっています。
長男は幼稚園で鬼のお面の制作をしているそうで、何色にしただとか髪の毛を毛糸で作っただとか楽しそうに報告してくれます。
豆を入れる容器も作ったらしいので、じゃあ幼稚園に鬼がくるの? と尋ねるとフリーズ。
「僕、節分の日は怖いから幼稚園お休みするよ」
だそうです。え、それは困るな。
幼稚園休んでも、おうちに鬼来るけど、どうするんでしょうね。
4歳、まだまだ可愛いものです。
しかし鬼ってなんなんでしょうね。
友人に、大学で民俗学を専攻していた人がいて、私も遠野物語や昔話に出てくるような妖怪の類が好きなので昔はよく意見交換をしたものですが、まあいろいろですよね。
異国の人を見たことがなかった日本人が外国人を見てその体の大きさや髪質、肌の色なんかに驚いて鬼と表現したというのはわからなくもないというか、相当衝撃的だったんだろうなという感じが微笑ましい説だと感じます。
穢れだとか悪の権化だとか、子供を嚇すための架空の生き物とか本当に様々なので、別にどれでもいいんですが、鬼=悪というのはちょっともったいないかなーと思うので、絵本で補っています。
絵本もいろいろありますよねー。みなさん何をお読みなんでしょう。
うちは
この2冊が中心です。
ないたあかおには、味わい深い絵がなんともこう温かく、お話も子供にわかりやすくて大好きです。
あかおにの、人と仲良くしたいのにきっかけがつかめないというのはよくわかります。
見た目とか、話し方とか、わかりやすいもので判断されてしまうと、その誤解を解くところからがんばらないといけないというのは人間の世界でよくありますよね。
鬼ならともかくせっかく人間なんだから、誤解されない見た目に整えておくのって大事。
それであおおにね。
すっごくエゴイスティックな話になっちゃうんですけど、自分の子供にあおおにの生き方をしてほしくないんですよー!
そ、そこまで自分を犠牲にしなくても……と思ってしまう。
特に息子は気が優しいので譲ってしまったり人の仕事を引き受けてしまったりして心配なんです。
あ、娘はそのへん全然心配ないです。気が強い。主張するし引かない。
多くの人間と仲良くすることって、たった一人の理解者あおおにより大切なんですかね。
起こってしまったことはしょうがないですけどね。
あおおにへの悪感情を、あかおにが解いてくれているといいなと思います。
せなけいこさんのおにはそとは、娘がせなけいこフリークなので購入しました。
可愛いです。
可愛いし、怖い怖いと言われている鬼にも家族や仲間がいて、それらに対しての温かい気持ちがあるんだねと知ることができる本です。
鬼はねーまあ鬼だから、繁殖形態がどうなってるのかわかんないけども、ぽっと作り出されるのではなく産まれるんであればそこへの愛情ってあってもおかしくないですよね。
怖いけど、似ているところもあるんじゃない? わかりあえるポイント、あるんじゃない? と思える点で、節分に怯える息子にも寄り添える本です。
鬼……鬼ねぇ。桃太郎に出てくる鬼って結構不憫ですよね。ふと思い出しました。
桃太郎もたくさんあって選べないですけど、うちは親の趣味で一択。
可愛い。むんってかんじ、いい。
言葉のチョイスも面白くて、あ、昔話なのね、ということがわかりやすいのが気に入ってます。
幼児に読むにしては長めではあるけども、不思議とせがまれるしちゃんと最後まで読んでいます。
あ、鬼、鬼ね。
桃太郎の鬼、問答無用でやっつけられるの、すごいですよね。
略奪とか誘拐はだめだけど、問答無用か……子供はすんなり受け入れていますけどね。
私はどうだったっけな。
きびだんご食べたいなー。