ニュースで耳にして驚きました。「粋塾」は「引き出し屋」で名の知れた団体です。代表の動画もいくつも上がっており、一度見てみましたが感想は控えます。この手の若者自立支援団体?は歴史があり、30年くらい前に普通に夕方の情報番組で、カリスマ塾講師?カウンセラー?が突然引きこもる人の部屋に押しかけ本人を説得して、団体の経営する施設に連れていく・・といった内容が流されていました。当時は結構、美談っぽい(本人が気持ちを入れ替えた的な)内容でした。

おそらく、社会の問題でなく、親や本人の自己責任そして、当事者家族の孤立化がニーズとなり、それに応えるかたちの「引き出し屋」が姿を変えながら現在に至っているのでしょう。さらには「あけぼのばし自立研修センター事件」など悪質業者の暴力的な対応や人権侵害が社会問題化しています。

「引きこもり」は当の福祉関係者でさえ、かなりの誤解や偏見を持っています。親の育て方、本人の責任等々・・。ちょっとベテランの心理士の人が、自分のところに親を連れてきたら半年で治しますと豪語していて、「粋塾」の代表の動画とどこか似てるようで引きました。

ちょっと思ったことですが、
仮に暴力的な対応がなく、請負金額が高額でなければ(ソフト引き出し屋)だったら問題にならないでしょうか。たぶん悪質からソフトまでのグラデーションがあり、是非の判断は人によってバラバラかもしれませんね。このあたり、ちょっと雇用代行ビジネスと似ているかもしれません。本当の課題は何か、現象を語ることができないと「ソフト」だったらいいになってしまいます。