最近では企業が障害者雇用枠で精神障害のある人を雇用した際に、出勤時の体調管理としてExcelマクロやアプリを使う会社が増えています。自身のコンディションや不調時のサインへの気づきなど効果があります。一方の会社としても、精神障害は見た目でわかりにく障害でもあり毎日申告してくれると、ちょっとした気遣いなどの配慮も可能です。

 

ジョブコーチも簡易なものですが現場で作って定着支援に利用し、会社の仕組みに提案(移行)するなど行ってきました。そして、定着訪問時に閲覧させていただきセルフケアの状況を知ることができました。

「就労定着支援システムSPIS」といった非常に作り込まれたツールもあり、こちらは(確かクラウド上で)会社担当者だけでなく支援者からもチェックやコメントが可能なアプリです。管理的な環境過ぎではという意見もありますが、個人的にはおススメです。(使う企業担当者・支援者次第かな・・)

以前、「うつレコ」という使い勝手のよいアプリ(ベータ版)があり、準備支援で活用し重宝しました。

体調管理システムのポイントを上げてみました。

①本人主体の設計にする。(本人のセルフケアツールのスタンスがよい、健康アプリの一種みたいな)
②「障害」を意識させないデザインやインターフェース、文言。(非障害者でも違和感なく使える)

③使い易さ、気軽さ、チェックに1・2分程度。
④週単位、月単位、年間の集計、グラフ化などで統計・可視化されるとさらに便利。
⑤個人情報取得の同意書、利用の趣旨、本人以外にログインできる人の範囲などきっちり同意。
 ※同意書には拒否することも可能にしておく。
⑥個人情報保護の取り扱いのルール、取り扱い責任者を決める。クラウドならセキュリテイ対策も。
⑦医療関係者の監修などあれば尚可。

特に、⑤と⑥は重要です。近年、個人のちょっとした健康面の情報も個人情報になっています。人事部のリーガルチェック、データ保管場所等のアクセス権限や保管ルールなど決めれば完璧です。先日、見聞きしたアプリはかなり細かな質問項目なことと本人同意書が曖昧でした。個人で使う健康アプリならまだしも、ちょっと聞き過ぎではと思いました。