先日、特別支援学校の進路ご担当の先生にうかがったお話です。

先生は雇用代行ビジネスについて二つのことを憂慮されていました。一つは親御さんが福祉就労よりも代行ビジネスを希望されるとのことです。雇用先が名のある企業であったり、WEBページを見て印象が良い、なによりも賃金や福利厚生など将来のことを考えると・・・、確かに継続Bでなく雇用代行ビジネスを選択するのはわかるような気がします。

もう一つの憂慮は、進路として送り出した就労移行支援や生活訓練の出口が雇用代行ビジネスになっているところがあり、就労先が雇用代行ビジネスと聞いて、「もっと力のある生徒だったのに・・」と、なんともいえない気持ちなったといいます。確かに、事業所としては就職活動はかなり楽になります。それに定着率もいいので加算に貢献してくれます。

もしかして雇用代行ビジネスが拡大し一つの「エコシステム(経済圏)」を形成するようになってきたのでは、と心配になりました。経済的に優位性のある仕組みなのでますます拡大するでしょう。一時期、是非について盛り上がりましたが、最近はちょっと下火になってきました。先の、移行支援事業所や生活訓練のように雇用代行ビジネスを利用する福祉事業者も増えているとなると・・・、今一度考えてみましょう。